【レビューまとめ】2017年のベスト中華イヤホンを考える
2017年の1月初旬にサイトを立ち上げてからほぼ1年間運営してきたわけですが、ちょうど一年が経過するという事で「まとめのまとめ」的な事をやってみたいなと思うわけです。
といっても今まで紹介したイヤホンを再度ちよっと語るだけですが・・・
2017年で年末にこれだけは手にしておきたいというイヤホンの事について書いてみます。
【サウンドピーツB30】
1DD機の新たな地平を切り開く、知る人ぞ知る名品です。
このイヤホンから発せられる音の質とレベルの高さは「分かる人は分かる」というレベルでリファレンス的なモニターチックな音の出力ではありませんが、その音のグレードには驚倒する他ありません。
特にZS5などの優秀な多ドラ機と良く比較していただきたい音で、音を真摯に突き詰めていくと結局は1DDにたどり着くという事をこのハーモニー感のある音は証明しています。
もしこの音を聞いても何も思わないのならイヤホンで音を聞くということを根本から問い直した方が良いです。
このB30は必ず1本は手に入れておきたい、2017年に発見した珠玉の1本となります。
静かな夜にこのB30を耳に嵌め、目を瞑り、価格を忘れてその音と向き合う価値があります。
DDとかBAとかを踏み越える、そういった些末な境界線を無意味とさせるのがこのB30の音です。
【KZ ZS5】
KZ社がその本領を遺憾なく発揮した1本です。
マルチドライバなので帯域バランスなど細かいところに不満がありますが、この価格でこの音を実現したことに大きな意味があります。
後継のZS6の出来があまりにも良くなかったので併売されるZS5の価値が大いに上がりました。
安く多ドラ機を堪能したいと云う方には十分にオススメできる選択肢で、この1本もぜひ手に入れておきたいところです。
ただマルチドライバというとやはり設計が難しくなってしまうのでしょう。
そういった事を含めてKZ社に敬意を込めて聞き込むべきだと思います。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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上記の2本は何を置いても手に入れて音を聞いておくべきだと僕は考えますが、特にB30の凄さは「これが1DDか」と云う所にその真価があります。
昨今ではイタズラに多ドラに走りがちですが、B30の音を聞いて僕が何を言いたいのか分からないのならもう云う事はありません。
ですが、それてば不親切なのでハッキリと書きましょう。
良く出来た多ドラは1DDのような音がします。
これは非常に優れた、多ドラのチューニングがバッチリと決まっている極一部のマルチドライバ機で体験できることですが、ZS5でも一部の帯域で確かにそういうハーモニーのある音を体験できます。
ですがそれなら1DDで良いのでは?
僕はB30の音を聞いて確かにそう思ったものです。
2017年の僕のベストバイはこの2本とさせて頂きます。
もちろんアレです。
リファレンスは今のところ普遍ですのでATRや808、低音側のサウンドピーツのB10やVJJB V1など「リファレンスの必要性」は何ら揺るぎません。
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