【レビュー】AKG N20 世界三大ヘッドホンメーカーの音
メーカーとしてはグラド・ゼンハイザーなどと遜色ない実力を持つAKGのエントリークラスイヤホンのN20をレビューしました。
twitterにてアンケートを取りましたがかなり要望がありましたのでそれだけ注目度も高いのでしょう。
メーカーとしては世界的なレベルで実力を持っているので余り不安はありませんでしたが、世界で戦うイヤホンメーカーはエントリークラスではあからさまに音質を落としてくるのでその点だけが心配だったと言えます。
本当ならもう少し早く、できれば色々なメーカーの同価格帯の製品を一通り行きたかったのですが、finalやらRHAやらと浮気していましたのでAKGに行くのが遅れてしまいました。
レビューは既に終わっていますが、AKGの実力とともに世界の相手にするメーカーのイヤホンでの本当の実力も確認しておきたいところです。
いつもどおりリファレンスはDP-X1とカルボアイを使いました。ちょっと気になったのは32Ωなので少し音量が取りづらいところがありました。普通のDAPならまず駆動力などは問題ないので取り立てて大変な事は何もありませんが。
初AKG。
さて、結果は如何に。
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完全ワイヤレスBluetoothイヤホンについての個人的な見解
【完全ワイヤレスBluetoothの音】
【今後の展望】
【レビュー】RHA T20 世界のハイエンドイヤホン
熱心な読者様より借りて先ほどレビューが終わりました。
RHAと云えば見まごうこと無き世界の一流メーカーで、その音はまさにイヤホン界のハイエンド。
最初はハイエンドイヤホン?
なんのこっちゃ?イヤホンにハイエンドなんかねーよ。
と愚弄していましたが、音を聞けば眼前に広がるのは脅威の世界。
これが世界の実力かと、いつもスピーカーの世界で感じていたことがイヤホンでも変わりなく展開するのを目の当たりにして、やはり世界は遠すぎると思うことしきりです。
そんなハイレベルなイヤホン界の貴公子がRHAですが、そのハイエンドモデルを読者様より借りられたのはありがたいの一言です。
MA750などとどのようにに違うのかという点を中心に見ていきたいと思います。
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【次回予告】 KZ AS06とZS7
遅くなってすみません。
KZの新作であるAS06とZS7は共に購入完了しています。
年末年始に当たっているので到着までしばらく時間が掛かるかと思われます。
どちらに期待しているのかと言えばAS06のほうですが、こちらは3BAなので一般向きと言うよりもマニアックな聴き方が合っているでしょう。
同じ音ならドライバ数は少なければ少ない方が良い、というのが僕の基本的なスタンスなのでもしかするとAS10よりも期待が持てるかもしれませんが、音質自体は大差は無く、バランスや細かいチューニングが見所になるのかと。
AS06の方が価格が安いので、こちらが良いものであればもっと皆さんに気軽にフルBAの音を楽しんで頂けるのではないかと思います。
どちらにしろ、世間的にはフルBAの音は評価が低いというか、売れにくいのはどうにもしょうがなく、ある意味それはまったく正しいのは確かです。
ZS7の方は・・・あまり期待はしていません。低音がDDの筈なので余程うまく煮詰めていないとまぁいつものしょうも無い多ドラの音でしょう。
期待せずに待っています。
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catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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イヤーピースのお話し
ウチのtwitterにDMでの質問が来たりするのですが、よくある問合せで一番多いのが、次の質問です。
■サイトで言われているよりも低音が少ないのですが、不良品でしょうか?
不良品であるよりも考えられる可能性で一番高いのはイヤーピースが合っていない、と云うことです。
中華で「低音が少ない」というのは99%ありません。
日本製イヤホンなら音質はまだしも帯域バランスにおいて「低音が適正よりも少ない」ということもあり得ますが、中華で適正なんてほとんどありません。
よって「低音が多い」という事にならないとまったくもっておかしい。
中には1BA機やAS10のようにフルBA機で原理的に低音が幾らか少なめ、と云う特殊な物もありますが、こういったものは構造上の問題であって、そう言うモノなのでこれをどうにかするのはちょっと難しいところがあります。
ですがダイナミックドライバの中華で低音が少ない、等という物は僕は聞いたことがありません。
これはもう中華の音作りの特徴のひとつでしょう。
そう言うモノですが、それでも「低音が少ない」という質問がよく来ます。
話しをよく聴いているとほとんどのケースで「イヤーピース」がキチンと合っていないわけです。
希に、耳が低音慣れしてしまっていてとんでもない超絶ブーストでないと低音が少ないと文句が言う人も居ますが、これは「例外」ではあるので、問合せの中でもこのケースに合致する人は少ないことは少ないです。
耳がおかしくなっている場合、短期間ならまともなバランスのイヤホンを無理矢理聴き続けていると元に戻ります。最初は不満でしょうが必ず元に戻ります。ただ長期間に渡って音のおかしな物を聞き続けてしまった人はかなり厳しい。10-20年とかに渡ってそういうイヤホンやヘッドホンを聴いているとちょっと戻ってこられない方もいます。
KZでいえばZSAあたりの帯域バランスは完全におかしいので、そういう判断には使えます。それ以外には使えませんが。
こう言うケースを除けばほとんどの問合せで「低音が少ない」というのはイヤーピースが合っていません。
耳の形も耳の穴の大きさもすべて同じ人など居るわけがないので、中にはかなりイヤーピースを合わせるのに難儀するケースもありますが、そう言う場合はハウジングの形状がたまたま自分と合わなかったと諦める場合も出てきますし、徹底的にイヤーピースを詰める必要も出てきます。
最終的には多くのケースで解決しますが、合わないイヤホンは必ずどの人にも存在しますので、気長にイヤーピースを合わせると良いでしょう。
最後に書いておきますが、個人的にはどのメーカーのイヤーピースが優れている、などというのはまったくもって意味が無く、あくまで個人の耳に合うか合わないかで判断するべきかと思います。
だいたいがイヤーピース如きで3000円とかちょっとあり得ないなと思っていたりしますが。こんな価格ではそれこそプラセボ/思い込みにやられてしまうのではないかと。
僕のテストではイヤホンによってはウレタンを使う事によりガツンと低音が変わるものもあったりしますが、数はかなり少ないです。こればかりは「試してみないと分からない」のが事実なので、手元に色々なメーカーのイヤーピースを残して置いてフィットを調整するべきでしょう。
と云う訳なので、できればそのイヤホン本来の音を自分の耳に合わせて如何に出すか、と云うことを主眼に置いてイヤーピースを丁寧に念入りに合わせるとよろしいかと思われます。価格が高くて評判が良いものが優れているわけではなく、あくまで自分の耳にあっている物を選択するべきです。
【悲報】Eイヤホンさん、鬼畜だった
先日、とある新品のイヤホンをEイヤホンで購入しました。
まっさらの発売直後のイヤホンです。
NOTE版の方のイヤホンなのですが、発売日に到着して1時間ほどでしょうか?バーンインしてテスト試聴していると、なんだかおかしい。
突然右チャンネルの音が小さくなるわけです。
それで抜き差ししていると元に戻るわけですが、またしばらくすると右チャンネルの音量が微妙に小さくなります。
この症状ですとボーカルが左にズレるというか偏るのですぐに分かるのですが、明らかにおかしい。
それが何度も発生するわけです。
普通、購入直後にこれだと初期不良で交換だと思われます。だいたいアマゾンならそのまま無言で返品ですし、ヨドバシカメラも初期不良の返品対応は経験上素晴らしいです。
ガタガタ余計なことを云わずに即返品や交換に応じてくれます。
何か商品に不具合がある場合は少なくともこの2社のサポート体制というのは特に優れていて、僕の中ではだいたいこの2社の対応が基準になっています。
そこで僕もアマゾン感覚でまずEイヤのサポートに相談だと思い立ち、購入時のメールに記載してある 初期不良の場合は、にしたがって書いてある番号に電話しました。
おい!!!!
ナビダイヤルじゃねーか!!!!
あの悪名高い4.5秒10.8円を課金させられ続ける恐怖のナビダイヤル。
ガイダンス直後から延々課金させられるあのナビダイヤル。
電話したまま万が一寝落ちしてしまうと自宅まで取られてしまうんじゃないかというあのナビダイヤル。
それを故障受付のサポート電話に使うとは!!!
やり口がヤクザとか鬼畜とかの部類です。
僕の電話はかけ放題ですが、ナビダイヤルの場合は関係なく課金させられます。
いや、おまえ初期不良のサポート電話にナビダイヤルは使うか普通?
ちょっと相談していたらあっという間に数百円の課金ですよ。長電話したら青天井の課金ダイヤル。
不良品で涙目のところに更に追い討ちをかけてお金を吸い取るこの畜生。
ナビダイヤルとは懇々と親切に対応すればするほど相手からお金を吸い取れるというヤクザな企業御用達のシステムです。
だいたい僕の経験だとサポートにナビダイヤルを使う企業は信用できませんが。
しかも電話してみればサポートが渋い渋い。
僕の場合は症状が出たり出なかったりなのですが、これだと「もし当社に返送されて症状が出なければそのまま送り返します」と言われるともうそれ以外になく・・・
「もしご不安ならメーカーにチェックに出します」
と、そう言われて撃沈です。
買った直後にメーカー送りにされると1-2週間は戻ってこないでしょうから、アマゾンとヨドバシで購入できるイヤホンはそっちで買おうと強く心に誓いました。
まぁ、対応はかなりぶっきらぼうで余り気持ちの良いものではありませんでしたが、それはたまたまとして置いておくとしても、購入者へのサポート電話に・・・
ナビダイヤルは無いだろうよ。Eイヤさんよぉ。
KZ AS10の注意点に関して
KZのAS10となると個人的には「なかなかよく出来ている」と評価しているフル5BAイヤホンとなりますが、ちょっとした注意点がいくつかありますので書いておくことにします。
こちらはBA機なので特に低音周りに問題が集中しています。
AS10はこのBAの低音を何とか改善するために自社開発の大型BAドライバーを開発して実装しているわけですが、もうBAの低音なのでやはり無理があり、低域が少なめでなおかつエッジがユルくてパワーが無い、というのはどうにもなりません。
それでも「低音の量」だけはかなり改善しているのは事実なので、BA機としての低音量はかなり頑張っていることも確かです。
と云う訳なのですが、それでも「低音が多すぎる」ということはあり得ません。
BAの中では低音が多いと言うことにはなりますが・・・。
ところが問合せの中に「低音が多すぎて被りが発生する」というケースもあるようで、これがなんなのか分かりませんが、ひとつの理由として「イヤーピースが深く刺さりすぎている」ということが考えられます。
このAS10は面白い事に帯域バランスが「ちょっと耳から浮き気味」のほうがキチンと設計時のバランスが出るように調整されているようで、浮き気味の音量低めが正しい聴き方となります。
イヤホンというのは低域を聴きながらイヤーピースと装着位置をあわせていくものですが、その過程であまりピッタリと耳に詰めない方が良いような印象です。
もちろん「個人差」が大きいのですが、もしAS10の低音がやたらとブーミーだったりかなりブースト気味に聞こえる場合は、音量調整とともにイヤーピースと装着位置を再考してみて下さい。
AS10は深く差し込むとバランスが崩れやすいようでちょっと珍しいタイプです。
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【レビュー】final E4000 名機E3000の後継たり得るか
ちょっと時間が掛かりましたが大人気のfinalイヤホンのE4000に行ってみました。
これでfinalはなんだかんだと6本目くらいですが、名機E3000を生んだ日本メーカーなので期待半分絶望半分くらいでしょうか。
finalと云えば非常に柔らかなエッジを描くことが大きな特徴のひとつであり、これは今まで聞いたどのイヤホンにも共通しています。これがこのメーカーの信念のひとつであると理解できるところは素直に素晴らしい。
どちらかというとモニター系とは対極の音楽を鳴らす方向性を志向するメーカーで、嵌まるイヤホンはガツンと嵌まるのですが、音作りから言ってちょっと油断すると音がおかしくなったり、音の眠さが極端に現れるメーカーでもあります。
15000円というミドルレンジの価格帯でどのような音作りをしてきたのか、そう言ったことを含めて見ていきたいと思います。
【2018年】中華ベストバイ・イヤホン発表
追記
2018年完全版のベストランキングはこちらです。
2018年のクソイヤホンはエレコムの2000が受賞しましたが、本当に碌でもない音がするので国産イヤホンの底上げを願うという意味でも万人に周知させることを目的としました。
finalのアダージョ2はもっと酷い音がするのですが、こちらは聞いた瞬間にどうにもならない音がするので試聴さえすれば避けられます。それに売れていないのでそこまで周知する必要もないでしょう。
それではクソイヤホンは置いておくとして、2018もっとも優れた中華イヤホンといえば、この1年間できいたものの中では圧倒的にUiiSiiのT8sだと思われます。
このイヤホン、他の中華とは中高音域のチューニングが違っていて、かなりの優れもの。帯域バランスは中華特有の低音強めとなっていますが、音のエッジとそこから生み出される優しい感触は特筆ものです。
全体に通底する音の暖かみも素晴らしい。
デジタルアンプはストレートかつ無味無臭ですが、そこにイヤホン側でちょっとした暖かみをグッと付け加えてくれることも見逃せません。
もちろん完璧ではありませんが、かなり良く練り込まれたイヤホンで昨今のメインとなるデジタルの音に対するひとつの解でもあるでしょう。才気溢れる設計者ならではの答えのひとつだと思われます。
これがあるので特性重視のモニター系しか設計できないエンジニアはもっと遙かに下の方で呻吟していることになります。
まぁこのあたりは好みの話でもあるのですが、イヤホンは基本的にアナログアンプと相性が合わないので、このデジタルアンプの時代ではモニター系やクール系の設計を行うとただ単に「つまらないさっぱりとした明晰な音」が出てきます。
ただモニター系の音を突き詰めたとしてもそれはそれで才気が必要なのですが、そういった音ならゼンハイザーやShureあたりが本気になるととてもとても勝負になりません。本場の音でもありますので。
そこでT8sのような少し付帯音が多めなのか、と言わんばかりの暖かい音が音楽を鳴らすという上では評価できるようになります。
もちろんそれ以外の能力も極めてレベルが高い。
弟分のイヤホンには1BAを省いたT6もあるのですが、やはりここは2018年最大の中華イヤホンの驚きとしてT8sをベストバイ中華イヤホンとして評価したいと思います。
KZ ATRやサウンドピーツのB30に連なる音の系譜として、モニター系とは対極の位置にある音質ですが、確かにこのイヤホンにしか出せない個性があり、それはエンジニアの才覚を感じさせてくる音なので、その片鱗がみえたと云うことで、中華イヤホンにおける2018年の到達点のひとつとして惜しみなく賞賛を贈りたいと思います。
【中華イヤホン 特別賞 KZ AS10】
5BAというフルBAドライバの多ドラですが、低価格BA機としてはKZの努力がよく伝わってくる良品です。
細部まで聞き込むとBA機ならではのいくつかの問題が顔を覗かせますし、低音にいかんせんパワーが無いので音楽が平面的になりやすいのですが、もともとBA機はヘッドホンのコンデンサータイプのようにソースを鋭く選ぶので、AS10もソースを選んで聞き込むべきイヤホンです。
低音も自社開発の大型BAドライバーが効果を発揮しているようで量もそこそこ出ていて、これらの努力、チューニングの良さも含めた全体の努力を評価したいと思います。
極めてマニアックなイヤホンですが、1DD+1BAの似たような音の多いKZイヤホンの中では異質な音なので、その点でも面白い。
中華のBAは性能が余り良くないというか何というかでどちらかというとDDに近いような解像度と音なのですが、BAドライバの実装上の問題がかなり少なくっているので、そういった意味でも1本持っておいても良いかなと考えます。
と云うわけで多ドラとしてのチューニングの自然さを考慮して特別賞として評価したいと思います。
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オーディオのDAPの評価は簡単ではない
世の中、アンプの評価を簡単にああでもないこうでもないと語る人が居ますが、ハッキリ申し上げてアンプやDAPの評価はそう簡単な事ではありません。
例えばデジタルアンプならとてもストレートに音が出ます。音色もほとんど無色に近いのですが、これはデジタルの特質のひとつなので、正確にはほとんど音色を持っていません。
にもかかわらず、デジタルアンプなのに「クールだのウォームだ」などと言われるともうそれだけで絶句してしまいます。
まともに作られたデジタルアンプにそういうカラーは載りません。
ですので例えばDAPでクールやウォームなどの色づけは不可能であり、ボーカルの味を追求するのなら必然的にイヤホンやヘッドホン側でそういう色をのせてやる必要があります。
またそれ以外にデジタルでカラーや味を音にのせる方法というのはありません。
これはどのデジタルを聴いても共通している訳で、この「無色透明」というのが強いて言うのならデジタルの音色です。
その代わりに分離の良さや解像度の高さを得ているわけで、この点は二律背反の関係で両立することはありません。
皆さんがよく聴いているデジタルアンプはこう言う特徴を持つわけですが、こういったデジタル特有の共通項以外にもいくつかの「それぞれアンプ固有の特徴」があるわけです。
安くて作りの悪いアンプなら劇的に違いがある場合もありますが、一定水準以上の機器は、たいていの場合、一聴して分かるような差が無い場合がほとんどです。
そこで聞き込みを続けるわけですが、これがそう簡単なことではなく、たいてい数ヶ月などゆうに掛かります。
アンプの恐ろしいところはその音質評価の大半が単なるプラセボ/思い込みに過ぎないことで、相当なベテランでもなければ短期間でアンプの評価などかなり厳しい。
逆に言えばキチンと作られた製品の場合、それほど差が無いわけで数万以上のデジタルアンプの場合、それだけでかなり完成形に近づいているとも言えます。
ただ本来ならキチンとレビューできる人がとにかく音のエッジの判断だけは統一的に行って貰わないとそのレビューの意味はほとんどありません。
実際ところ、このデジタルアンプの描くエッジの評価をキチンと出来る人がほとんど居ません。
ただでさえデジタルアンプはエッジがキツく尖るので、この点を如何に「柔らかくするか」という事はデジタルアンプを評価する上で避けて通ることの出来ない大問題となります。
と云うのもちょっと油断すると聴くに堪えないエッジを描いてしまうのがデジタルなので、この点の判断をないがしろにすることはできないわけです。
これはデジタルアンプを判断する上で最も大切なことのひとつとなります。この点を明らかにしないレビューは何も語っていないのと同じ事だと言う事を憶えておいてください。