【コラム】僕がこんなクソ中華イヤホンサイトを運営している理由
僕がなんで中華イヤホンサイト等という面倒なサイトを始めたのかと言えば、手持ちのイヤホンをちょっと評しておこうかなと思ったからですが、面倒になれば「辞めてしまおう」と気軽に思っていたわけです。
ですけれども、本当のところは「騙されて養分になる人を減らす」という大前提があったわけです。
僕はオーディオは20代の頃から始めていますが、幸運なことに「試聴」にはだいぶ歩きましたので、オーディオショップの手口やらオーディオ雑誌の「嘘」にはある程度免疫ができましたが、これから始める方はそうはいきません。
実は僕も散々やられてきているわけです。
デタラメなオーディオポエムを読み、欠陥品のスピーカーを散々買ってきたわけですが、この試行錯誤をスピーカーでやってしまうと普通の方は資金が持ちません。
スピーカーやアンプを1つに買うにしてもミドルレンジクラスから上の製品を狙う場合は「最低でも数年」使う覚悟で買うわけで、失敗したときのそのダメージも限りなく大きいわけです。
その点から言えばいまの「イヤホン」というのはもっとお気軽お手軽に楽しめる趣味の1つだと思うのですが、それでも「中華」や「その他ブランド」メーカーによる「だまし」は次から次に行われています。
特に価格が安いものになればなるほど受けるダメージも小さくなるので「ダメなら次に行く」という風に考えられますが、これがよくありません。
何がダメなのかというと「検討が足りない」のです。
痛みが少ないので検討することも少なくなり、欠陥品を次から次へと試してみることになります。
それではどこにもたどり着かないと前々から申し上げて来ているとおりです。
欠陥品はどこまで行っても欠陥品で・・・これは好みの問題ではありません。
キチンと欠陥と好みは分けて考える必要があります。
例えば、ドライバーがクールかウォームかは好みの問題です。
ですが、ハウジング由来の雑味があったり、低音がまともに鳴らなかったり、エッジが必要以上に立ってしまっているものはこれは好みではなく製品の「欠陥」です。
僕は自分が散財してきて思うのですが、いまの特に10代や20代の方に「適切な音」というかできる限り安くいい音で楽しんでもらいたいのでこういうブログをやっています。
僕がリファレンスとしているATRなどは800円もあれば買うことができます。
最近のA01なら3000円ちょっとのアンプでそれなりのレベル(あくまでデジタルの中で)聞くことが出来ます。
そういう経験を積み上げて、次の段階に進んでいってもらいたいのです。
オーディオはワザと平均よりも大幅に高い製品を発売して高値で売りつけるというのがまかり通る世界です。
プラセボでしか音を聞けない人はそういう高額な製品であればあるだけ「いい音」だと騒ぎます。
例えば僕はグラドのヘッドホンは輸入初期からユーザーですが、ハイエンドのPS1000は欠陥品だと思っています。
理由は・・・そもそもグラドの音ではないこともあるのですが、中域の暴れがあの価格の製品にはあってはならない欠陥だからです。
それをたいていのサイトでは「絶賛」しているのが現状で、中には「王道のグラドの音」だと持ち上げていたりします。
それを見抜けるようになって欲しいのです。
ですので、僕がこんなクソサイトを運営しているのはここをスタートに、いつの日か余裕のできたときにより上の製品を購入する足がかりとして欲しいのです。
特にこの事はできるだけ若い人に伝われば良いなと思っています。
あなたたちは騙されてゴミのようなイヤホンを買う前に、もっと他に有意義なお金の使い方があると思うのです。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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