【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

【レビュー】 KZ HDS3 

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総合評価△

KZのHDS3です。

ハウジングは非常に小ぶりで、写真で見る限りは普通サイズに見えますが、現物はとても小さなイヤホンです。

 

この為、装着感はとても良く、メタルハウジングの質感も以前のKZ品質よりもずっと上がっているように見えます。

右左の判別はいつものKZでレッドラインが右でブルーラインがレフトを意味しています。

 

特徴的なのはハウジング後部に空いた3つの大きめのエアポートでしょう。

 

【KZ HDS3スペック】

  • ■モデルナンバー KZ HDS3
  • ■ドライバー 1DD
  • ■感度108db
  • ■インピーダンス18Ω
  • ■周波数特性20khz-20000hz
  • ■コード長1.2メートル

 

日本製のルビジウム磁石とコイルを実装しているようです。

 

【KZ HDS3音質】

ドライバはニュートラルで、帯域バランスは低域が若干強めですが、とても良いバランスを実現しています。

 

ボーカル域は明瞭度が高めで、かなり前に出ますが、ATRやHLSX808と比較すると声の帯域にピーク感が有り、出来としては優秀な部類ですが、リファレンスやその他ボーカル域の優秀なイヤホンが出てきた以上、積極的にこのレベルのボーカルを選択する理由がありません。

 

このHDS3のもっとも大きな問題は、音質に独特な質感を感じるのですが、メタルハウジングなので強度不足から発生する「雑味」とはいえない、なんとも言えない「嫌な質感」を感じます。

ちょっと表現が難しいのですが何かテクスチャを貼り付けた感覚です。

 

この雑味とはちょっと違う音の濁りのようなもののため、必然的に評価を下げざるを得ません。

 

低域は平均的な輪郭を持ちますが、やはり重低音を中心として音が濁ります。

 

エッジはとても良いので惜しいところが多いイヤホンです。

 

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【KZ HDS3まとめ】

 

一聴してゴミ箱に投げ捨てる類いのイヤホンではありませんが、何かが決定的に足りません。

全体に感じる雑味では無い独特の音の質感があまりよいモノでは無く、音が濁っているように聞こえます。

 

低域のレベルもそれほどのブーストでは無く比較的バランスは優秀にもかかわらず、重低音の表現はブーミーになりがちで、音の濁りと相まって評価を落とさざるを得ません。

ボーカル域の明瞭度も有り、クリア感があるのですがこの帯域のピークとディップを感じるのでこちらもまたイマイチと評価します。

 

あえて積極的に購入する理由はまったくありません。

 

 

【レビュー】 KZ ZSE デュアルドライバー

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総合評価〇

ダイナミック2発搭載の2Dドライバー搭載機となります。

 

KZの中では比較的新しく、VJJBの名機V1と同じような構成となっています。

V1のほうは同ドライバーの構成ですが、ZSEは異種のドライバーを並列に組み込んでいるようです。

 

【KZ ZSEスペック】

■モデルナンバー KZ ZSE
■ドライバー 2DD/6.8mm/8mm
■感度120db
■インピーダンス16Ω
■周波数特性20hz-45000khz
■コード長1.2メートル
 
非常に特徴的なのですが高域側が上に45000khまで拡張されています。
意味があるのかと言えばまったくありませんし、測定器でもなければそもそも確認出来ません。
最近流行のハイレゾ詐欺の一環でしょう。
 
異種口径のダイナミック2発がおもしろいところです。
 

【KZ ZSE音質】

ZSEの帯域バランスは低域が強めとなっています。

ドライバーはニュートラルで、エッジはマイルドに入り、長時間聴いても疲れにくい音質です。

 

基本的な音質は非常にレベルが高く、KZの中でも比較的安価なイヤホンですが、価格以上の価値は感じられる好印象です。

 

ここ最近は中華のレベルが上がってきているような印象ですのでKZの中でもトップグループの一角に位置するイヤホンと評価します。

 

問題点は、低域が強めのブーストとなっていることで、特に重低音域が強めです。

低音域全体のエッジはかなり良く描くのですが、重低音多めのソースでは気になる部分が出てくると思います。

 

またおそらくデュアルドライバーのクロスオーバーの関係だと思われますが、音が整理さないというか、クロスオーバー付近と思われる帯域の音が突出して出るところがありバランスが狂います。

この為、他のイヤホンと聞き比べたときに音楽の印象がちょっと違い、ZSEは独特なバランスで鳴るところがあります。

最初は解像度が高めかと思ったのですが、どうもそうではなく単なるチューニング不足です。

 

ボーカル域の質感はとても良いのですが、最終的にはATRやZS5には今一歩及ばずという所です。

また、若干ですがわずかな雑味が音に感じられます。

ただし、非常にわずかなので特に問題にする程度の事ではないでしょう。

 

ZSTよりも雑味は遙かにマシです。

 

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【KZ ZSEまとめ】

設計品質が上がっているのか最近のKZはなかなかレベルの高い製品を出してきます。

以前によく見掛けた「売るレベルに達していない」製品が少なくなってきているような印象でしょうか。

これは他の中華イヤホンにも言えることですが、ココ1-2年で中華全体の音質レベルが底上げされているようなイメージを感じています。

 

かつてのED3youthバージョンのような「驚くようなゴミ」は減っているのではないでしょうか?

 

こちらのZSEも平均以上の実力はあるので安く見掛けたら買ってもよいでしょう。

KZの中では過去のイヤホンと比較すると相当に良くなっていることが実感できる良機です。

 

あえて比較するのならZSTの音の雑味を取り除いて、明瞭度をわずかに下げて音質を地味にしたような印象でした。

 

ZSTよりも雑味は少ないですが、音の明るさはZSTの方が上ですので明るい傾向の音ならZSTを選んでおいた方が楽しいかも知れません。

またボーカル域がZSTの方が前に出ますので、ZSTと迷った場合、ZSTの方をオススメしておきます。 

ただし、長時間使われる予定の方はZSEの方が好適です。

 

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【レビュー】Tennmak Piano MMCX対応

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総合評価△

 

 MMCX対応のTennmak Pianoです。

8.6mmの1ダイナミックドライバー搭載機となります。

 

【Tennmak Pianoスペック】

  • ■モデルナンバー Tennmak Piano 
  • ■ドライバー 1DD/8.6mm
  • ■感度98db
  • ■インピーダンス16Ω
  • ■周波数特性20khz-20000hz
  • ■コード長1.2メートル

 

【Tennmak Piano音質】

基本的に平均以上の音質を確保していて、前回レビューしたtennmak Dulcimerよりも明らかに地力は上です。

 

基本的な音質は明瞭度の高いわずかにウォーム系のドライバーでかなり明るめの音を出してきます。

 

帯域バランスはかなり低音よりで、特に60Hz以下がブースト気味のバランスとなっています。

このブーストがソースによってはかなり明確に中域に絡みます。

 

中高音域のエッジはかなり立ち気味ですが、ギリギリで許容範囲にあるレベルでしょう。

明るめの音と絡まりこの立ち気味のエッジはかなりおもしろいと言えます。

 

ボーカル域の実力も相当に高くATRレベルに今一歩及ばずという所ですが、ピークとディップをよく取り除いたものでレベルは高いと思います。

 

問題点としてはやはり60Hz以下の低音ブーストとこの帯域のボケ感があるという事でしょう。

 

また、もう一点あげれば、全体的にわずかに雑味が載ります。

うっすらとですが深く聞き込む方は気になる事だと思います。

 

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【Tennmak Pianoまとめ】

1DDイヤホンとしては実力高いのですが、帯域バランス的に低域の過剰ブーストが中域に対してかぶり気味なほどなのでその点で評価を下げます。

 

特にかなり明るい音を好まれる方でウォーム系統のイヤホンを探している方は有力な候補となりますが、今となっては積極的に購入する理由は特になく、全体的にデメリットがメリットを上回ります。

 

音質のところでも書きましたがおそらくハウジング由来だと思われるわずかな雑味がかなり気になり、帯域バランス的には低域が過剰気味なので購入時にはその点をよく考慮する必要があります。

 

MMCXケーブル対応なので断線時にも取り替えがきき実用度も有り、音のレベルも高いのでなかなか良いイヤホンだと判断しています。

 

もう一度書きますが、エッジ立ち気味の派手で明るめの音に特徴がありますのでそういった傾向のイヤホンが好きなら一聴の価値があります。

 

 

  

  

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【レビュー】サウンドピーツ/SoundPEATS B30 名機の誕生

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総合評価〇

B10を販売しているサウンドピーツの最新イヤホンであるB30です。

 

超低価格ですが、セレクトショップのサウンドピーツが放つ新作であるだけに期待が高まりますが、このマルチドライバ全盛期に価格なりの1DD/9mmドライバー搭載となっています。

 

前作のB20が平凡な出来映えだったので、B10の系譜は連綿と続かなかったと判断しましたが、最新のB30は1DDの新たな限界を見せてくれる珠玉のイヤホンでした。

 

【サウンドピーツ/SoundPEATS B30スペック 】

  • ■モデルナンバー SoundPEATS B30
  • ■ドライバー 1DD/9mm
  • ■感度98db
  • ■インピーダンス16Ω
  • ■周波数特性20khz-20000hz
  • ■コード長1.2メートル
 
【サウンドピーツ/SoundPEATS B30音質 】
ライバルはKZの名機ZS5です。
 
ATRのようなリファレンス系の音ではなく、帯域バランスは低音よりで全体的な音の傾向はZS5の方に近いものがあります。
 
基本の音質は見事としか云いようがなく、ボーカル域はATRやHLSX808とほぼ同等ですが、B30の明るく明晰で前に出る感覚は明らかにリファレンスを上回るレベルです。
 
このあたりのイメージはZS5に近いのですが、エッジの描き方では明らかにZS5を凌駕しています。
 
ただし、残念なことにまず小音量でドライバーの音痩せが激しいのでちょっと音量高めで聞く必要があることが一点。
また、低音域のレベルが少しブースト気味であり、ちょっとボケます。
この低音の輪郭の緩さはZS5以下となります。
 
ただし、全体的に見た場合KZ ZS5の存在を揺るがすほどで、唯一明らかにZS5に届かないのが「低音のボケ」と「音の分離」だけとなり、1DDということを考慮しなくとも、エッジの描き方や中高音域では既に「ZS5が勝てない」のがこちらのB30です。
 
驚くべき音のイヤホンとしかいいようがありません。
 

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【サウンドピーツ/SoundPEATS B30まとめ】

一言で言えば、1DDの新たな限界の音で、新しい地平を切り開くそのハーモニー感のある音は素晴らしいとしか云いようが有りません。
 
ATRやHLSX808はどちらかと言えば帯域バランス良好な地味目の、フラット系の音作りですが、こちらのB30はニュートルながらも明瞭感が高く、音は明るめで派手になります。
 
しかし、はっきりいって中高音域はATRや808やZS5を超えていると云っても過言ではありません。
 
特にエッジの立ち方はもう見事としか云いようがなく、しかもボーカル域の正確さもほぼZS5と同等でATRに並ぶレベルです。
しかも、明瞭度は1DDのイヤホンとしてはこれまで聞いたことのないほどの絶妙な境地で、これが本当に1DDの音かと耳を疑う域に達しています。
 
まさか1DDで低音の出方と分離以外でKZ ZS5を凌ぐイヤホンに出会えるとは思ってもみませんでしたが、これは新たな名機の誕生と云ってしまっていいでしょう。
B30を聞いた後ではZS5を購入する意欲が失われるほどです。
 
特に1DDでありながらある意味マルチドライバの境界線を超えてしまったという意味で「この音は絶対に聞くべき」だと断言しておきます。
 
見事です。
  

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【次回予告】 中華イヤホンまとめサイトの次回レビュー予定 8/29日版 

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次回予告をのせておきます。

テスト終わり次第、レビューを掲載予定となります。

 

■KZ ZSE

■KZ HDS3

■tennmak pianno

■1more piston pro HD

 

の予定です。

もう1本くらい行くかもしれませんが、予定は未定です。

 

  

  

  

 

最近はBluetoothまとめサイトの方の記事の拡充とAVアンプの方の再調整を暇を見て行っています。

 

AVアンプの調整は手動メインに行うととんでもない手間になります。

部屋と機材が共に揃わないと音場の不自然さが補正しきれないので・・・特に自宅ですと右チャンネルのサイドAスピーカーが位置的に試聴位置に寄るのでやはり補正の限界を超えているような感じです。

 

AVアンプはおもしろいんですが。

 

ネットストリーミング・ビデオ中心ならそこまで機材にお金をかけるのはオススメはしません。

サラウンドヘッドホンで十分です。

 

こちらのサイトですと有線系の方が対象なのでメインサイトのぶろぐなんかめんどくせえよでオススメした中華G2200ゲーミングヘッドホンを推薦しておきます。

 

低価格中華サラウンドヘッドホンですが、これはバカに出来ない性能です。

 

僕はSONYのワイヤレスサラウンドヘッドホンの10年選手ですし、パイオニアのワイヤレスも使ってきています。

ゲーミングも中華ならそれなりの数を見てきていますが、音が悪くてどうにもならず、なおかつサラウンドがつながらないのですが、G2200は平均以上の音にサラウンドもトップクラスに優秀です。

 

と・・・全然関係のない話題で失礼致しました。

 

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【レビュー】KZ ATE-S

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総合評価〇

公称ではATEの後継でスポーツタイプという事になります。

シュア掛けでフックに針金がついています。

 

こちらはなぜかいつものシリコンピースではなく、ウレタンピースが標準でセットされているのですが、これですと他のKZと音の判定が横並びにならないので付属のシリコンピースに変更しています。

 

【KZ ATE-Sスペック】

  • ■モデルナンバー KZ ATE-S
  • ■ドライバー 1DD/8.2mm
  • ■感度106db
  • ■インピーダンス16Ω
  • ■周波数特性15khz-29000hz
  • ■コード長1.2メートル
 

【KZ ATE-S音質】

ATE-Sと云うくらいで、ATEのスポーツタイプの改良版/後継という位置づけでとなっているのですが、なぜか、音はATEではなくATRの音です。
 
それもブラインドなら区別がつかないくらいATRの音そのものな訳です。
 
ですのでATE-Sの音については基本的にATRのレビューを参考にして頂いて構いません。
 
若干違いがあるとするのならば、音色が少し違うのですが、これも「プラセボとか気のせい」あるいは「個体差」と言われればそれで納得してしまうレベルです。
 
ちなみにATE-Sの方がわずかに音色がスッキリとしています。

KZ ATE-S 分解図】

KZのラインナップは訳の分からないものがありますが、こちらのATE-Sもそのうちの1つです。
ネーミングからしてATEの後継というかスポーツタイプのSだと思うのですが、上記で書いたように「音質はATRと酷似」というか、ATRそのものです。
 
ですのでATEの方はこちらに買い換えもありなのですが、ATRの方が「買い増し」してもほとんど意味はありません。
 
ちょっと不思議なので各ユニットの分解図を集めてみました。
 
というのもいつものKZで、スペックがそれぞれのサイトで数値が違い、信頼性がないので分解図で確認してみました。
 
ATEです。

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ATRです。

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ATE-Sです。

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これが正しいとするのなら、中味はATEと酷似しているのですが、出てくる音はATRそのものです。
 

【KZ ATE-Sまとめ】

音はATRなので、まったくもって素晴らしいとしか言い様がありません。
ボーカルもATRそのもので区別がつきません。
 
音質のところでも述べましたが、もし違いがあるとすると「音色がわずかにスッキリしている」のがATE-Sですが、これも気のせいとか個体差といわれればなんとも自信がありません。
 
これくらいの微妙な違いの場合、あまり「違いを求めてしつこくチェックするとプラセボにやられる」というのがあるので、これ以上のテストは今の段階では中止します。
 
違いがないものや相違が限りなく小さい物に関してはそれ以外に書きようがなく、ワザワザ違いを無理やり探す必要もまた有りませんので。
 
少なくとも帯域バランスも低域の表現もシリコンピースで比較する限りはほぼ同じモノです。
 
こちらは最初になぜかウレタンピースが付属しているので、音の違いはピースの違い程度となります。
 
ATR所有の方は買い増しの必要性はまったくありません。
ATEの方はATRの代わりにこちらを購入するのもありです。
 
基本的にはATRの音なのでリファレンスに使えるのがこちらのATE-Sとなります。
 ただし、その場合は付属のシリコンピースに変えてリファレンスとしましょう。

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【新サイト立ちあげ】Bluetoothイヤホンとワイアレスヘッドホンについてのまとめサイト

 

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中華系Bluetoothイヤホンとヘッドホンやスピーカーを主に取り扱うための新サイトを立ち上げました。

 

今後、少しずつ拡充していく予定ですので、無線系/ワイアレスのイヤホンとスピーカーに関してはこちらを参考にしてください。

 

よろしくお願い致します。

 

earphon.hatenablog.jp

【コラム】 DAPの買い方・選び方のまとめ

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このあたりでDAPの買い方の目安について思うところを書いておきます。
 
もちろん市販のDAPについては「中華」が市場に進出してからは選択肢が無数に選べるようになり、その多くを聞くことは適わないわけですが、ある程度の目安として参考にしていただければと思うところです。
 

【一万円以下のDAPについて】

 
5000円未満の製品についてはまだかなり粗悪なDAPが多いので、購入する場合はかなりの確率で「博打」になります。
音が極端に歪んでいたり、低音の量が少なかったりというゴミに近い製品がほとんどを占めるのがこの価格帯となります。
 
むしろ「当たり」に出会える方が希でもあるので、極端な冒険は控えた方が身のためです。
 
この価格帯ではいまのところ
 
Agptek M20/M20s 
Agptek C05B 主にスポーツ用
 
のどちらかを購入すれば音質に関しては高い満足感が得られると思います。
 
またほとんどの方がスマホをお持ちだと思いますが、「音質」でいえばiPhone6以降の方は両DAP共にiPhone以下の音質ですので買い増しする場合は用途などを良く見極めてください。
バッテリーが持たないので安くサブDAPが欲しい方やiPhone7でイヤホンジャックがなくなってしまったので迷惑している方などが対象になると思います。
 
アンドロイドの方は高音質に定評のあるスマホでM20と同等程度だと思います。
もちろん星の数ほどアンドロイドスマホがあるので一概には言えませんが、一般的に言って普通のアンドロイドスマホはiPhone以下の音質の筈なのでM20クラスのDAPを購入して聞き比べて音質の判断をするのもありかと思います。
 
5000円以上から一万クラスのDAPでは「粗悪品」はかなり少なくなってきます。
いきなり「ハズレ」という場合はほとんどありませんがM20クラスの音を大きく超えるかというとちょっと難しい場面も多くなってきますので、M20からグレードアップする場合でも積極的に推薦できる価格帯ではありません。
 

【1万円以上5万円未満のDAPについて】

 
この価格帯は中華などがドンドン進出してきているのですが、正直、iPhoneの音質に勝てるのかというと疑問符がつくことも事実です。
特にこの価格帯にはiPod touchが君臨しているので更に音質で超えるのが難しい価格帯となります。
 
アップル最高峰の音質を持っているのがiPod touchなので部品コストなどのスケールメリットを考えればアップル製品に単体のDAPで勝つのは相当に困難が伴うのはわかると思います。
 
同じ価格帯ならアップル製品は部品にかけられる手間とコストが桁違いなので音質優先ならまずiPodtouchを考慮しましょう。
 
ただ、僕などもそうなのですが「単体の専用DAP」はそれだけで気分的に「いい音がするような気がする」ものなのです。
いろいろと機能的におもしろい製品がひしめいているのも事実なのですが、最後のライバルはiPodtouchというのは忘れないようにしましょう。
 
少なくともこの価格帯で音質で有利に立つにはiPodがひとつの目安であり、超える必要がある事は確かなことです。
 

【5万円以上のDAPについて】

 
この価格帯から初めて専用DAPがiPhoneやiPodを超えられる音質を実現できてきます。
 
特に注目すべきは低音の性能、いわゆる駆動力と背景のクリアさが着目点となります。
 
電源部は単純に物量投入が効いてくる場面でもあるのでここにキチンと必要な性能が確保されているかはチェックのしどころとなるでしょう。
 
ただしこれはイヤホンの場合であってヘッドホンを視野に入れる場合は薄型のポータブルアンプでは駆動力の確保はかなり厳しいのでどちらにしろキチンと駆動させるのなら据え置きタイプのアンプが必要となりますので、それはまた別途で考えた方がいいかと思います。
 
またこれはあちこちで書いていますがDAPはデジタル機器なのでアナログのように単純に高級な部品を使えば音が良くなるというものではありませんので、五万以上の機器に関しては価格の差に比例して音の差になるとは言い難い部分が出てきますので、全体的に音質をキチンとチェックすることも大事です。
 
これを見極めていかないと内部の部品というよりもむしろ外装などの見かけにコストをかけたインチキくさい機器を手に入れてしまうということもないとは言い切れません。
 
オーディオでは胡散臭いメーカーはまずもってガワのデザインや筐体などにコストを投入してそれっぽく仕上げて高値で売りつけるということを昔からよく行います。
 
高価なDAPは利益率が高いので雑誌やオーディオ評論家とタイアップして宣伝広告費を払っても十分に元が取れます。
彼らさえ動かせれば後はオーディオブロガーが勝手にポエムを広めてくれるので問題なしというわけです。
 
というわけですので五万以上のDAPに関しては試聴でのチェックでどこにどのような差が有るのかを含めて見極める必要があります。
 

【レビュー】 AGPTEK C05  スポーツ用超軽量中華格安DAP 

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総合評価〇

AgptekのBluetooth接続対応となる格安DAPのC05Bです。

非常に軽量で、重さは実測値で25グラム、プラスチック製の筐体をもつ中華DAPとなります。

 

最初に述べておきますが、こちらは「音がかなり良い」ということは断言しておきます。

 スポーツ用の軽量低価格DAPの購入候補としてはまず第一に検討するべき優秀なDAPです。

 

【AGPTEK C05B 機能について】

 中華DAPについている一般的な機能はすべて網羅されています。

特筆すべきはFMラジオ機能で、日本国内周波数完全対応となります。

 

しかもこのFMラジオがかなり優秀でチューナーの性能はかなり高いと言ってしまって良いと思います。

中華DAPに付属しているFMラジオ機能はたいていの場合、おまけのような使い物にならない場合が多いのですが、例外的にC05Bのラジオ性能は極めて高性能です。

【AGPTEK C05B 注意点】

まず操作性がかなり悪く、慣れるまで結構イラッときます。

中華によくある上下スクロールが左右キーに割り振られている例のアレな操作感を持っています。

 

また、こちらはBluetooth2.1対応なのですが、なぜか手持ちの二種のBluetoothヘッドセットに接続できませんでした。

この価格でBluetooth機能付きというのも凄いのですが、こちらの機能に関しては「つながればラッキー」くらいの軽い気持ちであまり大きな期待をしない方がよろしいかと思われます。

おそらく接続に関してなんらかの「相性」問題があるのだと思われます。

 

完全に試せてはいませんがアマゾンレビューではバッテリー持ちが悪く4時間程度しか持たないということが報告されています。

これが個体差なのか、それともC05Bの実力なのかは分かりませんが、価格から言ってあまり良いバッテリーを搭載しているようには思えませんので、あくまで短時間使用を前提とした機種だという理解でいた方が良いかもしれません。

 

【AGPTEK C05B 音質】

かなり驚いたことにこちらのC05Bは音質がかなり良いです。

 

少なくとも格安系のDAPの音としてはM20とほぼ同等で、価格なりの背景のうるささと駆動力不足から来る低音の輪郭の緩さはありますが、かなりレベルの高い音を出してきます。

 

特性的な「歪み」やエッジの異常な尖りなども感じられませんので、音質に関してはまずもって優秀です。

このあたりはM20のレビューを参考にして頂ければ背景雑音のうるささ以外はほぼ「同じ音」なので参考になるかと思います。

 

 【AGPTEK C05B まとめ】

スポーツ用で超軽量DAPを探している方は、こちらのC05Bは「買い」を推奨しておきます。

おそらくこちらを「音質」で超えるスポーツに最適な格安軽量DAPはそうそうないのではないかと思われます。

 

プラスチック製の筐体はA02のような質感で、外観だけをとればライバルはベストセラー機のひとつであるAgptekのA02と比較すべきDAPのような感じがしますが、A02は低音に大きな問題を抱えているので購入はまったくオススメできません。

 

それに対してこちらのC05Bは5000円以下の格安中華DAPとしてはM20と音質はほぼ同等です。

背景ノイズの感覚、中高音域と低音の出方などほぼM20と同じレベルを達成している驚くべき中華DAPです。

 

こちらのC05Bの問題は「音質」ではなく、バッテリー持ちの悪さやBluetooth機能の接続性の悪さなど「音質以外の部分」が目立つのであって、 操作性も一昔前の中華DAPそのものの出来映えでかなりイラッとくる素性の悪さを持っています。

 

そういったところで評価を下げてしまうので、同価格帯であればM20をオススメすることに変わりはありませんが、M20はスポーツ用途でちょっと使うという事であれば金属製の筐体が重すぎてランニングなどのお供としては不満がありました。

 

かといってスポーツ用として作られたDAPはあまりにも音が悪く、Agpetek A02なども売れまくってはいてもその音は「欠陥品」に近く、特に低音の量の少なさなどは致命的でした。

例えば僕は運動時のシビアな用途としてはトランセンドの防滴・耐衝撃構造のMP350をスポーツ用として使用していますが、こちらは中高音域が少し歪むのでその点が問題でしたが、全体的に音の悪い軽量なスポーツ用DAPとしては格安ではありながらもかなりまともな音で評価しています。

 

ところがこちらのC05Bは格安軽量でありながも「音質」は本当に素晴らしい出来映えです。

 

スポーツ用DAPの音としては格安機の中では「ほぼ最高峰の音」が出ていると考えて頂いて差し支えありません。

少なくとも同じAgptekのA02など足下にも及ばないほどこちらのC05Bの音質は優秀です。

 

  

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【コラム】オーディオ用語の解説 オーディオポエムとならないために

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ここら辺で僕の使うオーディオ用語を少し解説しておきます。
 
マンションポエムという言葉がありますが、あちらの業界は「マンション」という実態のある現物を売っていますので言葉だけの問題として笑って看過できますが、オーディオポエム業界は「実害」があるので笑って済ませられません。
 
オーディオポエムとは例えばこんな感じのレビューです。
 
「Aイヤホンと比較すると解像度は更に向上しながらもナチュラルな音場の広さから見通しに優れ、音の濃さを保ったまま絶妙にコントロールされたサウンドバランスを達成したのがこちらのBイヤホンです。
更に高域に透明感と伸びが有り、ドライバー周りのチューニングが光ります。
おそらく前作のAイヤホンと比較して感性によるセッティングがなされた好例でしょう。
音場は広大で耳の左右から更に広がる感じが有り、高域・中域・低域としっかりとメリハリを感じながらも高い描写能力があります。
付属ケーブルの情報量向上により一皮むけて「深化」したサウンドに驚きを禁じ得ません。
全体として非常に密度の濃いサウンドで「さすが」だと感じさせます」
 
何を言っているか分かる人は居るのでしょうか?
 
僕などはあまり頭が良くないので、こういった日本語を駆使してそのイヤホンの何を伝えようとしているのかすら分からないのですが・・・こういった「言語明瞭意味不明」なブログレビューを僕はオーディオポエムと呼んでいます。
 
これは「製品レビュー」ではなく、単なる「ポエム」です。
 
僕はポエムとは「恋に恋する年頃の少女」が書くものだとばかり思っていましたが、オーディオ業界では「いい年こいたおっさん」がポエムを書くようです。 
 
こういった方々には逐一「言葉の定義」を質問してみたい気もしますが・・・それはあくまで人のことなので僕自身の言葉からまずは解説していこうと思います。
 

■音場感

イヤホンにおいての左右の音の広がり方。
何度も書いていますがイヤホンに「音場」などありません。強いて言えば「音の広がりが強めにでるイヤホン」があるのでそのことについてです。
スピーカーなどではとても重要な項目なのですがイヤホンでは特に気にする必要はありません。
そもそもイヤホンやヘッドホンでは耳の周りにしか音場は展開しないので、前方定位ですら「脳内の補正による錯覚」です。
 
なのでレビューを見ていても音場などと臆面もなく表現する方の場合、脳内の勝手な補正についての思い込みの意見なので参考にする必要はないと思います。
 
僕の紹介したイヤホンですとDZAT DR20は独特な「音場感」は感じます。
それだけです。
 

■粒立ち

この言葉はあまり使いたくないのですが、高域がハイ上がり気味の音のことです。
そもそも日本人はハイ上がりを好みますが、これは高域が上げ調整のイヤホンですと「音が派手だったりキラキラとする」為です。
 
ですので僕が「粒立ち」という言葉を使った場合、音が派手目に感じていると云うことを伝えようとしています。
 
疑問に思う方はフラット気味の機器で高域を上げ調整してみてください。
「粒立ち」がよくなると思います。
多くの人にとってこちらの音の方が聞いていて「楽しい」筈だと思います。
 

■明瞭度

音がクッキリハッキリしている場合です。
これはあまり高いとろくな結果をもたらさない場合が多い項目です。
平均以上であれば十分です。
解像度とは区別していますので注意して下さい。
 

■クリア感

アンプとイヤホンでは意味が違います。
アンプでの場合、背景が静かな場合に使います。
スピーカーでの場合はアンプがあまりにもクリアだと音が悪くなる場合もあるのですが、イヤホンやヘッドホンだとノイズかあると気になって聞いていられないので、クリア感は重要です。
 
イヤホンに関しては、、音に雑味がないケースで表現します。
明瞭度との違いは、あくまで「音質全体の透明度の高さ」だと理解して頂ければ良いです。
 
ところどころで僕自身も明瞭度とクリア感を一緒につかってしまっている場合がないとはいえませんが、今後は気をつけます。
 

■バーンイン

エージングなどという「トンデモ理論」と区別するために使います。

主に買ったばかりのイヤホンを30分から2時間程度音出しすることを指します。

ユニットやハウジングを慣らし運転で落ち着かせるためです。

 

■エッジ

音の輪郭です。
非常に重要な項目で、アンプ側とイヤホン側の相乗効果で最終的なエッジが決まります。
ただし、エッジが尖りすぎて良いことはひとつもありません。
いわゆる「音の痛さ」に関係してきますので要注意です。
 
低音側は痛さは出てきませんが輪郭が緩く低音がボケます。
重低音に関してはエッジは関係ありません。
 
アンプ側では代表的なスマホであるiPhone6/6s/7/8/xあたりはかなりエッジが立っています。
これはアップルの伝統的な音作りだと思います。
基本的にデジタル系の機器はいい加減に作るほど「エッジは立って」くる傾向があるのでこちらも要注意です。
 
ちなみにDP-X1のエッジはiphoneよりも少し優しいです。
 
と云う訳なのでより高級なDAPを購入するときには「低音の出方」と「クリア感」と「エッジの描き方」の3つはよくよくチェックしないとなりません。
 
DAPの場合、あくまでデジタルなので高級であればあるほど音が良くなる訳ではありません。
DAPとして最低ラインと捉えている価格3万以上の機器の場合は、上記の3つの点はキチンとひとつひとつ判断していった方が良いでしょう。
 
基本的にアンプ側のエッジの描き方は「マイルド気味」の方が好結果を生む場合が多いとは感じているのが今のところの僕の見解です。
というよりもそちらの方がイヤホンなどと音を合わせやすくなります。
 
■解像度

単にどれだけ「細かい音」が聞こえるかという事です。微少音の再現がどれだけ優れているか?という事だと思って下さい。

僕の考えではイヤホンの方はそれほど気にする必要はないかと。というのも、元々イヤホンの解像度に関してはコンデンサーヘッドホン並の実力があり、BAの良く出来たドライバーならコンデンサーを超えて、今のところ解像度に関しては最強です。

解像度が高ければ「いい音」が鳴るわけでは無く、むしろ聞きづらくなると云う弊害もあり、音が荒れる原因にも繋がります。

デジタルアンプは音の解像度と鮮度がとても高いのですが、「いい音」とはちょっと違いますので、適度に解像度が下がっていた方が聞きやすかったりします。

ちなみにイヤホン→ヘッドホン→スピーカーの順で解像度が下がります。そして、この逆の順番、つまりスピーカー→ヘッドホン→イヤホンの順で表現力が下がります。

 

 

【最後に】

 
今後必要な言葉があれば気がついた段階で足していく予定です。
その都度アップデートします。