【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

【注意喚起】 yinyoo Pro & NICEHCK BRO 大幅な仕様変更があった模様

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以前OEMイヤホンとして紹介したyinyoo proがどうも仕様変更されたらしく、読者様より「注意喚起」して欲しい、とのことで紹介しておきます。

 

こんばんは。 この間長話をしたばかりだったのでDMを送ろうか躊躇したのですが、これは教えておいた方が良いかなぁと思い、DMさせて頂きました。

luna-lunaさんは評価をしていませんでしたが、以前記事にも取り上げていたYinyoo Pro についての話です。

 

このイヤホンはブログを拝見するかなり以前に購入したものなのですが、先日ケーブルが断線しまして、そのことをショップに伝えるとまさかの新品再発送という対応でした。

その後昨日到着しまして、バーンインも済ませて聴いてみると、どうも様子がおかしい。

フィルター部分の形状がまるっきし変わっていたので、音質面でもなんらかの変化はあるかと思ってましたが、あり得ないぐらいの改悪がされていました。

 

具体的に言いますと、高音域がやたらと誇張されていて、中音域の質が落ちているというものでした。 エッジが立ち耳に刺さりまくりでとても聴けたものではなく、ビーツのヘッドホンを聴いた時以来の吐き気を催すレベルでした。

 

個体差にしては、以前購入したほうのYinyoo Proと聞き比べをした時に、余りにかけ離れ過ぎていて、意図的にそういうチューニングにしたのでは? と感じました。

 

そこで僕が思うのは、半年前のレビューがメーカーによっては全く当てにならなくなるのでは?という懸念です。 zstみたく改良だったら良いのですが、改悪されたのならたまったもんじゃありません。

 

と云うことのようです。

 

どうもお話しによるとかなりの仕様変更があったらしく、その結果が尋常ではないレベルでの改悪で、ウチの読者にも注意喚起して欲しいとのことでしたので、そのまま全文掲載させて頂きます。

 

僕の感想は控えさせて頂きますが、ロット違いで済ますような変更以上の変化を遂げているようですので、ここに書いておきます。NICEHCK BROの方はどうなっているのか分かりませんが、出荷元が同じ筈なので、危ないかもしれません。

 

  

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アンドロイドをDAP代わりに使っている方へ

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昨今ではアンドロイドをDAP代わりに使っている方も多いと思います。

 

ただアンドロイドを使っていると僕から見てどのレベルの低音が出ているのかとか、音の背景のクリアさとかがまったく分かりません。

 

要するに基準がよく分からないのです。

 

例えばiPhoneならそれがどの程度のエッジと低音なのか、背景のクリアさかとよく分かるのですが、アンドロイドは音質がピンキリでまったく分からなかったりします。

 

しかもよく分からない「高音質化技術」を実装していたりしますので、更に分からない。

 

例えばです。

 

僕がメディア再生用に使っているのMediaPad M3というHUAWEIのアンドロイドタブですが、この端末はハーマンカードンとのコラボで高音質化されています。

 

それはすぐに体感できるのですが、本体のスピーカーから出てくる音がipadよりも素晴らしい。

ぼくはずっとipadだったのでM3にしたらスピーカーからの音がなかなか良いので驚いたくらいです。

 

更にはイヤホン側にはAK4376のDACを搭載するという念の入れようですが・・・

 

どうも「高音質化技術」というのは単なる「DSP」ではないかと思うのです。

 

コレを入れるとスピーカだと妙に音が広がります。中華のBluetoothスピーカーなどちょっと広がり方が違うものなどがあるのですが、ようするに複雑なイコライザーを入れているという事です。

 

AVアンプの経験があるとDSP入れやがったな、とすぐに分かるのですが、中華など何も書かずにDSPを実装するので音がいじられていると知らずに聴いている方も多いのではないでしょうか。

 

さて、そこでHUAWEI MediaPad M3ですが、これでイヤホンを聴いた見たらやたらと音が綺麗なんです。これには初めて聞いたときにビックリしてしまって・・・このイヤホンこんな綺麗な音してたっけ?と疑問だったのですが・・・

 

ボーカルのパートになるとなんだかおかしい。

 

声の周りに妙なエコーがわずかに載ってくるので、この曲はこんな変なエコーがかかってたかなと設定のサウンドの項目を慌てて見るとSWSモードという見慣れない項目があります。

 

何かと調べてみると・・・DSPなんです。

 

要するにイコライザーのようなものを音にかけて音場をというか音の広がり方をいじってしまうのですが、当然ですがよく聴くとボーカル周りの音がおかしくなります。

 

それでこのDSPをOFFにすると、何て言うことの無い普通の音がします。いや、むしろ余り良くないかも知れません。

 

何が言いたいのかというと、アンドロイドというのはこういう訳の分からないDSPを実装してくるという事です。

 

DSPはもちろんなんですが、アップサンプリングとかも出来るだけOFFにして下さい。こういう技術はその効果を念入りに検証して、どこがどう変化するのか完全に理解してから使うものです。

 

意味も分からずにこういった効果をONにするとイヤホンの真の性能やDAPの性能がまったく分からなくなります。

 

iPhoneなどだとこういう機能は無いので心配いりませんが、アンドロイドの方は設定をもう一度確認してください。

 

それで音が悪くなったとしてもそれが本当の音なので致し方がないのです。

 

まぁ余りこだわらない人はどうでも良いのですが、こだわる方は必ず設定を確認してみてください。

 

追記

DSPというのはデジタルサラウンドプロセッサーの略で、音場の広がりをコントロールする技術で、複雑なイコライザーだと思っていただけると簡単です。

 

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MA750と日本の音作り

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僕はイヤホンを趣味で聴いているわけではないので、生活のなかではほとんど聞かないのです。

買ったものでも大半が聴くのは一度きり。

 

2日目にもう一度聴くイヤホンはレビュー判断が迷っているものか「これはいいぞ」と思ったものだけで・・・〇評価したものでも3回以上聴くイヤホンはほとんどありません。たぶん15本も無いでしょう。

 

だいたい月に3回レビューを書くとしたら、聴いている時間は1回30分程度なので、月トータルでもレビューだけで1時間半。プラスしてちょこっと聞くこともあるのでどう多く見積もっても月に3時間以内でしょう。

 

これまで1番聴いたのはリファレンスのATRで、いまはそれがカルボアイになりましたのでゼロオーディオのこのイヤホンはもっとも耳に嵌めている時間が長いという事になります。

 

そもそも音楽を聴いている時間が人よりもかなり短いのです。

 

例えばメインスピーカーでソプラノを堪能するのは年に数回程度、STAXやグラドで真夜中の静かな時間に音楽を堪能するのも年に数回だったりします。

 

贅沢な気持ちになりたいというかそんな気分の時にしか聴かないので、そもそも毎日音楽を聴いているなんて事はありません。

 

ましてやイヤホンを毎日聴くなど習慣としてなく、これは何というかブログを始めてしまってある程度の方が訪れてくださるのでもう半ば義務としてやっています。

 

そんな中で生まれて始めて3日以上聞き続けているイヤホンがMHA MA750で、ちょっと驚きです。自分でも信じられなくて、DAPの電源を3日以上連続で通電したことなど一度としてないので・・・ビックリです。

 

真夜中にイヤホンで豊穣な音色を楽しむ、そんな日が来るとは思わなかったこともあって、ほんとに驚いています。

 

カルボアイのようなリファレンスとしてふさわしいニュートラルな音を出すイヤホンではありませんが、一言で言えばすべてが高みにある。

 

このイヤホンが15000円もしないで買えてしまう、それでこんなに豊かな気持ちになれてしまう。

購入時にアマゾンレビュー数を見ると500近いレビューが並び、それはこれだけの価格のイヤホンとしては異例だと思うのですが、そういうイヤホンがキチンと売れるという事は非常に喜ばしいことで、いろいろと日本メーカーも考えなければならないと思います。

 

スピーカーの世界で、ベテランほど散々色々な音を聞いて、結局のところ、みな海外製にいってしまう。

 

今回はイギリスのMA750を聴いて、日本の音作りと世界の音作りの間に横たわる溝が余りにも深いので、ちょっと考え込んでしまっています。

 

しかもスピーカの時の音の差とまったく同じ理由が差になっていて、何も進歩していません。

 

これはそう簡単には埋まらないでしょう。だいたいがスピーカーで何十年も切磋琢磨して世界との溝が何も埋まらなかったのだからイヤホンでも埋まるわけがないのかも知れません。

 

ただ、希望は持ち続けたい。

 

 

 

note.mu

 

 

【NOTE版 次回予告】モニターオーディオ スピーカー BRONZE 1

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どれくらいぶりでしょうか?

 AVアンプのサラウンドスピーカーを買い換えることにしました。

 

なんだかスピーカーの相談を受けているときに僕もサイトを見ていたら、ちょっと試してみたくなりました。

 

ただし、僕はこれで音楽を聴くわけではなく、AVのプレゼンススピーカーに使います。いまはB&Wのベストセラーモデルを使っているのですが、これがまた・・・ちょっと色々と問題がありまして。

 

それでもプレゼンスだと大した音は出ていないので、どうでも良かったのですが、この機会に壁の色と一緒でキャビネットの色もホワイトに合わせたかったので行ってみることにします。

 

ちなみにサラウンドのプレゼンススピーカーというのは天井近くに設置して環境音などの音の再生を補助する物です。

リアスピーカよりも更に大した音は出しません。ボーカルすらも出ないでしょう。

 

これがドルビーアトモスになるともう少し色々出るようになりますが・・。

 

この手のブックシェルフは本来なら避けて通るべきなのですが、音色がいまのサラウンドと合わせられるのと、天井近くへの設置になるのでとにかく小さくないと厳しいので、これで試してみます。

 

一応、これがそこそこ使えるモノならこれから始める方の最初の1台としても良さそうではあるので、人柱も兼ねて評価してみたいと思います。

 

スピーカーなので少し時間をかけ、低音の出方や傾向、定位などもキチンと判断したい。

 

それから少し判断基準は緩めます。

このクラスでマジになるとひとつも選べないので。

 

ただし、価格を考慮しても・・どう考えても碌な音がしない、いくら何でも酷いと云うことであればその点はいつも通りです。

 

モニターオーディオの音はよく知っているので、そういう点も含めて、初心者に勧められるのか?と云った点が大事なところで、お伝えするべきところでしょう。

 

僕が知っているモニターオーディオのいつもの音ならわずかに暖かいHI-FI調のクール系です。振動板は伝統的に軽く、鳴らしやすく、音離れも良いと思われます。音が明るいとか地味とかはスピーカーの場合はパワーアンプにだいぶ依存するのでアナログパワーならそのあたりはコントロール可能でしょう。

 

自宅に今はパワーアンプがプリメイン含めて5台くらいあるのでちょっと本格的にテストしてみます。

 

そこそこ使えるモノなら嬉しいのですが。

 

追記

記事を書きました。

 

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音は体験する必要がある

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音楽を聴くという事は、色々な事情があるのでそれぞれの場所でそれぞれの楽しみを追求していただければ良いと思うのです。

 

ただ希望としては同じ金額を出すのなら出来るだけクオリティの高い音を聞いていただきたいと思っています。

 

音にはやっぱりグレードと言うのがあってここに関してはハッキリと「優劣の差」だと思っています。「好みの差」ではなく、優劣の差。

 

でもこれってなかなか分からないのかなと思います。

 

僕はサイトを始めた当初からデジタルは音が荒れる、と何度も言っていますがこれがまたなかなか理解されないようで・・・でもある意味仕方のないことでセパレートのアナログプリアンプの音を知っているかたなら分かっていただけることでは無いかと思うのです。

 

アナログプリメインアンプだと基本的には音に相当程度の雑味が出るんですが、これもキチンと比較検討しないとなかなかこの雑味が体感できません。というよりもハッキリと音には出ているのですが、聞き取れません。

 

このように音としてはかなり明確に出ているのですが、これが「ああそういうことか」となるにはセパレートまで来る必要があります。

 

でもですよ?

 

雑味があったとしてもデジタルの荒れた音よりも数倍イイのです。嫌~な音を出すのがデジタルで、実際のところ、デジタルの開発に携わっていたバリバリのエンジニアさんなんかも「デジタルには色々と問題がある」と認めていたりするわけで、それはもうそういうものです。

 

ですが、では普通にアナログプリメインを聴いていてあの雑味に単独で気がつく方がいるかというとこれは難しい。

 

なぜなら、どうも人間の耳って「体験する」必要があるみたいで、一度分かると次からはすぐに分かるようになるのですが、未体験の音には耳がどうもすぐに反応してくれないのです。

 

昔、こんなことがありました。

 

僕が初めてアナログセパレートにしたところ、プリメインとの音の違いがまったく分からない。何をどう聞いても同じ音に聞こえるのです。

 

それで「高いばっかりでいらねーじゃん」と思ったのですが、一週間ほど聞き続けてから頭にきてプリメインに戻すと・・・もう全然音が違うわけです。

雑味がスッキリ取れて滑らかなことといったら・・・

 

不思議なことに二度目からは瞬時に判別がつくようになるのですが、一度体験しておかないととにかく分からない。

 

どうしてこんな音が違うのに分からなかったのか愕然とするほど分からない。音色なんかもそうです。

 

だから音は体験する必要があるのだと思うのです。それを丁寧に積み重ねていかないとダメだと思うのです。

 

たぶん人間の耳って新しい未体験の音にはやっぱり即座には反応しないで、何か音質を均してしまうような事があるんじゃないか。なんだか耳が一生懸命「自分のよく知っている音」にむしろ積極的に近づけようとして居るんじゃないかなと、思うこともあるんです。

 

こういうことがあるので難しいところもあるんです。

 

ましてや一度も聞いたことのない音を知らない人に説明するなんて出来るわけありませんよね。

 

 

音響機器の音決めから「理系」は引っ込んで欲しい

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音楽を鳴らせる本物の音響機器を作れるのは「文系」。
これ、ほんとの話。
 
日本の機器は理系が作って理系が判断するからどうしてもその先に行けない。
いや、日本だけで無く世界的にそう。ただ、日本の音響機器が揶揄されたのは理系がすべての面で前面に立ったから。
 
音響機器を作る人はある意味、詩人である必要があって、論文を書く人では出来ない。
 
なぜって?
 
論理的な飛躍がそこには無いから。
 
測定して測定して解析して、結局出てくるのは線の細い、綺麗ないつもの音。
特性が優れたいつものあの音。
 
人間の耳に心地よい音楽はオシロススコープで計っても作れないのを知らないから。
 
波形を図ってそれが優れていても、それでは世界に勝てない。
 
ある意味、理系が音決めに関わるからダメになる。
 
世界で天才と言われているようなハイエンドの中のハイエンドの音を作れるという人は、ある意味、逝っちゃってる人。
 
音が悪くなるからと言ってアンプから保護回路を外して世界中のスピーカーを巻き込んで壊してしまったり、学生時代には寮生活にもかかわらず大音響でロックを流しつづけて追い出された人とか、なんかもうちょっとどころか人の道にすらはずれてしまっている様なそんな人。
 
そんなしょうも無い人が驚くような美しい音色を響かせる機器を作る。
 
それが最も高い音の世界の話し。
 
 
 
 

【レビュー】 RHA MA750

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ちょっと今までの価格帯とは違いますが、RHA MA750に読者さまより依頼がありましたので急遽行ってみる予定です。

 

前回はRHA S500の方に行きましたが、ちょっと異端のチューニングが施されていて、大変興味がわきました。

 

ある意味、この価格帯ではあり得ないチューニングなので「もしかするとこのメーカーはただ者では無い」のではないかと感じたこともあります。

 

普通、5000円程度の価格帯では「まっとうな音作り」をするわけですが、S500はかなり個性的でユニークな音作りで、それにもかかわらず素の性能はかなり高い。

 

S500は読み通りならロック専用のチューニングが施されているわけですが、それが事実なら非常に面白いメーカーで、どちらかというと万能向けの音がしやすいイヤホンに見事ベクトルを与えたという点で、興味が沸くメーカーです。

 

イヤホンもヘッドホンも複数所有して楽しむのが普通だと思うのですが、尖った個性を持たせた物を持つのも悪くないな、と思いました。

 

と云うわけでちょっとお高いのですが、MA750の音を聞かせていただきます。

 

追記

MA750のレビュー書きました。

 

 

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【レビュー】RHA S500 英国製ハイエンドイヤホンの実力

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パッケージに誇らしく描かれたユニオンジャックがプライドを感じさせます。

RHA S500ですが、前機種S500iの後継機となります。

 

各所で絶賛されたイヤホンですが、どういうわけなのか自称ハイエンドイヤホンとなっています。

 

世界に向けて販売されているイヤホンでしょうから、その実力確認もしてみたいと思っていたので、今回はじっくりと聞き込んでみました。

 

今現在どの程度の位置にあるイヤホンなのかという所と、その出来具合。

 

日本製イヤホンがどの程度まで戦えるのかと云う点でも試金石になるようなイヤホンです。また海外の音作りという点でも興味があるところですが、これは数をもっとこなす必要があるでしょう。

 

 

note.mu

 

中華小型デジタルアンプの嘘とアナログの世界 FX-AUDIO- FX202Aとデノン

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国産や海外オーディオはこちらへ。

note.mu

 

つい数日前から読者の方の質問に答えていました。

とても面白い内容なので皆さんにもぜひお伝えしておきたく、ここにそのやりとりを転載しておきます。

 

ザックリ内容を言ってしまうと、4000円くらいの中華小型デジタルアンプを買ったのだが、そのスペックが「間違い」ではないのか、と云う質問です。

 

その問いに対して返答していたわけですが、最終的に問題は解決し、喜びの声を頂いたというものです。その過程で示唆に富む事が多数あり、おそらく読者の方の中にも対象者が多いのでは無いかと思ったりもします。

 

ここからの内容を一言で要約すれば・・・

 

「中華小型デジタルアンプはゴミ」という従来から申し上げていることをひとりの読者が身をもって知る、と云うことです。

 

古い記事にコメントをしてすみません。

中華デジタルアンプを販売している会社NFJが以下のページで「よく使われがちな高性能フィルターなどは介しておりません」と言っています。

https://blogs.yahoo.co.jp/nfj_2009/37906744.html

もともとS/N比は良いに越した事はないけれど、測定方法でいくらでも水増しできるので、測定方法が書いてあれば参考にする、位の感覚でいました。
日本メーカーはJEITA基準で測定しているとも思っていましたが、何か中華では特殊なフィルターなるものが出回っているのでしょうか。

実際フィルターを使っていないと言いつつ、挙げられているデータを見ると普通にフィルターAがかけられています。

ここの会社がフィルターの意味をよく知らずデタラメを言っているのか、それとも中華では本当に出回っているのでしょうか。

そうなるとメーカーの記載スペックには全く意味が無くなってしまうように思うのですが。

 

ある日「白猫ギャングさん」という方からこのような質問を頂きました。

中華でおなじみのFX-Audioの小型デジアンのスペックが嘘では無いかと言う事ですが、それに対する僕の返答が以下のモノになります。

 

専門的なことはわかりませんが、一言で言うと・・・「スペック詐欺」だと思われます。
まぁ詐欺と言い切るのも何なんですが・・「意図的」である事は間違いないでしょう。

僕の個人的な印象ではこのFX-audioというメーカーも他の中華デジタルアンプメーカーと同じく、幾らかまともだがやっぱり危ないと云うことは言えます。
中華でスペック詐欺などごく普通ですよ。むしろ信じる方がどうかしています。

あと、もっとハッキリ言ってしまうと、この価格の中華デジタルアンプは「単なるおもちゃ」です。
厳しい話しになりますが、買うだけ無駄でしょう。

買ってしまったなら勉強代だと思って諦めてください。

 

そして、僕の書いたいくつかの記事のリンクを張り、この方にとりあえず格安中華アナログアンプの方に誘導致しました。

 

SMSL SA-50アンプをテストしたときに「これは単なるアンプの形をしたゴミ」という結論を出していましたので、これでは「音楽は鳴らない」という事で、少し予算は増えてしまいますが1万円以下で何とかしようとすると中華のアナログパワーを勧めるしかなかったわけです。

 

するとこの方はこのイヤホンサイトを一気に読まれたようで、更には有料の国産イヤホンブログの方まで来てくださいました。

 

それで中華製のアナログパワーアンプを購入することを決意して頂いたようなので、完璧ではありませんが1万以下でなんとかする方法のひとつではあるので、僕も一安心した次第です。

 

そして、その翌日に来たコメントが以下になります。

 

今日家電量販店に寄って、aliでアンプを買う前に国産のを見てみようなんて色気を出したところ、たまたまPMA-390REが15,000円で投げ売りされていたので、物欲が高まってたのもありうっかり捕獲してしまいました。

高校生の時にstereo誌で揃いも揃って絶賛していた390のマーク幾つだかをみて、絶対手を出すまいと思っていたのですが…(当時は野太いDENONではなくTechnicsを買いました)。

しかし中華アンプが5万10万のアンプに匹敵してコスパ最高とか、記事にして下さっていたとおりに大嘘ですね。そもそもこの国産エントリーにまるで歯が立っていないです。

BOSEなんて、どんなアンプで鳴らしても一緒だと思っていましたが、音の定位の仕方が違って驚きました。
それから中華アンプは高音域が掠れるというか歪んでいると思います。これまで勝手にスピーカーの限界だと思いこんでいましたが、実はアンプのせいだったようです。

それにしても、アナログアンプに目を向けさせてもらったことを感謝すべきか、物欲を煽られたことを恨むべきか(笑)

ありがとうございました。

 

なんと予想外にそのままあちこちで僕が褒めているデノンのプリメインアンプ、PMA-390REを購入されたようで、ちょっと驚きました。

 

その結果は明らかで、今まで使っていた中華デジアンが単なるゴミだったという結論にたどり着いただけでした。

 

僕はスピーカーでデジタルはダメだよ、と云うことを何度も何度も語っていますが、ましてや中華の格安デジアンなど、単なるおもちゃです。幾ら価格が安いとは言っても「音楽」が鳴らなければ意味はありません。

 

実際、この程度の話しならキチンと手順を踏んで音響機器と向き合っていればすぐにわかる話なのですが、昨今の安い中華アンプの台頭で基本的な最低限の音のグレードすら失われているのが現状です。

 

昔、デジタルが無かった時代にはある程度の資金の投入が必須でした。20万は最低ラインで、ミニコンポなら5-10万位でしょうか。

ですが、それだけの投資が必要だとはいえ、例えば国産メーカーはそういったところをキチンと考えてくれているので、エントリークラスのスピーカーならキチンと鳴るようにアンプの方もちゃんと鳴らせるものを用意してくれていたのです。

 

ヤマハマランツは駆動力がないとは言え、それでもエントリークラスなら特に問題は無かったのです。

 

ところが今は中華がデタラメなアンプを売るので、それも3980円とかで小型のデジタルアンプを売りつけるので、それではスピーカーがまったく動かないのに、嬉々として単にデタラメな音が出ているだけのデジタルアンプを購入するわけです。

 

ただ音が出ている状態と音楽が鳴っている状態はまったく別なことです。

 

今回の方はそれを思い知ったと云うことになります。残念ながら、デジタルが台頭してきて音が出ているだけの状態にするのなら確かにコストが劇的に下がったのですが、経験を踏んでいないため、その状態がいかにデタラメなのかがまるでわからない。

 

レビューによくあるのが他の10万くらいのパワーアンプと比較しても中華デジアンは匹敵する音が出ている、と云うのもよく見掛けますが、そんなことは絶対にありません。

 

今回は試してみたらそこに気がついて、戻ってこられた人の体験談でしたが、いまこれは真剣に考えていかなければならない問題のひとつです。

 

はっきり申し上げて今回の白猫ギャングさんのようにサクッと戻ってこられる方は少なく、デジタルアンプがいかに害が多く、問題があるのかすらわからない人も多いのです。

確かに安価に楽しむ事も大事ですが、最低限の投資ラインというのは昔も今も大して変わってはいません。

 

少なくとも安価にいい音を出そうと思ったら、むしろかなりの知識が必要なのが現状です。それなのに不幸なことにネット上での訳の分からないサクラレビューやら、経験の浅い方による誤解がこのような被害者を生み続けています。

 

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今回の方はようするにこれと同じ物を買ったわけですが、記事内容通りの結論に達しました。

 

 記事中の中華デジアンはこれ。まともにスピーカなど鳴らせるわけがありません。低音の定位は狂い、高域も歪む。

 

中華イヤホンに五千円以上の価値はあるか?

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どうもです。
 
最近は中華イヤホンの「限界」がなんとなく見えてしまったので購買意欲が激しく落ちています。
 
特にここ最近は「国産系」に手を出し始めていますが、実力がワンランク以上は上であることは間違いありません。
特に帯域バランスには顕著に表れていて、元から中華は「低域ブースト」でしたが、これはもう中華全体の傾向であると言ってしまっても良く、このバランスで更なる高みを目指すというのは考えられない様な気がします。
 
中華の中ではいくらか少なめなATRの低音をもう少し削らないとダメというのが現状ではあるので。
 
屋外で主に聞くのならこの中華バランスでも問題ないのですが、この量に慣れてしまうと後々ヘッドホンのブランドモデルに進んだときに厳しいと云うことは言えます。
 
その点では国産なら「重低音モデル」でも無ければ帯域バランスはどれも間違いないとは言いませんが、かなり平均的な良いところをついてきています。
 
最初の1本とかは「国産メーカー」から始めるのが間違いないでしょう。
 
と云うよりも「中華イヤホンを判断する」という点から見ても、より正しく判定するためにはどうしても国産の確実な物は所有しておいた方が良い。
 
特に中華低価格帯によくある1DD+1BA程度のイヤホンならどれを持ってきても勝負するのはちょっと厳しい。
 
元々中華は開発スピードがとても早いので、うかうかしていると「差を詰められる」というのは事実なのですが、中華がこの低音ブーストを使い続ける限りはおそらく国産イヤホンを超えるのはちょっと時間が掛かるというか、今の段階では「先が見えない」という事になります。
 
今のところ中華のBAとDDのハイブリッドの音はかなり難しいと云わざるを得ませんし、ましてやそれで多ドラを組まれてしまうと更に厳しい。
 
希望は音が纏まりやすい1DDの方にあるのですが、中華でいま単なる1DD機を開発して価格をグイッとあげるのはこれまた困難なので、少しでも高く売るためにはBAを使って価格をあげていく、と云う手法しかとれないでしょう。
 
要するにいま中華が1DD機を開発してもなかなか5千円の値付けなど出来ないという事です。
サクラレビューでも使ってブーストかけたりしてなんとか売り出す以外の方法が思い当たりません。
 
ただ消費者もバカではないのでいつまでも適当レビューに騙されないでしょう。
 
この価格帯なら国産や海外ブランドの1DDと真っ向勝負になりますし、それをするだけの実力は「まだ」中華にはありません。
 
例えばこれまでリファレンスとしてきたATRになどとっても国産の5千円レベルを出されたら「部分的に秀逸」とはいえますが、それ以上の勝負はできないのが現状です。
最近聞いた1DDで1万クラスといえばLZ(SEMKARCH CNT1)のものがあるわけですが、とてもではないですが1万の価値などありませんし、ほぼゴミ寸前の出来映えです。
 
ちなみにSEMKARCH CNT1など、ぜひ検索して他のレビューを参照してほしい。これは聞くに耐えないR8のような音ではなく、何かこう全体的にひどすぎる。国産だと少なくともここまで酷いのは例え3000円程度でも今のところ一つもない。
 
そういった状況下で中華を買うのなら全体の性能と言うよりも一点突破の性能で評価するのがおそらく正しいのでしょう。
 
例えば・・
ボーカルでKZ ATR
低音域の階調表現でサウンドピーツのB10
 
などはこれはちょっと国産でもこの部分を切り出されるとなかなか良くできていて比較するのがやっかいという点はあったりしますので、そういう限られた部分での性能評価が妥当と言えば妥当です。
 
ちなみに当サイトで推していたサウンドピーツのB30なども国産の5000円レベルの優れたイヤホンと比較検討する限り、なかなかよくできているとはいえ、真剣勝負では残念ながらこれもまた厳しい。
 
と云うわけで部分部分の性能で面白いものが時々出てくることは出てきますし、それが「安い」という事であれば当然のことながら買う価値はあるのですが、それはある程度評価が定まったら買えばいいのであって、なにも飛びつく必要はない、ということです。
 
もっと言えば5千円以上の中華イヤホンを購入するときにはよくよく考えた方がよろしいです。全体性能で言えば国産や海外の良く出来たモデルに勝てるとはとても思えません。
 
というよりも可能性という点では、まともに音を聞く限りでは相当にまだ厳しいのですが、時々kz as10のような面白いものが出たりするので、そういう場合の割安感なりというのはありますが。
 
ウチのサイトでは最近はリファレンスをゼロオーディオのカルボアイに変更しましたが、既に手に入れられた方は入念に中華と聞き比べて頂きたいと思います。
 
良い部分と悪い部分の性能差がハッキリすると思います。
 
追記
おそらく中華イヤホンを考えるときに、ある一定以上の価格になると、リスクが劇的に増大する、のが現状なのだと思います。確かに中華イヤホンは宝くじ的な要素があるのですが・・・・格安品であれば、まぁ痛みも少なく失敗だったで済みます・・・高価格品はそうも言っていられずに・・・しかもどうもまだ中華にはこの価格帯を作る能力に疑問符がつきます。
 
そこを一気にサクラを多用して売り切っていくという作戦です。
 
特に高価格品になると何度も言いますが、まず最初に現れるのが「やらせレビュー」なわけで、これはブログからアマゾンレビュー、価格コムのレビューまでまとめて「汚染」されています。
この時点で信頼できるソースなど皆無。
 
それがしばらく経過しても数がはけないのでサクラでは無いレビューなどひとつかふたつ出てくればまだマシ。
 
追記
もう手に入らないので書きませんでしたが、HLSX808イヤホンは1DD+1BAイヤホンではちょっとした問題はありますが、素晴らしい物のひとつです。ですからこういう低価格帯で「掘り出し物」を探していく、と云うことが最大の楽しみで、高価格品の中華はやはりちょっと違うなと思ったりもするわけです。