【レビュー】Final E3000 その2 書き切れなかったことを書く
うーん、e3000の音を聞いてちょっと興奮しています。
それで書き切れなかったことをつらつらと書いておくことにします。
まずリファレンスを変更しようかとまで考えたのですが、これは辞めておきます。
というのもちょっと勝負にならないので、E3000を基準にしてしまうといろいろと問題が起きることが想定されます。
この為、E3000はこのまま「楽しむことに専念する」というのが妥当かもしれません。
この音の「なめらかさ」に匹敵する中華イヤホンを聞いたことがないので「リファレンスというものさし」として持ち出すには適当ではないでしょう。
ああそれからこのイヤホン、左右が極めてわかりにくいです。
デザイン優先なのかよく見ないとわかりません。
【音の滑らかさ】
コレは特筆すべき事で・・・ちょっとピュアっぽい鳴り方をするイヤホンなんですよね。
僕は良くデジタルのDAPの音が荒れていると文句を言うワケですが、ピュアのセパレートのプリアンプの音を聞けばその意味がすぐにわかるはずです。
ですがそれはちょっと環境によっては難しいでしょうから聞いたことのない方が想像するにはあまりにも困難と云うことになります。
ですがE3000の音と他の中華イヤホンを聞き比べればおそらくすぐに「音が滑らか」という意味がわかっていただけるのではないかと思います。
この音の感じがまさにセパレートのプリアンプから出てくる音の感じに近いので、まさかDAPを使ったイヤホンから、デジタルアンプからこういう滑らかな音を聴くことが出来ると云うのは全くの想定外で・・・ちょっと衝撃を受けた次第です。
【E3000の音について】
大人しいというか上品というか、基本的には「荒々しさ」というのが見事に欠落した音なのでパワー感のある不良っぽいという音は出せないです。
なのでライブなどの臨場感のあるというか息づかいを間近で感じられるような生々しい表現もたぶん苦手です。
本文にも書きましたがソプラノ歌手の身体全体を使った身を震わせるような音はスポイルされます。
こういった感じでE3000は非常に優れた「ピュアっぽい音」を出せる代わりに二律背反的に失っているものもありますのでその点は「両立しない」という事になってます。
そう言ったことをキチンと理解する必要がありますが、それでもなおこのE3000の音を僕は高く評価します。
このE3000は玄人好みの音ではあるのでお店でちょっと視聴したくらいではそのあたりを判断するのは難しい、ということもあるので興味がある方はじっくりと聞き込んで「この滑らかな音」を体感していただければと思います。
まぁピュアのアナログセパレートアンプにそれなりのスピーカーをあてがうとこんなものではないのですが、少なくともE3000を聞き込むことで「片鱗」は体験することが可能です。
これは素晴らしい事だと思います。
追記 8/13日
継続的に聞き続けて幾つかわかったことを補足しておきます。
まず、やはり曲によって「瞬間的に音が眠くなる」のは間違いありません。
この原因なのですが、ふたつ考えられまして、ひとつは「高域側が丸まっている」ことによるもの、もうひとつは低域側の一部帯域が不必要に突出している可能性です。
もしくはこのふたつの「複合」でしょう。
今のところこういった理由が考えられます。
それから元々このE3000は音量が取りづらいのですが、小音量にかなり弱いところがあるので、ちょっとボリュームは大きめで楽しんだ方がイヤホンの性能を引き出せるようです。
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