KZイヤホンの最近のインプレッション
【KZのボーカル域は改善している?】
KZは2018年に入って明らかに「チューニング」技術が上がっています。
特に明確に感じるのは「中域」で、意図的にフラットな音作りを目指しています。
おそらくコンピュータによる音響解析でわざわざ中域のピークやディップを潰しているのはほぼ間違いないかと。
これはおそらくハウジングの方のセッティングによるものだろうと推測していますが、KZもやっとボーカル域の大切さに着目しだしたのかもしれません。
以前のような酷い特性の暴れを感じることが少なくなっていますので、少なくともボーカル域に関しては安心して聞けるイヤホンが増えてきています。
もちろんゼロではありませんが、以前は10個中7個くらいはダメだった印象でしたが、ここ最近は10個中4つくらいに明らかに減っています。
これはもう何らかの意図を持ってボーカル域の音質改善に取り組んでいることは間違いないでしょう。
【KZの多ドラについて】
多ドラは相変わらずダメですね。
ただこれはKZのせいではなく、多ドラはネットワークを入れるのでドライバ数が多くなればなるほど音は必然的に劣化します。
これは技術的にどうにもならないことなので多ドラで音を劣化させない、というのは構造的に無理なのです。
更に帯域分割してクロスオーバーする部分での違和感や不自然さ、音色の不統一など様々な問題が降りかかってきますので、これは前から何度も言っていますが、多ドラの設計は一筋縄ではいかない、ということです。
同じ音ならドライバは少なければ少ないほど良い、というのはいつの時代でも音響機器の原理原則のひとつです。
ZS5/6/10とKZの多ドラを聴いてきていますが、出来映えで言えばZS5がもっとも不自然ではないと言えますが、今後も多ドラに期待できるのかどうかは音を聞いている限りでは「まだ難しい」というのが僕の直近の感想という事になります。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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