【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

誤解されやすい「駆動力」を詳しく語ってみる

 

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【イヤホンの場合】

主に差が出るのは「低音部分」となります。

駆動力の差で帯域バランスが変化してしまいボーカルが引っ込む等という極端な現象は起こしません。

 

低音量にも差は出ません。

主に「質的な変化」が中心となりますので、イヤホンで駆動力を語る場合は低音の質的な変化を読み取るようにして下さい。

 

具体的に体感したい方はM20/A01/iphoneなどは駆動力のレベルが同じなので、DP-X1をお持ちの方は低音を比較してみて下さい。

 

ただしもう一度言っておきますが「低音の量」に変化は起こしませんのでもしそのように聞こえる場合はDAPの音量差による錯覚です。

そこは誤解しないようにして下さい。

 

イヤホンの場合でも駆動力の差というものは歴然と出てしまいますが、限られた部分である事に注意して下さい。

また、駆動力の差もスピーカーと比較すると「微々たるモノ」なので、こういった差が小さい部分であると往々にして「プラセボ/思い込み」が入り込んでくるので、実際には「差が無い」のに「差があるように聞こえるケース」が多々出てきますので注意が必要です。

 

【スピーカーの場合】

 

劇的な変化を起こしてしまいます。

 

全域にわたって音質の劣化、帯域バランスの変化、低音、特に重低音が出力されないなどの大きな変化を引き起こします。

特に駆動力が足りない場合はボーカルが完全に引っ込むどころか中高音域全体がグッとセンターイメージの奥に下がります。

特に顕著なのは「低域成分」が多いソースだと途端に中高音域が奥に下がりだしたりしますので注意が必要です。

 

スピーカの場合、組み合わせるドライバーが重いとセパレートの20-30万程度のパワーアンプではそもそも鳴らないケースも多く、このクラスを比較対象としても「実際のスピーカーの実力」はまったく分からず誤解したままとなるケースも多発します。

 

コレが悲しいのは買ったスピーカの真の実力すら引き出せないことで、その状態が「鳴らし切っている」と判断して駆動力を語ってしまう、ということです。

 

よくあるのが例えば5万円のパワーアンプを買って、20万円のパワーアンプと比較したりして「確かに20万円の方がいい」というのは分かっても劇的な差が無いなどと言う場合も多く、こういうケースではそもそも20万円のアンプの実力に疑いが出ます。

 

セパレートのパワーアンプの世界は魑魅魍魎が住んでいるのでそう簡単に「鳴らし切る」という事にはたどり着かず、このあたりはイヤホンやヘッドホンとは訳が違います。

 

コレも何度も語っていますが100万円のパワーアンプでも駆動力が足りない、等という事はごく普通にあるのでそもそもどのアンプなら鳴らせるのかがやってみないと分からない世界となります。

 

僕がなぜ駆動力が足りているか足りていないかを判断しているかと言えば、僕が使うパワーアンプはすべて強大な駆動力を既に大型スピーカーで確認済みだからです。

 

そもそも駆動力不足で散々苦しめられてきたのでパワーアンプの駆動力にはかなりウルサく、その経験から判断しているので十分な駆動力を持つアンプで駆動した場合のテストソースの帯域バランスを分かっているのでその点から駆動力の有無を判定しています。

 

ただしそれでもギリギリの場面では比較試聴無しでは判断できません。

それほど鳴らし切る場合の駆動力の判断は難しくなります。

 

【ヘッドホンの場合】

 

基本的にイヤホンに近い変化を起こします。

なので低域の質的な変化が中心となります。

 

イヤホンと同じくアンプにはそれほど強大な駆動力が要求されることはないので、鳴らすのはそれほど難しくはありません。

スピーカと比較すると、とても楽です。

 

たださすがにポータブルDAPはちょっと厳しいので、別途で据え置きタイプなどを導入したりする必要はあります。

 

このあたりは敏感なタイプのヘッドホンと鈍感なタイプのヘッドホンでもずいぶんと違うので鳴らしやすいのは鈍感なタイプとなります。

 

注意しなければならないのは敏感なタイプの場合、アンプでバリバリと音が変わってしまうのですがコレは駆動力ではなく、アンプの質の問題です。

そこは誤解しないようにして下さい。

 

【駆動力あればあるだけ音が変わるわけではない】

 

駆動力は必要なだけあればそれ以上は変化を起こしません。

駆動力はあればあるだけ「音の余裕」を生み出すわけではありません。

 

このあたりを誤解している方も多く、まるで駆動力をクルマの馬力と勘違いしているのでそういう事になります。

クルマなら排気量が大きければ大きいほど低速でも余裕が出てきますが、パワーアンプの駆動力はそれとはまったく違います。

 

つまりこういうことです。

 

あるイヤホンがあると仮定します。

そのイヤホンを鳴らすのに10段階で5の駆動力があれば「鳴らし切る」ことができると仮定します。

 

つまり平均的な駆動力で鳴らせるイヤホンな訳です。

そこに10のパワーを持つアンプを持ち込んでも、そのイヤホンはあくまで5の駆動力で鳴るだけです。

 

10のパワーを持つからと言って余剰となった5段階分のパワーが音の余裕となって更にいい音で鳴るわけではないのです。

 

駆動力は満たされていればそれでよいのです。

 

問題なのは5のパワーが必要なイヤホンを4の力しか無いアンプで鳴らしたりする場合でこの場合は低音がシャキッとしなくなります。

 

ただどうもイヤホンの場合、だいたい大きく分けると駆動力はそれほど細かな分類は必要なく、どうも3段階くらいしかないような感じがしますので、そんなに苦労せずに鳴らせるはずです。

 

前にも一度言いましたがDP-X1クラスでもう十分な駆動力の音はしていますので、下手にイヤホンでポタアンを持ち込んでもお金の無駄だと言うワケです。

 

イヤホンの駆動力に関してもプラセボ/思い込みがあるので「まだ不足している気がする」程度ではたいていの場合単なる思い込みです。

 

なので結論から言えばスピーカーでの駆動力の追求はかなりの難易度ですが、イヤホンとヘッドホンに関しては「駆動力はそれほど必要なわけではなく、イヤホンの場合は3万円以上の専用DAPならたいていの場合は十分で、ヘッドホンの場合はアナログの据え置きアンプを基準にすればほぼ十分だと判断できます。

 

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