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【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。

【レビュー】 KZ ZS3

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総合評価△

読者の方よりレビュー依頼がありましたので、KZ最後の大物であるZS3を購入致しました。

 

なるべく思い込み無しでレビューしたいので、レファレンスと比較しながらそのまま聞き込みましたのでレビューを書いておきます。

 一応、念のために書いておきますが、こちらのZS3はKZの中ではかなり世間的な評価は高いものです。

 

僕もかなり期待していたのですが、良いところ以上に悪い部分が目立つ一面を感じたので△評価としておきます。 

【KZ ZS3スペック】

■モデルナンバー KZ ZS3
■ドライバー 1DD/8㎜
■感度106db
■インピーダンス18Ω
■周波数特性20khz-20000hz
■コード長1.2メートル
 
イヤホンの形状からだと思われますが、装着感はかなり良いです。
シュア掛け専用ですが、デザイン性と装着はなかなかのものだと思います。

【KZ ZS3音質】

ドライバーはニュートラル傾向ですが、音にちょっと独特な質感の軽さがあります。

特筆すべきは「音の分離と明瞭感」がかなり高いレベルを実現していることだと思います。

この1音1音の分離はかなりハイレベルなことは事実でしょう。

 

ただし、決定的なのが、低音部分がグダグタのユルユルで階調表現がまったく出てきません。

こちらのZS3の低音表現能力は相当にレベルが低いとみて間違いないと思います。

 KZの中では少し量は少なめとなっていますので帯域バランスという点では評価は高いのですが、この低域の再現性の低さはちょっと許容範囲を超えていると思います。

 

ボーカルに関してのサ行の引きずりは少ないのですが、深みが足りません。

おそらく高域側にも問題があり、エッジがかなり尖ってしまっています。

 

この為、長時間に渡る視聴は厳しい部分が有り、ZS3の音の攻撃性はかなり高いです。

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【KZ ZS3まとめ】

音の分離とか明瞭性はKZの中でもトップクラスどころか他の格安系イヤホンの中でも明確に上位クラスのレベルを実現しています。

ダイナミック一発のドライバとしてはほぼ能力の限界ではないかと思います。

 

この点においてはかなり評価は高く、とてもおもしろいイヤホンだとはいえると思いますが、音がクッキリハッキリとしていますので、この点で騙されるというか、驚かれてしまう方も多いのではないかと推察しています。

 

ですが、その他の部分のレベルがかなり低く、特に低音の輪郭のボケと高域側のエッジの立ち方はかなり問題があると言ってしまっても良いでしょう。

 

この為、こちらのZS3は「低音などどうでも良く、音が多少痛くても問題ないが、明瞭性の高い音を聞きたい」という方に向いています。

そういう意味での音質のクリアさは一定レベル以上はありますので、深みはありませんが、独特なイヤホンである事は確かだと思います。

 

残念ながら個人的な評価は低くせざるを得ませんが、このレベルの音では致し方ないかもしれません。 

 

【レビュー】 B10 SoundPEATS /サウンドピーツ B10 予想外の名機

 

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総合評価〇

セレクトショップ・サウンドピーツが放つ格安イヤホンです。

貧相なパッケージとプラスチック製の安っぽい外観にまず驚きます。

 

といっても「価格なり」ではあるのですが、まったく期待できそうもないデザインで、音は聞かなくても「安物」感が伝わってくるほどです。

 

サウンドピーツは「セレクトショップ」ではありますが、時々大ハズレを出します。

ですが、基本的な「選択眼」は決して悪くありません。

 

【B10 SoundPEATSスペック】

 ■モデルナンバー サウンドピーツ B10

■ドライバー 1DD/10mm
■感度98db
■インピーダンス16Ω
■周波数特性20khz-20000hz
■コード長1.2メートル
 

【B10 SoundPEATS音質】

全体的にかなりのクリアな音質なのですが、ちょっと独特な音質となっています。

 

低音域がかなり強いのですが、そのクリアさと階調表現力はずば抜けています。

特に低音がこれまで聞いたことのないほどに「タイト」感があり、善し悪しと好みはありますがまるでデジタルアンプを聞いているような独特な質感が低域に載ります。

 

そのタイト気味の低音が量は多めながらもしっかりと弾むように出てきます。

 

とてもクールな音質を持ったイヤホンで、これだけでも比較的に珍しいと思います。

ボーカルのサ行は若干引きずり感があり、中高音域は少しエッジが立ち気味となります。

クール系のクリア感のある音質にもかかわらず音に明るさと躍動感があり、相当におもしろいイヤホンだと判断します。

 

音の分離感も標準以上で、価格が信じられないほどの明瞭さがあります。

その代わり、ボーカルなどの「味わい深さ」という点ではすこしモニターチックだといえます。

 

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【B10 SoundPEATSまとめ】

音が衝撃的なほどに素晴らしいです。

少なくともこの低音域とクリアな音質はこの価格帯では一線を画するほどのイヤホンだと云ってしまっていいでしょう。

 

余計な新素材のドライバーを使っているわけではないので、オーソドックスなダイナミック一発フルレンジの音の驚くべきイヤホンです。

 

この価格で、この品質、少し低音域が強めですが、かつてないタイトな低音で、このクラスでは太刀打ちできるものはほぼないでしょう。

音質も良く、クール系の音色でタイトな低音を求めている方には「掘り出し物」といってしまってもいいかもしれません。

 

これは1本購入してぜひ音を聞いてみるべきです。

ちょっと多めの低音と中高音域のエッジの尖りが残念ですが、このイヤホンは価格を大きく超えた一聴の価値があるイヤホンです。

 

こういったことがあるので中華イヤホンはおもしろいのですが、滅多に出会えない希有な有線イヤホンである事は間違いありません。

ジルコンの低音如きで感激している人はぜひこちらのモデルを試してみるべきでしょう。

 

参りました。

 

 

 

【コラム】 イコライザーを使ったフラットバランス調整について

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フラットバランスの音が理想だとは云われていますが、実際にフラットバランスの音を聞くと「どうにもつまらない音」がします。

退屈な音と言い換えても良いかも知れません。

 

これはピュアの中でもマルチチャンネルに挑戦している人たちからよく聞く言葉です。

彼らは最低でも数年、へたをすると数十年という時間をかけてシステムを調整していきます。

僕はチャンネルディバイダーで帯域分割して、好きなドライバーを持ち込んで組み合わせるマルチチャンネルはあまりにも敷居が高いので挑戦しませんでしたが、10年ほど前からルームイコライザーをメインシステムに導入してイコライザー調整にはずっと関わっています。

 

元々イコライザーを入れると音が劣化するのであまり好きではなかったのですが、スピーカーの場合、低域側は定在波の影響で一部の音が消えてしまうので、これをなんとかすることが目的でした。

 

僕は現在のところ、無響音室でフラット気味のスピーカを導入していますが、それでも部屋で聞く場合はフラットにはなりません。

ですが、実際のところどれほどのピークとディップが発生するのか、理論上のデータからの乖離も知りたいところでした。

 

僕の導入したルームイコライザーは専用のマイクで測定し、それを元に自在に音を変えることが可能です。

 

実際に運用して定在波を確認すると、理論値とまったく同じ帯域に相当程度の落ち込みが確認できました。

ところがこの定在波による落ち込みを何とかしようとレベルを上げると音が破綻してしまうのです。

何のことはない、イコライザーで調整できる範囲を超えてしまっていたのでした。

なので音が破綻しないギリギリのところまで上げていますが、それでもだいぶ満足のいく帯域バランスにはなったとは感じています。

 

このルームイコライザーを使用すると簡単に「試聴位置フラットバランス」を実現することが出来ます。

このフラットバランスの音を何度も何度も聞き込みましたが、結局得られた結論はピュアの先人達が出した結論と同じもので、「フラットは退屈」という理解に至りました。

フラットバランスにすると「音が死んでしまう」ということになり、音の粒立ちのようなものが出てこないのです。

 

僕は基本的にイコライザーを本気で調整するとかなり面倒なことになるのであまり好きではないのですが、イコライザーを使ってレベルの高い音を目指そうとする場合は、最終的に緩やかな波を描くように調整すると良い結果が得られます。

 

その時に、波の頂点は2つから3つ作るようにします。

 

2つがいいのか3つがいいのかは使用しているスピーカなりイヤホンなりに準じますので正解はありません。

これは長い年月の間に、ピュアの先達が苦労を重ねて得た結論のひとつです。

どうしてこのバランスの音が心地よいのかは分かりませんが、確かにこういったバランスの音はフラットバランスでは得られない素晴らしい音楽を奏でます。

 

興味のある方は試して見ると良いでしょう。

ただし、本気で取り組むと大変な年月が掛かります。

 

またこの調整を持ち込むには、ある程度の特性の良いスピーカなりヘッドホンなりがどうしても必要で、あまりにも特性が狂った機器はたどり着くことがそもそも困難です。

なので素性の良い一定水準以上のレベルにある機器がどうしても必要になります。