【レビュー】AKG N30
【レビュー】Final A3000 新ドライバを搭載したfinalの新作イヤホン
日本の誇るfinalの新作イヤホンである。
ほとんどボッタクリに近いような高価格イヤホンもよく出すブランドであるが、今回のふたつはボリュームゾーンを狙った価格帯で好印象だろうと思う。
読者の興味も高いブランドでさすがに日本を代表するメーカーである。
僕はあまりfinalには飛びつきたくないのだが、それはやはり企業理念というかがよくわからないところがあって、たとえばE5000などはケーブル商売のビジネスオカルトに片足を突っ込んでいたり、四方八方に媚びを売る姿勢があるからだ。
またどうにも低価格帯でゴミや珍品を売りつける姿勢もあるのでよく見極めが必要になる。
近いところならE500とかE1000などの超低価格イヤホンなどほとんどゴミだろう。いやゴミ以下のイヤホンだろうと思う。
そうかと思うと日本を代表するようなすばらしいイヤホンを出して来たりするので油断がならないメーカーである。
ハッキリ申し上げておくがfinalとしてのあの独特なチューニングからくる独自の音のチューニングの幅はかなり狭い。そんなにバリエーションが取れるようなものではないと思う。
だからある幅の中でバランスを変えてくるのが基本だろうと思う。
その狭い範囲を逸脱してしまうと単なるゴミになるのである。
まぁこれくらいのブランドになるとそれも分かってやっていると思うのだが・・・。
今回は新作だが下位バージョンのA3000の方にいって見た次第である。これも読者の方からA3000の要望があったからであるが、ゴミか宝石かという常に極端な二択を迫られることの多いメーカーにあってA3000とは何なのかを見ていきたいと思う。
【コラム】ビジネスオカルトは話しをややこしくする【オーディオ】
オーディオとオカルトは切っても切れない縁がある。
まるで「陰謀論」に絡め取られていく知能のようにオカルトに傾倒するオーディオマニアは多い。
ケーブルで音が変わるだのDACで基音が変化するだのイヤホンで定位がでるだの何の根拠もなく、世界で誰も証明したことのない事象についてその人は語る。
そんなしょうも無い脳内妄想の話しには付き合っていられないのだが、先日、ある読者の方とやりとりしていたら「ある世界的なイヤホンブランド」の話しになった。
そのブランドはとてもバカに出来るような音ではなく、世界でもまれに見る一流の音を出せるブランドなのだが、送られてきたリンクに掲載されたエンジニアのインタビューを見てみると「ケーブルで音が変わる」とハッキリと書かれている。
そのことを指摘されて「これほどのブランドの人がそう言うからにはケーブルで音がかわるのでは?」とおっしゃられるが、そんなことはない。
理由は実に簡単な事なのだ。
このブランドは「ビジネスオカルト」である。
ビジネスオカルトとは何かと云えば、これは「商売上の理由でそう言っているだけ」であって決して巷間の訳の分からない本物のオーディオ・オカルティストとは違う。
問題なのは「マヂでどうかしているオカルティストなのか、それともビジネスで仕方なくオカルティストを気取っているのか」を峻別することである。
はっきりいう。
ケーブル商売は本気で美味しい。
サポートも必要なく返品もない。利益率は大きく、証明は誰にも出来ない。適当にエセ科学的な説明文を付けるだけでイヤホンの価格をうまくすれば数万円上乗せできる。
やらない手はないだろう。
ところが日本メーカーにもよくいるのだが「ビジネス上の理由」ではなく「本気でケーブルで音が変わると信じているメーカー」が混じるので話しが異様にややこしくなる。
普通はエンジニアなど「理系出身」の筈なのだが、なぜか論理的に物事を証明して考えるのではなく、単なる思い込みで信じてしまうので非常に厄介だ。
エセ理系みたいなものだろうが、こういう人の数は結構多い。
それをどうやって区別するか?
簡単である。
その人の作るイヤホンの基礎となる音が「まともかどうか」ですぐに分かる。ここでいうまともとは「帯域バランス」や「音の描き方」など本当に基礎的な部分である。
こんなものもまともに作れないのに「ケーブルうんぬん」などあり得る話しではない。
そもそもそれが分かっていたらオーディオのルールを大きく逸脱するなどすることはないだろう。
だから「非常に優れたイヤホンを作ることの出来る人」がオカルトめいたことを云っている場合、その話は鵜呑みに出来ない。
なぜなら、その人自身そんなことは微塵も信じてはいない。
そうでなければ「まともな音のするイヤホン」など次から次に作れるわけがないではないか。
イヤホンと一緒にケーブルを売りつけてくるメーカーは要注意であるが、その中には「マヂにどうかしている人」と「ビジネスの為に意図的に嘘をついている」ひとがいるので注意して欲しい。
ただし、マジモンのオカルトチックなメーカーの中には「耳がおかしいのとオカルトがはいっている」というコンボ攻撃を仕掛けてくるブランドもよくあるので本当に判別が難しいが、イヤホンと同時にケーブルを売っているメーカには特に注意が必要。
【レビュー】ATH-LS50 デュアルシンフォニックドライバ搭載イヤホン
オーディオテクニカのイヤホンは2本目のレビューとなる。
以前、上位機種のLS70の方をレビューしておいたが、今回は下位機種のLS50である。こちらの方が価格が安くイヤホンのボリュームゾーンに位置するので買い安いだろう。
オーテクについては、ファンの方には申し訳ないのだが、以前からあまりいい印象がなかった。もともとヘッドホンを中心としたメーカーだと認識していたのでスピーカ主体の僕にはあまり興味が無かったというのもある。
それにヘッドホンでもなんだかパッとしない。
一部、試聴した中にはオープン型でよく聞こえるものがあったが、わざわざ購入しようとまでは思えなかった。
たぶん何かの偏見があったのかもしれない。
ネームバリューという点では確かに劣る部分はあるだろう。
そこそこの物をそこそこの価格で無難に出す、という印象だろうか。
何かこう突出した、突き抜けた感動というか音の魂というか心を震わせるような熱い製品が無いような気がしなくもない。
それがやっぱり僕の単なる偏見なのかどうか、見せていただきたいと思う。
【レビュー】shanling ME100
shanlingのエントリーモデルイヤホンであるME100である。
先日、ME500をレビューしたが、これが予想をくつがえす代物で、その流れを汲んで今回はエントリーイヤホンのME100の方にいって見た次第である。
というのもME500はあまりにも高い。
はっきりいって中華でこの価格では二の足を踏む値段であるだろう。いや、中華でなくとも国産でも高すぎだと云える価格である。
こんなものを創立30周年のメモリアルイヤーとかなんとかいって販売してしまうのだから、それなりに力を入れて開発した物だろうと思うのだが、ME500に関しては得るものが非常に大きかった。
そこで今回はME100である。
こちらの価格はまだ納得できる。
良いものであれば価格的にも内容的にも掘り出し物となるだろう。特にエッジの出方と低音に関しては注意して見ていきたいところ。
中華は特にここが鬼門になりやすい。
このshanlingというメーカーは格安系のDAPはあまり質が良くないのでオススメはしないが、イヤホン開発に関しては今回のメモリアルイヤーに合わせてそれなりの人を招聘した可能性が高い。
少なくとも思い込みの激しいずぶの素人さんが作り込んだ音ではないと思う。キチンとオーディオで経験を積んだ方が関わっている音である。
【国内正規品】 SHANLING ハイブリッド デュアルユニット カナル型 イヤホン ME500 8芯 着脱式 MMCX ハイブリッドケーブル
- 発売日: 2019/09/27
- メディア: エレクトロニクス
【レビュー】Campfire Audio andromeda 2020 超高額イヤホンの実力を見る
遂にというか何というかマガジンをとりあえず好きなタイミングで書くために「単品売り」してから初めてのイヤホンレビューがCampfire Audio andromeda 2020である。
何しろこのイヤホン、とにかく高い。
しかもフルBAの多ドラである。
CAといえば以前1BAのコメットをレビューしているが、驚愕の出来映えで、その実力に驚いたが、今回の相手は何しろ多ドラである。
多ドラと云えば色々問題が多く、聴けば聴くほどその難易度の高さに参ってしまう。思い込み無しで聴けば、価格に関係なく多ドラはとにかく音のハーモニーとかにそのサウンドデザイナーの実力が如実に現れてしまう。
このあたりはごまかしがきかないのである。
ところがこれは世界のCampfire Audioの中の人が苦心惨憺して設計したものである。
世間でも名品と評価されているらしい。
だが本当だろうか?
価格で騙されていないだろうか。
価格が高ければとにかく絶賛しておく。
オーディオではこれが一番簡単であるのも事実であろう。
僕は価格の高いものほど評価が厳しくなる。当然だろう。
1万円のイヤホンと10万円のイヤホンが同等であろう筈がない。
物の価値に応じて評価も変わる。
それでは単品レビューであるが Campfire Audio andromeda 2020 超高額イヤホンの音を斬っていこうと思う。
【レビュー】グラド RS2e 現行eモデル新型ドライバの音
ここのところ集中的にグラドを聞き込んでいるが、それぞれのモデルでハッキリとした差があるのがおもしろい。
特にこのRS2eは現行eモデルの新型ドライバを搭載している。
聞き所はこの新型ドライバの音だと思うが、RS系は独自の特徴を付与されているのでその特徴の出方も聞き所のひとつだろう。
そういえば手に取ってみるとハウジングの加工精度が上がったのか、旧来のグラドモデルよりもハウジングの質が良くなっているように見える。これは朗報だろう。とんでもないチープさがグラドの持ち味のひとつでもあるのだが、手持ちのRS1と比較するとなんだか高級感が出てきたようにも見える。
まぁたぶんこんなものはどうでもよいのだが、正しくみなければならないのはやはりその音の本質だろう。
新型ドライバとは何なのか。
もしくはRS系のグラドの特徴がどうなっているのか。
そのあたりはキチンと報告しようと思う。
おそらくグラドは今後RS2で見せた方向に進むと思われる。チューニングは操作し示している。
それでは新しく単品レビューとなったがしばらくこの方向で僕も進むので必要な方は購入してレビューを確認していただきたい。
【レビュー】Grado Hemp限定モデルヘッドホン
非常に美しいモデルだと思う。
ハウジングに麻と従来モデルのメイプルをハイブリッドで組み合わせて、限定モデルとして9/10日発売したのがこちらのグラドHempヘッドホンである。
僕は木目も好きなのだが、特に好むのはオリーブの木目である。それに負けず劣らず美しい木目を出したモデルだと思う。オリーブの場合、切り出した位置で木目がかなり変化してしまうのだが、こちらの麻を圧縮したハウジングはどれも木目が美しい。
価格はミドルクラスとも云える物なので、限定モデルとはいえ比較的に手を出しやすい価格ではあるだろう。グラドの限定モデルはプレミアも付きやすいので音が優れたものであれば手を出す価値はある。
だが、グラドはそのちゃちな作りに反比例して出来るだけ予算を上げた方が良い。イヤホンとは違ってドライバと同じくらいハウジングでのサウンドチューニングに実力が出てくるからだ。
そのあたりのチューニングの善し悪しが価格に乗ってくると云えるのがグラドだ。
限定モデルとのことなので販売が終了すれば入手困難品となるだろうが、あくまで音が良ければと云う前提が必要になると思う。さてこのグラドhempは下位モデルと上位モデルどちらの音を引き継いでいるのだろうか。
それともまったく新しい音なのだろうか。
【レビュー】FAudio chorus 日本限定3BAイヤホン
FAudioのchorusである。
3BAイヤホンらしいが、元のオリジナルは10万位するらしい。そのオリジナルのハウジングをアルミに変えたモノがこちらの廉価版chorusという事になる。
メーカーによれば「共振が少なくなった」というような事を述べているが、それは音を聞くまでは鵜呑みには出来ないだろう。
一体このFAudioとはなんだと思ったのだが、どうも香港の新興カスタムIEMメーカーと書いてある。
カスタムIEM。
ハッキリ言ってカスタムIEMなど僕は信じていない。別にカスタムIEMにしたからと云って音が良くなるわけではないからだ。確かに遮音性は上がるだろうが、それ以上のことではないだろう。
オーディオでは遮音性を上げたからと云って比例して音質が向上するわけではない。適度に音を逃がすことも必要だろう。
そもそもカスタムIEMではわずかな体型変化で音質が変化してしまうのでこちらの方が問題だろうと思う。
と云うわけでカスタムIEM=高音質ではない。
というよりもむしろカスタムIEMなど情弱の狩り場と云った方がいいかもしれない。なにしろカスタムIEMと云っておけばそれなりにぼったくり価格にする事も出来る。それにプラスしてBAなどたくさん積めば更に騙しやすいだろう。
そんなFAudioが日本向けの限定モデルとして販売するのがこちらのchorusである。
どんな音がするのか期待半分だが、掘り出し物である事を願おう。
【レビュー】KZ ZSTx 久しぶりのKZイヤホンを聴いた感想
久しぶりのKZイヤホン。
おそらくは一年ぶり以上だろう。
最近はノート版で世界のイヤホンを聴くことに主眼を移したのであえてKZに興味は無いが、個人的な理由でZSTxを購入してみた次第である。
辛口イヤホンノート版マガジンはこちらへ。
【KZ ZSTxスペック】
■モデルナンバー KZ ZSTx
■ドライバー 1BA+1DD
■感度107db
■インピーダンス12Ω
■周波数特性 20Hz ~40000Hz
このZSTxはバーンインはほとんど必要ない。鳴らし始め初期から音の変化はほとんど無い。
【KZ ZSTx音質】
ようするにKZの1BA+1DDのハイブリッドの音である。基本的な音質もそのままハイブリッドの音質を受け継いでいると思う。
最近KZが得意とする「アップグレード商法」のひとつであろう。
基本的な音質はそのままにさも「音質が改善」したかのように同じような音のイヤホンを新発売にして売りつけてくるアレである。
こう言う商売を行うのなら、ちゃんと「欠点」なり問題点を直してほしいものだが、そうすると音が大きく変わってしまうので、ほんの少し音を変えただけて売りつけてくる。
ある意味これほど美味しい商売はないだろう。
ドライバを最新の○○にしたとか、「ノズル」あたりのチューニングをちょっとだけ変えるとか、小手先のワザで誤魔化すので開発費は最小限で済み、それに新しい型番をつけて新発売すれば素人さんをコロッと騙すのにちょうどよい。
あとは販社がタダでブロガーやSNSあたりに配りまくってポエム記事を書きまくってもらうだけである。
どうせ音質評価などできないと高をくくっているのだろうか。
しかもこのZSTxはどうも音質傾向がZSTオリジナルのような音がする。つまり初期型ZSTのような気がする。
ZSTも初期型オリジナルとpro版でだいぶ音質傾向が変わってしまったのだが、中高音域に初期型のような雑味が入るのが気に入らない。
しかも低域もだいぶ出来が良くない。
低域はいつもの中華の過剰ブーストで、それも中華標準の低音量よりも更に多い。低域量は+8.5を超えると思う。しかもその低音がとてもブーミーだ。輪郭は緩くボヤけ、もともとKZは低音が得意な方ではないがKZイヤホンの中でも更に悪い部類に入るだろう。
最悪だったZSAよりもマシだが、いまさらこんな質の悪い低音を過剰ブーストで聴かされてもしょうが無いと思う。
中高音域は低音に比べるとだいぶまともだが、なにしろ音に雑味が入る。
全体にかなり明確な雑味が混じるのでこれだけでもう聞く価値はないだろう。
エッジがどうのこうのとかボーカルがどう描かれるかとか、細かい評価を本当はつらつらと書くつもりだったのだが、そんなものを吹き飛ばしてしまうくらいにこの中高音域の雑味混じりの音に価値はないと思う。
このZSTxもまた最近のKZの音そのままで他の1dd+1baハイブリッドイヤホンの音質と大して変わらないのだが、各部分が大きく劣化してしまっているので、その点は留意しておく必要がある。
だが、この大きな劣化部分は無視できないので、わざわざ購入する必要はないだろう。
KZのイヤホンが欲しければ間違いなく他のイヤホンを選択した方が良い。
【KZ ZSTxまとめ】
KZは本当に久しぶりに聞いてみたが、特に理由は無い。KZの音作りは既にもう限界を迎えているのが一年以上前に分かってしまってから急速に興味を失ってしまった。
KZが今後も輝き続けるためには現行のサウンドデザイナーの首を切るしかないだろう。
それはもうハッキリとしている。
今のサウンドデザイナーの能力ではこれが到達できるKZの音の限界である。
問題なのはその才能がかなり低いところで飽和してしまっていることだろう。
このデザイナーに幾ら開発させてもこれ以上の音の高みには到達できないと思う。
価格が幾ら安いとは云え安かろう悪かろうでは話しにならないというのもそうだが、それ以前にどれもこれも基本的な音質がそっくりだと云うことが問題だ。
例えば1DD+1BAのハイブリッドなら基本音質は皆同じだ。帯域バランスやエッジがそれぞれ多少違うだけで面白くもなんともない。これが高いレベルで戦うイヤホンならわずかな違いを楽しむという事も可能だろうが、この程度の音で「ちょっとした違いしか無い」というのではひとつ所有していればもうお腹いっぱいとも云える。
久しぶりに聞いてみたKZのZSTxだが、結論を言えばしょうも無いイヤホンである。ゴミとまでは云えないが、わさわざ幾ら安くてもこんな物を買う理由はない。
2019年以降の音はどれもこれも同じような物で相変わらず大きな変化は無く、比較的ダメな系統のイヤホンと聞けるイヤホンがハッキリと分かれている。
このイヤホンがダメな理由は2つ。
■低音の過剰ブーストとブーミーさ
■中高音域にまとわりつく雑味
これ以上に云うべき言葉はない。
実は今回ZSTxを聞くに当たり元となったZSTを比較対象とするべきなのだが、あちこちに大量のイヤホンをしまっていて、そこから探し出すのも面倒なのですぐに見つかったZSNproを比較対照とした。
音を聞いてみると、一聴して既にダメな音がしているのでわざわざ時間を浪費してオリジナルのZSTと比較する理由もなくなった。
それにZSTの最初のオリジナルの時から指摘しているはずだが、ZST系は中高音域に妙な雑味が混じる。pro版に変わってからその雑味がなくなったので喜んだのだが、それがZSTxでも同じように雑味が混じっているのでこの音を聞くだけで購入する価値はない。
それにプラスしてただでさえ低音ブーストされた中華イヤホン特有の帯域バランスが更に劣化しているとするとこれはもう初期型ZSTの音の傾向そのままだろうと思う。
おそらく厳密にオリジナルと比較検討すればちょっとした違いはあるはずなのだが、元がダメなのでちょっと変化させたくらいではどうにもならないだろう。
どうしてこうなったのか訳が分からないが、この同じような低レベルの音しか作れないKZのいまのサウンドデザイナーではこの辺が能力の限界だろうと思う。
このZSTxは既に発売されてからある程度の数は売れていると思うのだが、所有しているかたは上記の2点の問題はしっかりと聞き取って欲しいと思う。これが聞き取れないとより上位のイヤホンを購入しても音の判断は出来ないだろう。
最後に申し上げておくが、KZの1DD+1BAの格安ハイブリッドイヤホンならZSNproをひとつ買っておくと良い。こちらの方が元となるオリジナルの音が良いといえる。
それから中華コロナの時代を迎えてお金の無駄なのでZSNproをひとつでも所有していたらKZの1dd+1baとその亜種は買う必要はない。どれもこれも基本的な音質に違いは無く、お金をドブに捨てるようなものである。
また巷のブログ評価などもKZのレビューは販社からの提供が多く激しく汚染されているので役に立たない。ZSTxのこの雑味全開の中高音域がクリアに聞こえるなどまったくもってお笑いである。
総合評価✖ 劣化アップグレード版イヤホン。
KZもいい加減このような「アップグレードによるリファイン商売」を辞めた方が良い。欠点をそのまま残してさも改善したかのように同じような音のイヤホンを次から次に売りつける。実際はどれもこれも基本は同じ音である。
こちらはZSNpro。KZの1DD+1BAが欲しければこちらの方が音がまとも。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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