【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

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実在感のある音場は果たして見えるのか【サウンドステージの真実】

 

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「リアルな音場」という物に僕は非常に懐疑的な訳です。
 
「音場」というものが、つまりある程度明確なサウンドステージが出現するのは普通に考えると「AVアンプ」でよく調整されたシステムを使って、5.1CHサラウンド音源を流した場合のみです。
 
この場合の「音場表現」に勝てる2CHステレオなどはまずもってあり得ないと考えるのが普通となります。
 
僕もAVアンプで音場を追求したりもしてきましたが、結局の所、DSP処理の関わるプリアンプが大きく関係しているようで、ここがダメなAVプリアンプはどう調整しても優れた音場が出てきません。
 
更に言えば、仮想で音場を再現する5.1CHゲーミングヘッドホンでも、360度うまく音場が形成されるような優れたものはだいたい20本に1本程度でしか出会うことができませんでした。
 
音場形成を主体にしたサラウンドヘッドホンでも実情はこの程度で、AVアンプのフラグシップ機を使って最近出てきた「天上設置スピーカー」を使っても必要な「音の高さ」を出すのは正直至難の業です。
 
ちなみに僕の環境で言えばDVD末期に使用していたAVアンプでは音の高さが表現できていましたが、ブルーレイの時代に合わせてアンプを入れ替えたら途端に「高さ」が失われてしまいました。
 
スピーカーは同一のものを組んでいるのでこの原因は間違いなくAVアンプのプリアンプに起因する事は疑いようがありません。
 
このように考えてみると、ピュアのベテランが言う「音場」というのは実際には「そんなに大したものではない」とは言えそうです。
 
つまりこれは完全にスピーカーでの話しとなりますが、音場形成に特化したAVアンプでも上述したように専用のサラウンド音源を使ってもリアルな音場というのはかなり厳しいので、2CHステレオ音源による仮想的な音場形成は更に困難だという事はおわかり頂けるだろうと思います。
 
要するにですが、よくイヤホンやヘッドホンで、更には2CHスピーカーで語られるような「実在感のある音場」などと言うものは極めていい加減な「個人の体験」が過半を占めるに過ぎないのです。
 
ある意味「脳内補正の思い込み」が音場に関しても大きく作用するという事です。
 
ただし、厳然としてイヤホンとスピーカーでは音場の作用というか見え具合に天と地の差はあるので、その点は誤解無きようにしなければなりません。
 
また確かに「音の広がり」は個々のスピーカーでだいぶ違いますし、イヤホンでも「音が広がる」ものがありますが、それはいわゆる「音場」と言ってしまって良いものなのかどうかは非常に疑問を感じるわけです。
 
なのでブログなどでリアリティ溢れる「音場形成」の話しについては例えそれが2CHステレオスピーカーでもかなり間引いて話しを聞いておかなければなりません。
 
もちろん「口元が大きくボケたり、キュッと引き締まる」等という事はあるのですが、皆さんが多く思い浮かべるような音場は物理的にスピーカーを側面や背後に設置してしまうAVアンプでなければそもそも表現できないのかもしれません。
 
事実、僕が音場という言葉に抵抗を感じるのは、AVアンプでの音場形成の追求をした上で、2CHステレオスピーカーでは格安AVアンプの音場にすらちょっと届かない、と感じたからです。
 
例えばAVアンプですら正面のサウンドステージの多くがモニターに投影された視覚上の映像に従っての脳内補正をかなり色濃く受けてしまいます。
 
このおかげで「その人物の位置からあたかも声が聞こえるような気がする」訳なので、あくまで漠然と「そのあたりから聞こえるように脳で音の左右差を元に補正する」に過ぎません。
 
ただしその状態でも物理的に周囲にスピーカーを林立させているわけなので、その効果は絶大です。
 
そういうわけなのでもしあなたが読んだオーディオブログで2CHステレオの実在感のある音場についての話しを聴いて、「そうか、そんなにリアルな音場が形成される物なのか」と思ったとしても、たいていの場合、その音場は単なる幻想というか「思い込み」に限りなく近いと云うことは言えそうです。
 
スピーカーで出現する「音場」ですらこの程度の不明瞭なものなのでその点はあまり期待せずにいた方がよいでしょう。
 
なので「音場/サウンドステージ」を追求するつもりなら、最終的にはAVアンプ、それもかなり優れたDSP処理を行うプリ部を実装したAVアンプが必要となります。
 
左右を縦横無尽に駆け回り、更には音が降ってくるので天井まで見上げてしまうと云う事が起こるのがAVアンプの世界なのですが、こちらも相当にやっかいなので・・・
 
そもそも2CHスピーカーでもアナログプリアンプの優れた物を使わないと音の立体感は出てきませんし、DACとスピーカー固有の倍音の組み合わせにも配慮しないと音がボケます。
 
音がボケると音場が不明瞭になりがちなのでとても気を遣う項目で、このあたりはイヤホンやヘッドホンとはわけが違うとは言えます。
 
最後に書いておきますが、どんなダメなスピーカーでもそのように録音されたライブ盤でコンサート会場の座席位置が「分かる」ものですが、これが見えないようなシステムではそもそも音場もクソもないと云うことになりますので、最低でも完全に座席位置が認識できるかどうかは音場を語る上での最低条件となります。
 
 

追記

同じ音源でもコンサートの座席位置がまったく変わります。
響きが少ないとステージ前方へ。
 
響きが多いと会場後方に下がります。
 
DACで座席位置が5-10席分くらい上下します。
 
ですので自分がどの位置でコンサートを楽しみたいかある程度分かっている方はそれに合わせた「響き」を持つスピーカーをあらかじめ見込んで買わないとならないという事になります。
 
僕も色々と聴きましたが、ステージにがぶり寄りで聴くようなタイプのスピーカーを会場中央や後方にシフトさせるのは不可能です。
 
 

以前にも一度紹介したことがあると思いますが、サラウンドゲーミングヘッドホンとしては世界トップレベルの実力があるのがこちらの中華サラウンドです。

 

付属ソフトもRAZERを超える出来映えで、音もいわゆるゲーミングのしょうもない音から比較すると格段に上がっています。

 

といってもピュアヘッドホンには到底適いませんが・・・映画やゲームではだいぶ楽しめるでしょう。

ただし重いのと振動機能をONにすると低音が増え過ぎて劇的に疲れます。

 

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