【コラム】 DAPの低音の量感についての見解
ここ最近DAPの低音の量感について幾つか比較したので見解を書いておきます。
以前から比較すると5000円以下の中華格安DAPについては「改善」が進んでいるようですが。まだ一部のDAPについては根本的にバランスが間違っているのでその点には注意を要します。
この手のDAPを「基準」とはなりませんので、あまり長い間、この手の質の低いDAPを聞いていると耳の基準がおかしくなります。
そういった状態の方の評価を見ると「低音の音量レベル」が低いものを高く評価する傾向がでてきてしまうのですが、これは極端な例であって、理解していればそう簡単にはこういった状態にはなりません。
僕も昔から低価格中華DAPは幾つも耳にしていますが、総合的に比較した場合にどの程度のDAPがどのレベルの「低音の量感」という事をキチンとチェックしていなかったので、ここでいったんまとめておきます。
まだ実数としては少ないのと、処分してしまったものも多数あるので過去の酷い製品については比較できませんが、大手ブランドや中華でもまともな設計のDAPは比較的に低音の量感としては「問題が少ない」という事は最初に述べておきます。
以下箇条書きですが簡単にまとめておきます。
- •■iPhone6S 適正
- ■iPhone7 適正
- ■DP-X1 適正
- ■AGPTEK M20 適正
- ■AGPTEK A02 少ない
- ■AGPTEK IMP 要調査
- •■shusons A1 少ない
- ■トランセンド MP350 適正
AGPTEK IMPについてはもう少し詳細に調査しないとならないのですが、レベルがわずかに低いか低音の質が低いか判定に少し迷っているので保留としておきますが、どらにしろ全体的にいえるのは、中華低価格DAPにこういった疑問符のつく製品がまだ混じっているという事はハッキリと言えます。
特にメーカーで見るとOEMを活用しているような中華販売店の製品にしか見受けられないので、やはり個々のOEM元の中華メーカーの電源部及び設計の問題だと判断せざるを得ません。
もちろん今現状では「低音の質」については完全に判定外なのであくまで「低音の量感」がキチンとでているかどうかと云う事になります。
これはDAP側がニュートラルなバランスを実現していないという事にもなるので、少なくとも「リファレンス」としては使用してはいけません。
またイヤホンを合わせる場合にも低音量の判断が出来なくなるので、かなり大問題となります。
ピュアの機器などでは大型スピーカーやパワーアンプの駆動力不足等の問題が重なるので、なんとも言えないところがあるのですが、さすがに5000円以下の中華DAPではまだ難しいようで、こういったあってはならない現象が起こりうると云うことを憶えておくと良いと思います。
普通に考えて「まともなメーカー」が作ったものならイヤホンではこの手の問題は普通は起こりません。
少なくとも数㎜の振動板を持つイヤホン程度の駆動と云う意味では、数十センチのウーファーを持つスピーカーの駆動とは違い、余程のことがなければ「低音量」が少ないなどと云う事は考えにくいのです。
このブログでも言っていますが、低音の質に問題が生じるのはスピーカーもイヤホンも全て一緒ですが、量に関してはイヤホンでは生じにくいという事です。
なので普通のDAPをお持ちの方は低音の質にこだわれば良いのですが、格安品である程度こだわるという事であれば、それが無名中華メーカーの製品であれば必ずその低音量が適正かどうかは他の手持ちのDAPと比較して確認する必要があります。
追記
DAPを判定するときにはBAドライバ品は使わない方が良いようです。
これは「イヤホン測定置き場」の管理人さんによると「インピーダンス」で中高音域が結構変わってしまうためです。
ただし、低音判定では「誤差レベル」のようですので、低音のみなら特に問題ないと思います。
このあたりはぜひ「イヤホン測定置き場」さんのサイトで確認してみてください。
このサイトはかなり信用度が高い優良サイトです。
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【レビュー】 トランセンド MP350 防塵・防水MP3プレイヤーTS8GMP350B
総合評価〇
アウトドア用という事で購入しました。
防水・防塵タイプなのでキャンプや登山などの時に使うことを前提としましたが、もともとFMラジオでの情報収集目的での購入です。
なので音質うんぬんは購入して2年ほど経ちますが、ほぼ聞いたことがありませんでした。
FMラジオの受信性能はほぼ海外製ではトップレベルの出来映えで、他の中華製の付属ラジオチューナーを引き離す高性能です。
ちなみにSONYのライターサイズラジオと比較して一段落ちる程度のレベルです。
【Transcend MP3プレーヤー MP350スペック】
- 背面クリップ付き
- LCDディスプレイ
- 内蔵8GB
- IPX2耐水
- 再生16時間
- 対応音楽フォーマット:WMA/MP3
- 対応録音フォーマット:WAV
気になるのが、再生時間の短さです。
また個体差かも知れませんが、内蔵バッテリーの品質がイマイチで未使用時の放電が大きいです。
毎日使われる方はほぼ日々充電する手間が掛かります。
操作性は独特なもので、見ないで操作するというのはちょっと難しいと思います。
大まかなモードとしては
- ボイスレコーダー
- フィットネスモード
- FMラジオ
となっています。
【Transcend MP3プレーヤー MP350防水性について】
IPX2なので「防水」ではありません。
性能的に多少のシャワーや雨に耐えられるというもので、「耐水」というのが正解となります。Amazonなどの表記は根本的に間違っています。
IPX2と云うことは「15°以内で傾斜しても垂直に滴下する水に対して保護されている」と云うことになります。
【Transcend MP350とMP330との機能の違い】
MP330からの主な変更点は以下の通りです。
耐水・耐塵性能
LINE入力機能がない
【Transcend MP3プレーヤー MP350音質】
さすがのトランセンドで、帯域バランスはニュートラルで評価は高いです。
低価格帯のDAPにありがちな低音の量が表現できないという問題は抱えていません。
なのでバランスはM20やiphoneやX1とほぼ同等のレベルを実現しています。
低音のエッジの描き方もかなりレベルが高いと感じています。これは価格帯からすると低域表現に関しては驚異的でしょう。
残念ながらちょっと気になるのが「中高音域」のエッジの尖りで、このあたりに価格の安さが表れてしまっていて、おそらくこの中高音域の問題の延長として、中域が少し特性的に変質するようでわずかな違和感を感じるので、この点がとても惜しいと思います。
この中高音域の特性の乱れはわずかながらもとても気になる点となっています。
背景のざわつきはM20と同等で、このあたりは如何ともしがたい部分であると思います。
【Transcend MP3プレーヤー MP350まとめ】
総合的にこの価格帯の製品で、この性能はさすがとしか言い様がありません。
さすがに背景の静かな高レベルな音質とは違いますが、それでも屋外使用を前提とした超軽量耐水DAPとしては平均レベルを超えた音だと評価しておきます。
特に低音側の性能がキチンとしているのはもっと評価しても良いと思います。
そこら辺の訳の分からない中華DAPを購入するよりも安心感があり、他のトランセンド製品にも期待を持たせる音質です。
そういう意味では中高音域の特性変化は本当に残念な部分です。
アウトドア用として目的特化で作られた超軽量超コンパクトなMP3プレイヤーとしてはFMラジオ機能と音質が平均以上という事でオススメしておきます。
この価格帯でこのアウトドア性能なら満足感は相当に高いです。
他のトランセンド製MP3プレイヤーに手を伸ばしてみたくなるほどの出来映えで、こちらの音楽プレイヤーはなかなかの製品だと思いました。
以前の参考記事です。ラジオ機能に絞っています。
Transcend MP3プレーヤー 耐衝撃 MP350 8GB ブルー TS8GMP350B | ||||
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Transcend MP3プレーヤー MP330 8GB ブラック TS8GMP330K
- 出版社/メーカー: トランセンド・ジャパン
- 発売日: 2012/06/30
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 2人 クリック: 4回
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TRANSCEND MP3プレーヤー MP710 8GB ホワイト TS8GMP710W
- 出版社/メーカー: トランセンド・ジャパン
- 発売日: 2014/09/22
- メディア: 付属品
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【レビュー】 MEMT X3 [インナーイヤー]
総合評価✖
インナーイヤータイプなので過去にレビューしたsenfer PT15と同じタイプとなります。
外観はメタルハウジングでクオリティは高く、色も三色とラインナップも優れているので女性でも使いやすいタイプだと思われます。
PT15で久しぶりにまともにインナーイヤータイプを聞きましたが、こちらのX3も音の傾向はPT15と同じとなります。
要するに「低音が出ません」
これはインナーイヤータイプの特徴の1つだと思われます。
イヤホンでは「低音が出る」というのが利点の1つだと思っていますので、それを切り捨てるという事は、例えばカナルタイプでは長時間使用が厳しいとか、耳が痛くなるのでインナーイヤーしか使えないという人が選ぶもので、積極的に選択する理由は特にないと思っています。
少し余談になりますがこういったインナーイヤータイプの音の出方はブックシェルフタイプのスピーカーに近い鳴り方をします。
【MEMT X3スペック】
【MEMT X3音質】
インナーイヤータイプなので、カナルタイプのような低音は出てきません。
質感も悪くエッジは不明瞭で、低音はほぼ切り捨てというのがこのタイプのイヤホンの特徴の1つだと思います。
人の声の帯域を存分に味わうと云うのがインナーイヤータイプを使うメリットの1つな訳だと思うのですが、このX3はこの帯域のクオリティーに雑味を感じることが多く、なおかつ高音域のエッジが不自然に尖るためどうにも音を楽しむことが出来ません。
とてもではないですが「音楽を聴く」と云う用途の為のイヤホンではありません。
【MEMT X3まとめ】
結論から言うと買う価値はありません。
低音はあまりにも量が少なく質が悪いです。
このバランスの音ならどうしても「中高音域のクオリティ」が優先されますが、この帯域も決定的に質が悪く、雑味と不明瞭な音でどうにもなりません。
これならPT15の方が数段良い音がしています。
少なともPT15は中域がこれほどまでに不明瞭な音は出しません。
耳が痛くなるのでカナルタイプが装着できないという方の為のイヤホンとしては存在理由はあるのですが、そうなると中高音域の質感だけは譲れないため、この帯域が決定的に質の悪いX3を購入する意味はありません。
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【レビュー】 KZ ED1
総合評価△
KZのED1となります。
ここまでKZを順番にレビューしてきたので、既に手に入らないとはいえ記録として残しておくことにしました。
注記
gearbestの方ではまた販売していることを確認しました。
デザインが独特なので見た瞬間にED1だといえる特徴的な外装を持っています。
【KZ ED1スペック】
■モデルナンバー KZ ED1
【KZ ED1音質】
こちらのED1は低音がかなり強めとなっています。
籠もるというところまでは行きませんが、低域のレベルは相当に強いです。
DZAT DR20よりもちょっと強めに表現するので帯域バランス的には相当に厳しいと思います。
ただし、低音の階調表現とドライバが混濁しないで持ちこたえるという点においてはかなりレベルが高く優秀だといえるでしょう。
1DDとしてはかなり実力の高いドライバーを搭載していると判断しましたので、この点では低音がボケ気味なものが多いKZの中でもトップクラスと判断することが出来ます。
ED1の低域のエッジのボケはほんのわずかなので、これで量がもう少し控えめなら相当な実力機となっていたことでしょう。
ドライバーはウォームよりで、ボーカルは前に出ます。
エッジは立たないのですが、明瞭感が少し足りません。
攻撃性の少ない相当に明るいボーカルの特徴はED1が備える大きな特色の1つだと思います。
高域側はちょっとエッジが立ち気味なので音に痛さを感じます。
【KZ ED1まとめ】
低域強めの帯域バランスに問題があることと、中域の質感に今ひとつクリア感が足りませんが、もう少し詰めれば良いイヤホンになった片鱗は感じます。
明るくウォームな音の質感にわずかに雑味が載っているのか判断に迷うところは感じるのですが、「惜しい」イヤホンではあると思います。
ZS1の時にももう一歩詰め切れれば優秀なイヤホンになったのにと感じたのですが、それと同じ事をこちらのED1にも感じます。
総じて、ドライバーは優秀だが詰め切れないところが本当に「惜しい」イヤホンです。
ED1はgearbestの方でまだ手に入るようです。
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【レビュー】 イヤホン収納 チャムス コインケース&ミニポーチなど Beanbag/ Eco Round Coin Case
いつもイヤホンを持ち歩くのが面倒なため、僕が使っているミニケースとポーチとなります。
チャムスなのでオシャレ度が高く、サイズも手の平にすっぽりと収まるほどで、とても使い勝手が良いので大変気に入っています。
いつもこの中にお気に入りのイヤホンと、念のためのiPhone7用のライトニング変換ケーブルを入れています。
出かけるときはこちらに市販のカラビナを付けたものをベルトループに引っかけて外に行くだけなので、持ち運びが素早く、迷いがありません。
だいたい男はバッグなど持ち歩かないのでいつもイヤホンをそのままポケットに入れると邪魔でどうにもならないのですが、こういったミニケースやミニポーチなら全部解決します。
こんなものは何でもよかったりしますが、チャムスは女性受けが良いところが有り、人前で出しても恥ずかしい思いをしません。
普段イヤホンの持ち歩きに苦労している人は検討すると良いと思います。
【チャムス CHUMS ポーチ Beanbag Pouch Sweat】
こちらはコットン・キャンバス地のスウェット製です。
イヤホンは余裕をもって2つは入れられます。
- タテ4cmxヨコ7cmxマチ5.5cm
【チャムス CHUMS コインケース Eco エコラウンドコインケース】
こちらは元々コインケースなのですが、イヤホンをひとつ持ち歩くのにちょうどいい大きさです。
こちらはスウェット地ではなく、ポリエステル製なので頑丈です。
普段良く持ち歩くのならこちらの方が耐久性が高いです。
- タテ:7 cmX ヨコ:7 cmX マチ:1.5 cm
[チャムス] CHUMS Eco Round Coin Case CH60-0854 SPL (Splash)
- 出版社/メーカー: CHUMS(チャムス)
- メディア: ウェア&シューズ
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【レビュー】 GGMM Nightingale
総合評価✖
GGMMのNightingaleというサヨナキドリという鳥のネームをもったイヤホンです。
ヨーロッパのウグイスに似た鳥で、夕方から夜まで美しい声で鳴くそうです。
アルミ製のハウジングでビルドクオリティは良いものです。
【GGMM Nightingaleスペック】
【GGMM Nightingale音質】
まずどうにもならないのが「不明瞭な音」です。
これはあらゆる帯域に被さってきますので、ドライバーかハウジングに問題があるのではないかと感じています。
いわゆる音の分離に相当な問題を抱えたイヤホンです。
低音は少し強めとなっていますが、どちらかというと低音の一部分が持ち上がっているようで、帯域バランスそのものにも問題を感じます。
ボーカルはかなり前に出る印象が有りますが、相当にユニークなウォーム系の音質に聞こえます。
サ行は尖りませんが、全体を覆う不明瞭でボケ気味なエッジに引きずられて、聞けば聞くほどボーカルが溶けてピントが合いません。
全体的な帯域バランスは低音が少し強めとなりますが、一部帯域に過剰なブーストがあります。
ドライバーはスーパーウォームとなり、ボーカルは明るくやたらと前に出ます。
【GGMM Nightingaleまとめ】
このGGMMのNightingaleは一聴した段階では低域の一部がかなり強い印象でしたが、聞き込みを続けると「全体的に音がガッチリとボケる」ので、評価が難しいレベルの音です。
この原因ですが低音の一部が籠もる寸前のレベルに有るのでその性かと思いましたが、どうもそれだけではなくハウジングの方も不備があるようです。この為、ソースを変えていくら聞き込んでも音がボケます。こちらのイヤホンでは1音1音が判然としません。
雑味と云うよりもエッジが溶けてしまっているようで、とてもではないですがギリギリのレベルにあるイヤホンなので購入は推薦できません。
GGMM カナル型イヤホン Hi-Fi 高音質 純正 通話On-Off機能付 iOS Android対応 ディープベース Nightingale スペースグレイ
- 出版社/メーカー: GGMM
- メディア: エレクトロニクス
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GGMM カナル型 イヤホン 重低音 高音質 純正 通話On-Off機能付 フルメタルイヤホ Cuckoo (3ボタン)
- 出版社/メーカー: GGMM
- メディア: エレクトロニクス
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【レビュー】 Xiaomi Mi PISTON2 ベリリウムイヤホン/ シャオミ ピストン2
総合評価〇
有名なイヤホンですが、かつてメインブログでこき下ろしたピストン2となります。
この時は自腹購入で、ベリリウムの音が聞きたいと言うことでわざわざ買いましたが、ベリリウムの高域の特徴的な音がまったくしなかったので、頭にきてこき下ろしました。
僕はかつてベリリウムドライバー搭載のスピーカーを所有していたので、あの高域がもう一度聞きたいと思ったわけですが、残念なことにベリリウムの音はまったくしませんでした。
今回は、怒りを抑えて穏やかな気持ちで再度評価しておきます。
【PISTON2スペック】
■モデルナンバー Xiaomi Mi PISTON2
【PISTON2音質】
こちらのピストン2は、ちょっと独特な「鳴り方」をします。
これはベリリウムうんぬんではなく、帯域バランスの問題だと判断しました。
というのもこちらはおもしろいことに低域の上の方の帯域がかなりブーストされています。
こういう音の出方をするイヤホンはあまり例が無く、普通は低域の下の方をブーストするイヤホンが多いのですが、こちらはなぜか少し上の方を過剰に表現します。
このおかげでかなり不思議なバランスで鳴りますので、その点は注意が必要です。
低域寄りのエネルギーを持ったイヤホンなので1DDですとDZAT DR20クラスが比較対象となるのですが、この低域のレベルであればDR20にはエッジと階調表現ではとても太刀打ちできません。
ボーカルはサ行を引きずるところがありますが、悪くはなく、前方に出てくるタイプです。質感は決して劣っている訳ではありませんが、わずかにウォームでわずかに雑味が載りますが合格点を与えても良いと思います。
ドライバーは少し混濁するのでソースを選ぶ部分もあります。
【PISTON2まとめ】
少し不思議なバランスを持ったイヤホンなのでモニター的な用途には厳しいと思います。
低域の表現にこだわるのであれば優秀なDR20やVJJB V1クラスのレベルには追いつくものではなく、かといって中域の質感ではボーカルの優秀なイヤホンには負けるので立ち位置がちょっと不明確なところを感じます。
実力的には平均以上はあるのですが、かなり気になるバランスを持ったイヤホンで低域の質感とエッジにも不満が多いので、こちらは購入しても損はしないが、あえてオススメしないと云うことになります。
既に購入して聴かれている方も多いと思われますが、こちらのイヤホンで聞き込みを続けると聴感上の帯域バランスが狂うところがあるので注意は必要です。
もしこちらのPISTON2で低域側の解像度が高いように聞こえる場合、それは解像度ではなく、ある特定の帯域ブーストでそう聞こえるだけなので判断は慎重に行った方が良いと感じます。
〇評価か△かとても迷ったのですが、独特な帯域バランスがソースによってはまったく気にならないところがあるので〇評価にしておきます。
1MORE Piston Classic 【Xiaomi Mi Piston2 が1MOREブランドで復活】 (ピンク(Pink))
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- メディア: エレクトロニクス
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Xiaomi 2016年新型 カナルイヤホン ダイナミック/BA型イヤホン ハイブリッドドライバ 高音質 低中高域 ステレオ コードコントロール
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【コラム】我レ、未ダナヲ達セズ ピュアオーディオの覚悟
残念ながら、この世界では「レベルの高い音」というものが厳然と存在します。
僕はこれをメインブログである「ぶろぐなんかめんどくせえよ」では「一定水準以上の音」と表現していますが、ジャンルや好みなど消し飛んでしまう明らかに水準そのものが高い音というのが確かに存在しています。
そして、この一定水準以上の音の中でもおそらく更に高い最高水準の音というものもまた存在すると僕は信じています。
かつてCDが影も形もなかった時代に、世界でごくわずかの選ばれた人たちがレコードで既にCD並の音質を堪能していたのを知っている方もいると思われます。
当時、この水準の音にたどり着けたのはおそらく日本で数人から数十人、世界中でも百人ほどでしょうか?
この音にたどり着くためには幾つもの厳しい条件があり、一般人がその入り口にすら佇むことを許されなかった音です。
それは豊かな資産と豊富な音の経験が共に必要とされ、一般人は想像することも許されませんでした。
こういった最高水準の音はいまでも極一部の人たちだけが堪能できる特別な世界となり、これはある意味で音の特権階級の話しです。
努力だけではたどり着くことが出来ず、その音に触れるためには「選ばれる」必要があります。
さすがにここまでの音を一般人が出すことは不可能ですが、それでも「一定水準以上の音」を出すことは可能です。
ただし、ある程度の資金の投入と音の経験、そして時間が必要となってきます。
こういったレベルの音はそもそも出せる機器が限られてくると云う事もあるのですが、アンプとスピーカーがある一定水準を超えると、ジャンルだの個人の好みだのを超えた普遍的な音がすることは事実です。
この水準が高い低いというのは誤解を招きやすいのですが、こればかりはもう自分の足を使って音を聞き続けるしか方法がないことも確かです。
例えば極一部のスピーカーはボーカルにとても妖艶な艶がのりますが、これがどれほど美しいかは聞いたものしか分かりません。
しかもこういった音が半導体のアンプを使って素で出せるスピーカーは僕はいままででひとつしか知りません。
大事なことは、今もどこかでこういった音をひっそりと出している人が居るという事です。
ピュアオーディオを目指すという事は、この水準に達することと同義だと僕は思っていますので、僕は自分が苦労して買った機器を絶えず否定し続けるのです。
「まだ足りない」そう思うことだけがたどり着くための唯一の解で、それがピュアオーディオの矜持でもあるのです。
なのでこのブログに一部ご不快思われる表現などがあると思われますが、既に死に絶えつつあるピュアオーディオ出身として、最後のプライドだと思っていただければ幸いです。
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【コラム】 イヤホン測定結果置き場
先日、僕のこのブログをご覧になられた方から連絡を頂きました。
検証的なイヤホンサイトを運営されている方で、とても誠実な方だと思われます。
こういった方は共通して「ポエム」レビューを行いません。
この方は僕の「イヤホンで音が消える」という現象について色々と「原因」のアドバイスをくださったのですが、忙しい方なのか今のところサイトの運営が止まっています。
この件に関しては「学術論文」を送ってくださったりしたのですが、僕が勝手にアップするわけにはいかないので詳細を知りたい方は連絡を取ってみることを推奨しておきます。
結果だけ申し上げれば「やはり音は消えます」
ちなみにこの方はエージングなども検証していまして、結果として「差はない」という事のようです。
興味のある方はご覧になると良いと思います。
ケーブルにしろ、オカルトチックな差についての科学的な検証結果は全て「NO」なのですが、結果を受け入れないのは強固な思い込みなのでしょう。
変化のあるものとないものはしっかりと分けなければなりません。
また、オーディオについては正直な人は「差が分からない」とハッキリ言える人です。
そもそも思い込みやプラセボで音を聞いている人は共通して「何を聞いても音が違う」と言い出すという特徴があります。
オーディオではクロックなど差がないものはたくさんあります。
それが分からないと単なる業界の養分と化します。
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【コラム】 DAPの音の差とは何か?
オーディオにおいて、基本的な事がなんとなくでも分かっていないとただ単に騙され、業界や中華の養分となる事が多発します。
逆に「なんとなくでも理解している」と、語弊がありますが、音を聞かなくても製品の立ち位置や投資すべき物がなんなのかある程度分かりやすくなります。
【オーディオは枯れ果てた技術】
オーディオというのは実際のところは既に「枯れ果てた技術」の集合です。
新しい技術などパラダイムシフトでも起こらない限り、ほとんどありません。
メーカーも業界もそんなことは百も承知なので、常に目新しいことを前面に出してユーザーを騙そうとしてきます。
要するにもう既に進化がないと云うことになれば新しい機器が売れないので、次から次に古い技術を新しい言葉で言い換えて、さも音が良くなったように思わせますが、実際には新しい技術などほとんどありません。
SACDが廃れたので今度はハイレゾで有り、更にハイレゾでもDSDだと、次から次へと詐欺商法がまかり通ります。
また、ヘッドホンならとうの昔に淘汰された平面駆動を再度持ち出してさも「音が良い」という宣伝で売り出します。
このような感じなので、これだけは憶えておいていただきたいのですが、一度廃れた技術はそもそも音に問題があるので廃れているわけで、同じ技術でリバイバルしてきても結局は以前と同じく廃れます。
例えそれが「新しいキャッチコピー」を身にまとっていたとしてもそれ自体には意味がありません。
オーディオの歴史を知るという事は、ある意味このように何度も騙されることが少なくなるので「過去は大切」というわけです。
ところが何十年に一度、大きな転換が訪れます。
技術の転換ともいえる事が起こりますが、この時は重大です。
具体的に云えばレコードからCDに置き換わったのはパラダイムシフトでした。
この変化はとても大きく革命的ともいえることでした。
大事なことは、こういった大きな技術革新が起こると、しばらく機器の性能が安定しません。
デジタルのCDでいえば特にDAC部分の性能差は初期においては確かに大きなモノがありましたが、マルチビットDACからワンビットDACに移行して、今現在ではDACの性能差など測定機器でやっと分かる程度の差で有り、後の差は倍音の描き方などのごくわずかな差になっています。
ハッキリ言えばDACなどはもう既に技術的に本質的な差はほとんど無く、強いていえば「味付けの差」程度で、これもしっかり分かっている人でなければそもそもDACを活用できなかったりします。
オーディオの技術は実際にはほとんどこのような感じで、パラダイムシフトが起こりしばらくすると機器の性能差はほとんど無くなります。
ありていに言えば進化の余地がもうほとんど無いのだと思います。
そして、大事なことは「これが正常な姿」だということです。
これが分かっていると、熟成された機器の分野では音は聞かなくても「差は小さい」というのが理解できるようになります。
オーディオの世界で「機器の価格に比例して音の差が小さくなる」と云われているのはまさにこの為です。
この言葉はアナログ機器の時代によく云われていましたが、コストをかけて良い部品を使ってしっかり作り上げたものは一聴して感じるような差はドンドン少なくなってくると言うことを言い表しています。
こうなると残ったわずかな差ですら、音質の差と云うよりも、「味付けの差」程度の話しになるという事になります。
なので、例えばアナログのプリアンプで50万の機器と100万の機器で同じ半導体の製品同士なら「聞いた瞬間に音質が上」などという事は既に起こらなくなります。
もしこんなことが起こったとすると「中身が粗悪品かプラセボ効果」のどちらかしかないということにもなるのです。
年月をかけて熟成されたオーディオ機器というのはこういうものです。
逆に言えば「熟成された機器の分野」ではあまりにも差が小さいので、オーディオ評論家などは「ごくわずかな差」を殊更に強調し出します。
もっと云えば、語るところがそこしかないとも言えるわけです。
更に突っ込んで云えば、誰もが一聴して分かるような差がある機器というのは「中身が欠陥品に近い」ものかまたは「発展途上の技術」であるという事を意味しています。
特性的に狂った音の機器ほど差が感じられるという皮肉な状況が起こります。
イヤホン系のアンプでいえば「中華製」もしくは「格安品」には音が悪いものが多いですが、これはまさに「中身がほぼ欠陥品」か「粗悪な部品」だったりするわけで、半導体系では基本的な音質にすら達していないアンプが多いです。
ですが、ある程度の価格のする「まともな設計のDAP」なら真面目に聞けば聞くほど差は小さいというのが実際のところです。
なのでもう一度ピュアオーディオで云われている格言を繰り返しておきます。
「機器の価格に比例して音の差が小さくなる」
10万のまともに作られたDAPと30万のDAPの音の差は、良し悪しではなく「味付けの差」程度の可能性が極めて高い、と云うのを申しておきます。
そもそも30万のDAPでも、僕に云わせればあの程度の薄型デジタルアンプでは「まともな音はしない」といっておきますが・・・