【レビュー】Radius HP-NHR11 妙なデザインの日本製イヤホンの音
初ラディウスのイヤホンです。
印象としてはまずこのメーカーは価格がお高めで敷居がちょっと高く感じます。デザインも珍妙というか奇天烈なデザインが多く、色モノメーカーと感じていました。
メカメカしいと云うか・・・。宇宙で戦うロボットを想起させます。
イヤホン界隈以外では聞いたこともないメーカーで、なんだか食わず嫌いになってしまって避けてきたわけではありませんが、積極的に行く理由もありませんでした。
今回はそのラディウスの初イヤホン。実売価格で7000円程度なのでこのメーカーとしてはエントリークラス。入門クラスでこの価格はやっぱりちょっとお高めな印象。
それで今回聞いた後に一体何だろうこのメーカーは?と云うので初めてホームページに飛んで詳しく見てみれば・・・・
アレ?
随分前にラディウスの据え置きアンプを買ったことがあるのに気がつきました。
それがラディウスがオーディオ業界に初参入したときに作った真空管プリメインアンプのRA-VT11。
radius 真空管式ステレオインテグレーテッドアンプ RA-VT11 RA-VT11
- 出版社/メーカー: RADIUS
- 発売日: 2007/05/10
- メディア: エレクトロニクス
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どうもこのアンプで据え置きアンプ業界に参入して、その後が続かないのでそれっきりになったのでしょう。今でも売られているので一応ロングセラーという事になるのかも知れません。
僕がどうしてラディウスのアンプを買ったのかと云えば、当時、居室で使うサブ用のアンプが欲しくて試聴に行ったらこれとトライオードの15万位の真空管アンプがあって、試聴したらトライオードがしょうもない音を出していたので、ラディウスの方にしたのでした。
ちなみにトライオードの何がダメだったのかと云えばじっくり聞き込むと音にモヤモヤとした嫌なノイズが付帯して、ボーカルを紡ぐ口の周りがなんか汚れているのでうんざりして、次にこっちを聞いたら少なくとも価格を超えた音はしていたのでとりあえずこれでいいやと買って見たのでした。
結局、このアンプは3ヶ月ほど使い込んでから放流してしまいましたが、理由と云えば・・・音がスッキリしすぎている、と云うことが上げられます。比較した15万のトライオードの真空管アンプが酷すぎたというのもあるのですが、僕が試聴して買ってみたくらいなのでラディウスはそんなに悪いものではないのです。悪くないのですが、この音ならソリッドステートのアンプで十分なので手放しました。
半導体のソリッドステートアンプに極めて音が近く、必要なコクや音色がまったく出てこないので飽きてしまったといえます。これはこのアンプの本質的な音なのであとからどうにもならないことに気がついたのでした。
まぁ実売8万程度のアンプにそんなことを期待してもしょうがないのですが・・・・たぶん初心者にはよいものなのです。
こういう真空管アンプは。特に雰囲気だけ真空管が欲しくて、音は半導体の音に近いほうが心地よく違和感なく聞けると思います。しかも価格も良心的ですのでそういう層がターゲットなのでしょう。
そもそもこの価格帯でまともな真空管アンプというのはほとんどないはずなので有りと云えば有りなんですが。よくよく冷静になって自宅で聞いてみたら真空管の良い部分が何もないことに気がついてしまったという事になります。
と云うわけでラディウスとはすっかり忘れていましたが縁があったというのを今回思い出して感慨にふけっています。
そんなラディウスがイヤホンでは高価格帯を中心に妙なデザインで頑張っているのでとりあえず聞いてみた次第です。