【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

【次回予告】KZ ZSN  ■新作イヤホン■

 

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KZイヤホンの新作が発売するようです。

 

 

ja.aliexpress.com

 

公式の販売ページですが、どうも「シルバー/紫」のカラーについては少し発送が遅れるようです。今はプレオーダー中のようで少しお安くなっていますが・・・

 

うーん、うーん。

 

これは期待が持てない。元々1DD+1BAハイブリッドでは相当に厳しいところに、ここ最近のこの低価格帯のKZは「低音バリバリブースト」が余計に酷くなっていて、若者向けと言うよりも既に情弱を騙す方向に舵を切っているように見えるからです。

 

低音の過剰ブーストが既に限界を超えることが多く、3年ほど前の中華イヤホンに逆戻りしたかのよう。

 

しかもKZでもこのハイブリッド系の音は出尽くした感があって、もうお腹がいっぱい。

 

今回はデザインを優先したようで非常に「そそられる」のは確かなのですが、音質はどう考えても厳しいでしょう。

ZSTproやES4クラスのクオリティが最低でも欲しいところです。

 

とりあえずいつもの如く買いますが、思いっきりウォームの方に振るとか、面白い趣向を凝らして欲しい。

 

追記

レビュー書きました。

 

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【カルボアイ】新リファレンスイヤホン決定について【ゼロオーディオ】

 

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当ブログで長きにわたりKZのATRをリファレンスとしてきましたが、本日を持ってこれをゼロオーディオのカルボアイに変更することを、ここに告知致します。

 

価格的には大幅なアップになり心苦しいのですが、最近の国産イヤホンを聞き分ける上で、また中華イヤホンを選択する上でも、ゼロオーディオのカルボアイはリファレンスとして必要な性能のすべてをそなえ、またすべてにおいてフラットな特性を持つことで最もその任にふさわしいと判断致しました。

 

何よりもカルボアイは音質がニュートラルで、平均的な性能をすべての面でクリアし、国産及び中華イヤホンを比較検討する上で現時点でこれほど好適なイヤホンはないと思われます。

 

今後、国産イヤホンを聴いていく中で更に中庸でフラットな特性を持ったイヤホンが現れたとしても、低価格イヤホンの基準となり得る性能を獲得していることを確認したので、カルボアイを当ブログのイヤホン判断の物差しである「リファレンス」と認定致します。

 

初めてイヤホンを聴かれる方をみちびき、またそのイヤホンの真の性能と特性を判定する上で、音質がニュートラルかつ性能が適度に高く、また聞き続けても耳に何らかのクセを植え付けづらいという面でゼロオーディオのカルボアイは間違いの無い一品であると考えます。

 

また音楽などの仕事に携わる方などにとってもこれほどニュートラルで基準たり得るイヤホンに出会えることは少なく、楽曲作成時のイヤホンでのバランス確認などにも十分に使える信頼性があると考えます。

 

これまではその任をATRが受け持っていたわけですが、最近の国産イヤホンなどの音の確認にはその役目が重く、クセが強すぎる一面もあり、更にリファレンスを一段階持ち上げる意味でも、いくつかの格安モニター系イヤホンなどから探していたわけですが、前回レビューしたSORA lightなどはカルボアイと比較すると特性のフラット度合いが少なく、音楽性が少しついてしまうことでリファレンスとしては更に中庸で中立な音がするカルボアイにたどり着いた次第です。

 

よって、予算のある方は中華・国産というジャンルにかかわらずゼロオーディオのカルボアイを手に入れる事を推奨しておきます。

 

今後の音質判断はすべてカルボアイを基準にして行います。

 

最後に書いておきますが、カルボアイに使う4000円ちょっという値段は決して無駄にはなりません。このイヤホンが明らかにしてくれるものは多く、今後のイヤホン生活を豊かにしてくれるでしょう。

 

追記

発売中止になれば後継機を考えますが、それまでの間、少なくとも数年はリファレンスを変更しないでしょう。

 

 

ゼロオーディオ ハイレゾ対応カナルイヤホン(ブラック) ZEROAUDIO CARBOi(カルボ アイ) ZH-DX240-CI

 

by カエレバ

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【レビュー】ゼロオーディオ カルボアイ ZH-DX240-CI

 

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要望がありましたので今回はゼロオーディオのカルボアイです。

小型ハウジングに小型ドライバーを搭載し、ユニークなデザインで装着感はなかなかよろしいかと思われます。

 

もともとゼロオーディオのイメージとして特性的な物を重視した日本的な音作りを代表するようなメーカーだと感じていますが、極めて異彩を放つデザインで、このイヤホンでどこまで音を追求しているのかという興味もありました。

 

前回はベストセラーモデルのひとつであるテノーレの音を聞いた印象では、とても中華に対抗できるようには思えませんでしたが・・・

 

おそらく、日本製イヤホンなので重低音モデルでも無ければまずもって帯域バランスなどに問題があることは考えられないので音の質などそういった細かな部分を見ていくことになるでしょう。

 

そういう意味では極めてハイレベルな、細かな部分の音の違いに着目していくことになり、この価格帯にありがちな音のグレードを下げたり、背景に雑味があるなどと云うことを行わない限り、ある一定以上の場所での戦いになるかと思われます。 

 

ゼロオーディオ ハイレゾ対応カナルイヤホン(ブラック) ZEROAUDIO CARBOi(カルボ アイ) ZH-DX240-CI
by カエレバ

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【レビュー】 KZ BA10  AS10のハウジング違いというマルチBAイヤホン

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先般発売されたKZ AS10とまったく同じドライバ構成のBA10となります。

 

発売時期も近く、AS10発売直後に近いタイミングでBA10は市場に投入された、ようするにハウジングとドライバ配置のみを変えただけのモノですが、当然のことながらチューニングも変更してあるはずで、AS10の後継という位置づけでは無く、「亜種のひとつ」と考えられます。

 

この点においてはAS10との音の相違にフォーカスする以外にはなく、その点がどのようになっているのかをお伝えするべきでしょう。

 

ただ、この手の後継機というか「亜種」に関しては、一部レビューなどが「正統な後継機」だの「音が更に改善」だのと意味も無く「あおり立てる」のが目に見えている訳ですが、後に発売されたイヤホンが「前機種」を上回るなどという保証はどこにも無く、その点は注意を要します。

 

アフィリエイターにとってはこういう価格がすこし高めなイヤホンが次々に投入されるような状況は「好機」とも言えるのは確かで、特にKZのような知名度がある場合、音の判別がつかない初心者ユーザーを餌食にする格好の機会であるとも言えます。

 

またKZなどのアマゾンレビューは販売店の工作でかなり汚染されていますので、その中身もまたまったく信用なりません。

 

【KZ BA10スペック】

 

■モデルナンバー KZ BA10
■ドライバー 5BA high30095/2 mid&high31005/1 mid296898/1 low22955/1
■感度105db
■インピーダンス14Ω
■周波数特性 20Hz ~ 40000Hz
■コード長1.2メートル

 

分解図を参照する限りでは背面の巨大なエアポートは本当に穴が開いているようです。

ドライバーはAS10とまったく同じ。

 

各種スペックもAS10とまったく同じとなっています。

 

やはりAS10とのハウジングとチューニング違いという位置づけのイヤホンでOKでしょう。

 

こちらはどういうわけなのかバーンインを1時間以上行った方が良いようです。音の濁りが多少改善されます。

 

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【KZ BA10音質】

ドライバーは完全な「スーパーウォーム」

かなり激しく音が暖かいので注意が必要です。

 

一言で言うとAS10の音質を極端にウォームに振った「低域ブースト版」。BAでよくここまで低音が出せるなと言うくらいに低音はよく出てくるようになっています。

もう籠もる手前と言うよりも曲によっては籠もります。

 

低域は基本的に過剰な量の問題となりますが、やはりちょっとBAでは無理があるのか質も余りよろしくなく、エッジはボケ、大きく膨らみ気味です。

 

中域への被りも曲によっては発生します。

というよりも低域ドライバが動き出すと常時微妙に被っています。

 

中高音域はそれ単独で聞くのならAS10よりも聴きやすくなり、明瞭度を落として音を少しマイルドにしたようでAS10よりも遙かに聞き安くなっているのですが、音が濁っていて、独特なカラー乗るので極めて惜しい。

 

ボーカルフラットは中の上でこのあたりはAS10とまったく同じですが、質が少し変わっているのでかなり優しい音にはなっています。

聞きやすさという点ではある意味AS10以上ではあるのですが、低域からの被りなどがあり、また例え被りが無くても音質がやはり少し濁っているのでその点でも問題があります。

また帯域バランスの低域過剰の問題でボーカルが少し引っ込みます。

 

BA10の音質をAS10と比較してまとめてしまうと、低域側にスーパーブーストチューニングを行い、中高音域をスーパーウォームにしてエッジを優しく改善した物だと言えます。

 

そういったキャラクターを持つイヤホンなので通常のソースで確認すると、確かにAS10よりも高評価する人が出てきても何らおかしくはないのですが、やはり低域の過剰ブーストはかなり酷く、看過できるものではないので中高音域がAS10よりも優しく聞きやすくなっているとは言え、この低域ブーストではイヤホンの完成度としてはちょっと厳しいでしょう。

 

 

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【KZ BA10まとめ】

低域過剰が酷すぎてお話にならないチューニング。購入理由は微妙でしょう。

 

主に低域にフォーカスした音になっているのですが、完全な過剰ブーストなので帯域バランスなどを含めてちょっと厳しい。ZSAを思わせるような低域の量です。質もまたかなりイマイチ。

 

そもそもAS10最大の問題が「低域の量の少なさとパワー感の無さ」であったわけですが、BAなのでこの音は当然と言えば当然で致し方ない物だと言えます。

それでもシングルBA機などに比較すると少し向上しているのは確かだったわけですが、更にDDに近づけるべく、低域を改善しようとしたと云うことで間違いないでしょう。

 

そこで量はブーストしてごまかし、輪郭のセッティングにエアポートを利用したわけですが、もともと難しい事を小手先で実現しようとしても無理なわけで、低域はエッジがかなり甘く、輪郭はAS10とほぼ同じだが量だけが異様にブーストされたイヤホンとなってしまったわけです。

 

もともとのAS10が中高音域に限ればフルBAドライバ機としてはエッジが少し尖るが明晰度の高い異例なほど良く出来ていた音がしたのに、こちらのBA10では中高音域がかなり聞きやすくマイルドになっているとはいえ、ちょっと音を濁らせてしまっているのでその点でも厳しい。

 

KZもBAの低域に問題があることは認識しているわけで、そこを安易に何とかしようとしたというのももちろんなのですが、この音ではおそらくドライバーから作り直さなければならなかったのはAS10の低域で明白でした。

 

ですがそういった方法はとらずに極めて安易に同構成の同ドライバでAS10の開発費の回収を目論んだというのが正しいのかもしれません。

これはZS5が売れまくった後に同じようにエアポートの大きいZS6を「劣化版」としてマーケットに投入してきた状況とよく似ています。

 

あのときにKZは味を占めたという事になるのでしょう。

 

今回も同じような2匹目のドジョウを狙ってきたのがBA10で、中域がマイルドで聞きやすくなったと云うこと以外は完全なAS10の劣化版となり、買うだけ無駄と言えます。

少なくとも中高音域がAS10のクオリティを保ったまま低域を少しブーストさせた程度でも良かったと言えるのですが、それでは「差別化」出来ないと読んだので「低域に超絶ブースト」をかけてきたのでしょう。

意外なことに中高音域はより聞きやすくはなっているのですが、このあたりも曲によって明確に発生する音の濁りで評価を落とさざるを得ません。

 

このあたりのことを考慮すると低域の超絶ブーストが気にならないという方以外は特に買う理由は無く、AS10の方を購入して中高音域を楽しむべきと云うことで・・・。

 

総合評価✖

 

 

AliExpress.com Product - KZ BA10 Headset Balanced Armature Driver 5BA HIFI Bass Earbuds In Ear Monitor Earphone Sport Headset Noise Cancelling Headphones

 

 

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【悲報】有線イヤホンさん、消えて無くなりそう

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有線イヤホンが後どこまで持つのかというと、たぶんそんなに長くは持たないと思います。ワイヤレスに取って代わられるのは時間の問題で、5年か10年か。

 

どちらにしろ「ブーム」などそう長くは持たないので、「有線イヤホン」というジャンルはほとんど死にかかる、と云うことになるかと思います。

 

僕はBluetoothの方のブログもやっていましたが、今はちょっと休止中です。

理由はいくつかありますが、そもそも世の中の大半であるBluetoothで満足する層は「音質」などほとんど気にしません。

 

それこそ低音がドカドカ出て、籠もっていなければOKという感じでしょうか。

 

そしてそれが今のポータブルオーディオの主流派です。

 

有線イヤホンは今音質でどうのこうのと細かいことをやっていますが、それも程なく追いつかれるでしょう。

 

既に現状のSonyが発表した高音質コーデックが1000kbpsを達成しているので、これだけ見てポータブルオーディオならMP3で十分という厳然たる事実を前提にすれば、後はデコーダーチップの性能をあげていけば良いだけで、ほとんど変わらなくなるでしょう。

 

今、Bluetoothの開発に参加する層は世界中でかなり厚く、大手メーカーから中華まで素晴らしい勢いで改善が進んでいますし、今でもBOSEの高額品はノイズキャンセルでも相当な高音質化していて、これでいいんじゃね?と思わせるくらいにはなっているので、更にチューニングやソースのビットレートが上がれば「有線」である理由は何も無くなります。

 

今はまだ有線イヤホンの方が高音質のアドバンテージはありますが、有線イヤホンの将来はかなり厳しい。

 

というのもちゃんと音を聞いている人はわかってくれると思うのですが、振動板と構造の問題で「表現力の幅がとにかく狭い」。

色々な音色とか細かい表現が出来ないデバイスなので、あまりにも幅が狭くてこれだとワイヤレスが高音質化すると音質での差別化が難しい。

 

ただヘッドホンは有線でも生き残るでしょう。

 

というのもBluetoothはデコーダーチップの音がかなり支配的になってしまうのですが、この部分が透明で固有のクセを持たないものになったとしてもヘッドホンクラスの表現力になるとたぶん最終的に今存在する大手ブランドの音にはやはりそう簡単には勝てないと思うのです。

 

と云うわけで「いま」このブームの時に楽しみましょう。

 

earphon.hatenablog.jp

intime sora lightに託す思い 

 

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intime sora light 

 

このイヤホン、底力が違う。素の実力と音に対する「真摯さ」が違う。

 

エントリークラスのイヤホンに関しては中華ならだいたいの性能と到達できる地点は理解し、後は国産の確認だけなのですが、4000円程度という国産では非常にお安い価格にもかかわらずここまで「音を煮詰めてある」イヤホンを始めて見たのでちょっと感動を形にしておくことにしました。

 

いまエントリー価格帯に求められているイヤホンは、高校生など初めてオーディオを始める人を「正しく導いてゆく」ものでなければなりません。

 

それを生み出すにはたゆまぬ努力と真摯な態度が要求されますが、販売価格のことを考えれば「ある程度の妥協」がある事は事実です。

 

中華は帯域バランスを含めてデタラメでクセのあるものが多く、では国産はと云うと、ベースとなるバランスなどは良いのですが、雑味があったりチューニングが甘かったりとそれこそ「価格なり」の上位機種との区別が明確になされていて、音の品質という点などである程度は致し方ないと諦めるようなそんな音の製品が多かったと思います。

 

ところがこのintime sora light は確かに違う。

 

むしろ僕がここ数日このイヤホンを新リファレンスとして指定するのに悩んだほど「高性能」で、またある意味リファレンスとしては「不適当」だと思った事も事実です。

 

その最大の理由は「この価格帯では並ぶ物がないほどキチンと細かく特性が詰めてあり、まさに高性能すぎる」からです。

 

これで比較されてしまうとエントリー価格の他のイヤホンが特性という点ではちょっとかわいそうだと思えます。

 

なので、もっと性能が適当に標準的なものを指定した方が良いのではないかと思ったりしたこともあり迷っているのが現状です。

 

ただこういうイヤホンが登場したことをもって国産イヤホンのエントリー帯はもっとメーカー側に努力が求められ、もう1段階上の領域のものを各社投入せざるを得ないと考えます。

 

中華に至ってはそのデタラメな音作りが更にクローズアップされることになるかと思います。

 

今後数年先のことを見据えれば、いまここでこういう高いレベルにあるイヤホンをあえて提示することにより、今所有のイヤホンを見つめ直し、更なる高みへと導いてくれるとぼくは信じます。

 

もっと言えばこういう極めて優秀な性能を持ったイヤホンが雑誌などでのランキングに入ってこないことにもなにかしらの「闇」を感じたりもします。

 

このintime sora light は僕の耳で聞く限りではエントリークラスなら世界で戦える性能を持った日本の誇るべきイヤホンのひとつ。

 

丹念に丁寧に性能を追求し、音を詰めてきた結果の音。

 

それを日本人として誇らしく思う。

 

これまでの経過を見てもスピーカという分野ではミドルクラスでも世界では負け続け、エントリークラスでならわずかに戦えたものがあるかどうかと言う厳しい世界で、僕はこのイヤホンは戦えると思う。

 

E3000が一点突破で戦うのに対し、このイヤホンは少なくともエントリークラスなら各性能の高さという全方位で戦える。

確かに音は明るくフラット系に近い特有の退屈な音だったり、高域に特有の色がのっていたりするが、すべてが非常にうまくまとめ上げられ、絶妙なバランスで「わかる人はわかる」というそういう音だと思います。

 

一見聞くと何の変哲も無いような音ですが、全体が非常に高いレベルにあり、是非一度体感し、価格を無視して所有のイヤホンと聞き比べてみて欲しい。

 

音の深みや美しさで勝負するのでは無く、特性を積み上げ、煮詰め、日本人特有の真面目な音作りで世界を目指せる音だと思う。

 

ハイエンドの世界ではこういう真面目さだけで世界に挑むというのはちょっと厳しいのは確かなのですが、条件の違うイヤホンなら、やれる。

 

僕は無駄にオーディオの世界が長いのですが、日本製イヤホンが最前線で戦う姿、ぜひそれを見てみたい。

 

 


 

note.mu

国産イヤホンの評価基準について

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現在、国産イヤホンに関しては頻繁に評価変更を行うことが多く、皆様にはご迷惑をおかけしています。

 

理由を説明しておきますと・・・

 

国産イヤホンの相対評価を今まで数多く音を聞いてきた中華基準で行っていますが、それでは対応しきれない部分が出てきています。

 

この為、一時的に数を聞いて性能評価が定まるまでまだ少し時間が掛かりそうです。

 

この間、評価の引き下げや引き上げなどの多少の混乱が起こることが多くなります。

 

やむを得ない事情であり、しばらくすれば国産イヤホンの新たなベースとなる基準が出来ると思いますので、勢い〇評価に飛びつかないように申し上げておきます。

 

おそらく、一部の高評価イヤホンに関してはまったく問題なく、絶対評価でもそれなりの評価になると感じていますが、一言で言うとやはりベースとなるドライバやイヤホンの性能が高く、この辺の見解に関してはかつて格安品ではもう中華に勝てない、と申し上げてきたことを訂正する必要が出てきています。

 

むしろ迂闊に中華のハイブリッドなどを購入するよりも国産のイヤホンを買った方がいろいろと問題を避けられ、かつ「まとも」ではあるというのが直近の見解です。

 

しかも日本メーカー等ですと「重低音モデル」などと低音ブーストがキッチリ明らかになっているケースも多く、無記名の物が散見されるとはいえ、こういった事はやはり親切で有り、あらかじめ帯域バランスが変更してあると明記されていたりするのはユーザー寄りだと感じています。

 

自分の意見を訂正する必要があるとはいえ、日本人としてはこれほど嬉しいことは無く、低価格モデルにおいても日本及び海外ブランドのアドバンテージは確実にあると申し上げておきます。

 

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【レビュー】intime 碧 sora light セラミックトゥイータ搭載イヤホン

 

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お待たせ致しました。

遂にintimeのsora lightのほうのレビュー完了致しました。

 

ちょっとマイナー系の国産イヤホンに当たるのかもしれませんが、同軸構造のセラミックトゥイーターを持つという事でちょっとした懸念などがありました。

 

変則的なドライバ構造なのでそれが音にいかに反映されるのかとも思うのですが、それ以前に「使いこなし」の難易度が上がるはずでそのあたりをメーカーはどう処理していくのかも含めて期待したいところです。

 

この価格帯の国産イヤホンは5-6本目のような気がしますが、どれも手堅いところがあり、安心できる性能で価格なりと言えば価格なりの音だったりします。

 

余り大きな期待のかけられない価格帯なので余り酷なことは言いたくないのですが、レビューはレビューなのでいつも通りです。

 

国産のイヤホンの立ち位置と音はいかに・・・

 

 


 

 

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イヤホンのサウンド定位と脳内補正

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定位についてはこれまで何度もお話ししていますが、今回は「実例」を交えてどれくらいそれが「いい加減」なものかを簡単に書いておくことにします。

 

ブログをよく読んで頂いている方なら、僕が「イヤホンでの定位」というのをほぼ否定していることは分かっていただけているだろうと思います。

 

イヤホンにおいては「前方展開」しかありませんし、ザックリと左右と脳内中央、ようするに前方左右180度に水平にしか展開しません。

 

ところがこの定位に関して「訳の分からない事を言う」方が多く、イヤホンでそんなことを語られると何のことやらと思ったりするわけですが、これも単なる「錯覚」や「思い込み」の類いだと申し上げています。

 

今回はこれを日常的な実例を挙げて説明しておきます。

 

まず、目の前にテレビを思い浮かべてください。

 

電源を付けると色々な番組が放映していますが、何でも良いです。ニュースでもアニメでも映画でもドラマでも、そういった番組が放送されていることを思い浮かべてください。

現実にテレビを付けても構いません。

 

通常、テレビのスピーカーは真下か左右に取りつけられています。

 

仮に下側にスピーカーがある場合、セリフは下から聞こえてきますが、テレビを見ながらそんなことを気にしたことのある人はいない筈です。

キチンと画面の中の人が喋っている位置から再生されているように聞こえているはずです。

 

これをもっと極端にしても同じ事で、余程ズレた試聴位置、もしくはスピーカーが大きく画面から離れていない限り、テレビの映像で再生される人物のセリフはその人の位置から聞こえてきます。

 

なぜセリフが不自然に下がらずキチンと人物の位置から聞こえてくるのかというと答えは簡単です。

 

脳内で定位を補正しているから。

 

つまり目で見た視覚情報に基づいてセリフの位置を脳が勝手に補正しているわけです。

 

脳がキチンと音の定位を補正してくれるおかげで違和感なくテレビに没頭できるという事になっています。

 

要するに音の定位など随分といい加減なものであって、脳はある程度の一定範囲の中であるのなら自在に音の位置を補正してしまうと言うことです。

 

それがテレビで俳優が喋るセリフの定位がキチンとしている理由です。

 

なぜこんなことが起こるのかというと、人物の位置とは違うところから声が響くと本能的におかしいわけで、その状況は異常なので勝手に脳が視覚情報にもとづいて正しい位置に補正してくれます。これは意識しなくとも全自動です。

 

音の定位なんてそれくらいいい加減な物です。

 

当然ですが勝手な思い込みでも音の定位は簡単に動きます。

 

これが恐ろしいのはケーブルで音が変わるとか、数百時間のエージングで音が激変とか、あるいは高価な機器ほど音がよく聞こえるとか、そういうある種の「信じ込みやすい人」はまとめてこういった錯覚や思い込みの現象すべてに対して積極的に肯定してしまうことで、こういう人はオーディオには向かないと言えます。

 

ですのでよく文章を見ているとイヤホンで音の定位がどうのこうの言っている人とケーブルで音が変わると云っている人、あるいはエージングの効果などオカルトチックな現象に対する肯定が「被っている」ことに容易に気がつくはずです。

 

人間の耳は測定器ではありません。極めていい加減でアバウトに出来ています。

そもそも脳は「その人の見たいと思っているものを積極的に見せる」という特性があるので、その傾向を理解した上で冷静にオーディオと向き合うべきだと僕は思います。

 

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中華VS国産ドライバのお話

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ここ最近はすっかり国産イヤホンの実力を確認するために邁進しているわけですが、相変わらず1万程度の価格レンジまでを中心としてチェックしています。

 

まだまだサンプルの実数が足りないため、こうだ!とはなかなか皆さんにお伝えしきれない部分があるのですが、明らかに分かってしまうところもあったりするので、その点を書いておきたいと思います。

 

【国産はドライバの性能は高い】

 

これには音出ししてちょっと驚いてしまいました。

 

アレ?なんでBAの音がするの?ちょっとまって1DDだよね?

 

そう、全然違うんですよ。音が。特に解像度。

僕は前から言っているとおりで解像度にはあまり興味が無く、むしろ高解像度だと必要な音を全体として俯瞰するとあまり意味が無いと考えている人間ですが、それでもあまりにも違いすぎる。

 

中華と国産自社開発ドライバーの解像度における実力が。

 

ざっくり行ってしまうと中華のBAと国産のDDの解像度が同じくらい。

 

正直に書きますね。

いままで中華のBAを聴いて疑問しか無かったんですよ。

 

DDに対して明確なメリットが無いし、更に言えばよく云われているBAの繊細さって言うのがイマイチ感じられなくて自分の耳がおかしいのかと思うくらいだったのですが、理由がやっと分かりました。

 

中華のBAはドライバが明らかにダメなんですよ。

このクソBAドライバではBAが本来持っている音が出にくいというか何というかでしょうもない音なんです。

 

それが今回国産のDDドライバの音を聞いてよく分かりました。

 

更に言えば国産のBAドライバ。

これも凄いです。

 

これが本来のBAの音だったんだなって言う音で、解像度が高い高い。もう中華ではこの音いつ聞けるんだろうと考え込んでしまうレベル。

 

ちゃんとBAの繊細な高解像度を聞くことが出来ました。

 

ここでもう一度まとめると・・・

 

■中華のBAと国産の自社開発DDの解像度が同じくらい

■中華BAと国産BAの実力はもう天と地の差のレベル

 

なので今後は中華BAをBAと呼称するのは憚られるレベルで、「なんちゃてBA」というのが正しいのかもしれません。

 

と云うわけで碌でもない中華BAの音をいくら聞いても納得いかなかったわけで、ちょっとしたカルチャーショックを今受けています。

 

このあたりはさすがに自社開発できるほどの大手の面目躍如というところで、日本製ドライバの高性能を知った気がします。

ただし、ただしですよ。

 

やはりチューニングというか使いこなしはまた別の話しなのでその点は注意を要します。

性能が高い分チューニングの難易度も格段に上がっているようでそのあたりは日本製メーカーの更なる精進を期待します。

 

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