【レビュー】final F3100 ミドルクラスの1BAイヤホン
NOTE版読者の方からの依頼を受けたので今回はfinalの1BAイヤホンであるf3100です。以前heaven2はレビューしましたが、これでBAイヤホンは2本目となります。
どうも元々の価格が2万位するらしく、今や半額近い価格で売られているので「良いものなら買ってみたい」という事でした。
VGP2018(笑)なども受賞しているようなので、期待半分絶望半分で購入してみましたが、1BAは徹底的に中高音域のクオリティが高くないと聞いていられない為、低音はそこそこでも良いので、そのあたりの出来の良さを見てみたいところです。
アマゾンなどでは音質のついて自体はそれほど悪くないのですが、まったく信用のないアマゾンレビューでは幾ら読んでも何も分からないため、帯域バランスや中高音域の品質を含めて本当に買う価値があるのかどうかも知りたいところです。
BA機はドライバもさることながらそれ以上にチューニングが難しいところがあり、油断すると神経質な音や尖ったエッジ、不自然な音色など様々な問題に直面しやすいのですが、本当に良いものが安くなっているのなら面白い買い物になりますので、もともと1BA機は意外に好きだったりする僕がレビューしてみた次第です。
【レビュー】名機AKG K701/702ヘッドホン
アニメ軽音で有名になったAKGの定番ヘッドホンK701/702です。その違いは702の方はリケーブル可能となっていますが、DDなので音は変わりません。
ですので本質的に701/702の音は同じだと思われます。
当ブログの読者の方が何人も使っているため、僕も急激に欲しくなりました。
AKGなので音に問題があろう筈が無く、超有名ヘッドホンのひとつなので、どのような方向性を持った音を奏でるのか、またアンプに対する要求の程度もまた知りたいところでした。
もともと8万円程度で売られていたかつてのハイエンドヘッドホンです。それが終売近くになり、かなり価格が落ちているので、下手な新製品に手を出すよりも安心感があり、そこらの聴いたこともない三流メーカーのヘッドホンを買うよりも余程健全。
オーディオは新しければ良いわけではなく、その音が素晴らしいかどうかがすべてです。時間という審判者を経て長きにわたり生き残っている「本物のメーカーの本物のヘッドホン」のひとつである事は確かなので、興味津々です。
その結果は如何に。
【レビュー】KZ ZS7 4BA+1DD機の実力を探る
遅くなりましたがKZ の4BA+1DD機である多ドラのイヤホンです。
一週間前には到着していましたが、余り興味が無いので放置プレーしていました。
ですが、それではマズいので気を取り直してレビューする事にしました。
同時に購入したAS06の方に興味がいってしまっていたので、期待感のないこちらのZS7は後回しになったというわけです。
これまでKZの多ドラの出来は余り良くないので、ZS5を最高峰として評価してきましたが、そのあとのモデルは何を聞いてもZS5の劣化版の音しかしないのでうんざりしていたというのが本音です。
【KZ ZS7 スペック】
■モデルナンバー KZ ZS7
■ドライバー 4BA/1DD/
■感度105db
■インピーダンス24Ω
■周波数特性 7hz - 40,000Hz
■コード長1.25メートル
バーンインはBA主体という事もあり、ほとんど必要ありません。DD部分の低域もほとんど変化しません。と云うわけで30分も回せば十分、それすら必要ないでしょう。
外観に大きなエアポートが空いているので音漏れ注意です。装着感は個人的には満足しましたが、個人差があるでしょう。
【KZ ZS7 音質】
音質はニュートラルよりのクール系で帯域バランスはかなり低域強めです。ZSAほどの破綻したブーストではなく、いつものKZよりはちょっと強めな低域だといえます。
低音量は8.0-8.5程度なのでいつものKZから比較するとかなり多いと云えます。
この低域なんですが、かなり強めのあげくに基本的にちょっとエッジが緩く膨らみも大きい。ですが、このイヤホン、ブーストされている分、重低音がそれなりに出ます。
低域の上の帯域はちょっと潰れ気味ですが・・・・
このおかげでZS7で鳴らすと、音楽の土台というかベースがキッチリしてくるので、多少他のKZとは鳴り方が違います。この点は似たように音が多いKZの中でもベースとなる部分がちょっと違うなりかたをするようです。
ボーカル域の特性も極めてフラット。徹底的に煮詰めたような特性で妙な暴れ方をしません。
ただ音がちょっと地味です。たぶん中高音域側の特性がかなりフラット気味なのではないかと思わせる音質で、派手さはありませんが、好感が持てます。ボーカル周りもほんのわずかですが他のKZの多ドラと比較するとコクというかカラーが載るところがあります。
全体的にこのZS7はかなり落ち着いた音色を出しますので、派手でキラキラした音が好きな方には向きませんが、玄人向けのチューニングと言ったところでしょうか。
エッジの出来はKZ。嫌な音や神経質な音がでるのでかなり尖っていると云えるでしょう。
音の透明度や分離、明瞭度などは平均的ですが、このZS7はいつものKZの低域をかなり強化したものと云えます。
多ドラにありがちな音色の不統一やクロスオーバー周りの違和感もほとんど感じませんでしたが、低域の超絶的な強さといつもの神経質なエッジは変わりませんでした。
一言で云うと、KZの低音超強化版。質よりもとにかく量を追求したような音となっていますので購入する場合は注意か必要でしょう。
【KZ ZS7 まとめ】
KZの多ドラの低域強化版です。
音が少し地味で低域が超絶ブーストされている分、明瞭度が少し下がり気味ですが、多ドラにありがちな低域の被りやクロスオーバーの不具合などまったく感じることがなく、その辺は良く出来ています。
この手のマルチドライバイヤホンでは最も難しいのが低域担当のDDとの音色のつながりや中域への音の影響なのですが、ほとんど最小限に抑えられているように感じます。
低域のブーストはかなり強めですが、 低音に極端にふったイヤホンと考えれば間違いではありません。
エッジなども本当にいつもの硬く尖ったKZの中高音域。そういう意味では何ら違いはありません。
要するにKZの多ドラの音はいつもどおりのでそのままにして、とにかく低域を強化してメリハリを付けたイヤホンでしょう。そこのところに価値を見いだせるかどうかと云うと少し厳しい。ただでさえKZと云うか中華の低域は量が多いのに更に多くなっているのでピュアリスニングとはほど遠い。
総合評価△
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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【レビュー】TFZ T2 GALAXY 初のTFZイヤホンレビュー
TFZ初レビューはT2となります。
NOTE版の方で読者の方よりレビュー依頼があり購入した物なので、中華ですがNOTE版の方でレビュー致します。
読者によるとこのT2は「評判が良いようだ」とのことなので、余り気乗りはしなかったのですが、購入してみた次第です。
TFZはウチの読者の方数人より色々と噂を聞いていましたし、TFZ自体もほとんどやらせレビューである、と云うことから敬遠していました。
ですが、この辺で「そんなに評判が良いのならいってみよう」ということになり、テストした次第です。
僕は元々新素材を積極的に活用するメーカーは余り好きではないところに、グラフェンは一度聞いて良い印象もなく、そのあたりをどう判断したか、乞うご期待です。
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【サイト紹介】 Tecの路地
さて、取り急ぎで記事を書いておきます。
下記のブログはここ最近、よく当ブログの言及をしていただいてる「理系の学生さん」のブログです。
今回は主にケーブル詐欺についてのお話しですが、とても良く出来ています。なのでTwitterではなく、こちらで独立した1記事として紹介しておきます。
さすがに「理系」の学生さんなのでよく分かっていらっしゃる。そもそも理系がケーブルで音が変わる、なんて言い出したらどうかしています。
理系の方は基本的にこれくらいシビアにオーディオという物と向き合うべきで、その姿勢で正しい。
いい大人が訳の分からないケーブルポエムなんか書いている場合ではありませんし、ましてやそんな物を売りつけている場合でもありませんので、こういった「やる気のある学生さん」を見習うべき。
最後に補足を。
確かイヤホン測定結果置き場の方の記事で、BAとケーブルのインピーダンス抵抗で周波数特性が変化する状況を測定したグラフを見たはずなのですが、ちょっと見つかりませんでした。
BAはインピーダンス抵抗の影響を受けやすいこともあり、アンプとケーブルの間に「相性問題」が生じます。
基本的に「相性が悪いと性能が劣化」しますが、これは特に大きく影響を受けた場合に耳の良い方が聞き込むと分かる、程度の変化です。
何度でも言いますが、特性の変化が測定できたからといって、それが人間の耳で検知出来るかどうかは別な話であり、多くの場合、検知など出来ません。
ただしかし、極一部の極端にBAと相性の悪い物と当たってしまった場合、高域側で感知しやすい微細な変化を起こす場合があります。
これは相当に聞き込んで慣れたBAイヤホンなら、なんとか分かる場合もある、程度の小さな変化なので多くの人の場合、無視してしまっても構いません。
通常、イヤホンマニアの方は飽きやすい人が多く、そこまで厳密に長期にわたってひとつのイヤホンを聞き込むというケースも希でしょうから、個人的にはそんなことに拘泥するよりも、音楽を楽しむべきだと思いますが。
そういう意味ではBAというのは性能が不安定というか繊細というか、なのでちょっとした困ったちゃんではあります。
それがあるので僕のレビューではDAPの明示とケーブルは付属の物、というふうに決め打ちでレビューしています。まぁ、ケーブルを変えてBAと相性の悪いものだったとしても大勢に影響のあるような事でもありませんが。
そんなことよりも装着位置とその日の体調、アンプの音量による変化の方が余程大きく・・・。
ちなみにDDではそういった変化はありません。
Tecの路地さんのような方が1人でも多く現れ、オカルトオーディオを、一掃する事を願います。
オーディオ・オカルトグッズとかイヤホンとか。
ちょっと以前、メインブログの方で「ラーメン通はバカばっかり」という記事を書きました。
興味があれば読んで欲しいのですが、ようするに「ラーメンを今どきスープからグツグツ10時間も煮込んで作っているようなところは少ないよ」という事です。
僕もビックリしたのですが、今どきのラーメンはすべて出来合の物を買ってそれをさも自分が作ったかのように出していたりします。
麺は当然ですが、命のスープも工場から買っている物。
僕も知り合いのラーメン屋で何度も食べていますが、これがまず分からない。
更に面白い事に、知り合いのラーメン屋は値段が少し高い。だいたい900円がメインの価格帯。
店を始めるときに僕はラーメンの値付けを聴いていったのです。
「ちょっと高くない?」
すると、先方が答えたのが「ちょっと高くするから「本物」のようにみえるんだよ。この価格でまさか「全部出来合いのもの」だとは誰も思わないよ」と。
なんでこんな話しをするのかというと、オーディオ・オカルトグッズとか高いんです。価格が。訳の分からないシール一枚で12000円とか。
そのほかにもどことは言いませんが、なんか中華にしてはちょっとメインどころの価格帯がお高めのイヤホンメーカーとか。
ワザと価格を高めにして売る、というのはオーディオでもよく使われる常套手段の1つです。
そう言う場合、イヤホンなら「新素材の採用」とか「デザイン勝負」とかしてきます。
ビルドクオリティとか、パッケージの高級感とか。聴いたこともないドライバ素材とか。
自信がないのでそういうところで色々と誤魔化してくるわけです。
これも言葉を失う一品。オーディオ・オカルトのエリート街道まっしぐら。
【レビュー】 KZ AS06 期待の3BAイヤホン登場!!
遅くなりましたが、本日、購入していたAS06がやっと到着致しました。
どうも在庫切れを起こしていたようで、ZS7共々、出荷まで時間が掛かったようです。ドライバやハウジングなど、これまでのKZイヤホンの流用のようにみえるので「在庫切れって何よ?」と思っていましたが、到着してくれたので良しとしましょう。
さて、AS06です。
僕は前から言っていますが、「最終的に出てくる音がすべて」なので、ドライバーやら何やらは基本的に興味は薄いのですが、フル5BA機のAS10の弟分のような存在の3BAイヤホンです。
もちろんDDは使用していません。
AS10の出来が驚く程よかったのでAS10はすっかり愛用になりましたが、それと同じ構成でよりハウジングが小型になった3BAのAS06には期待も大きく、試聴するのが楽しみでもありました。
【KZ AS06 スペック】
■モデルナンバー KZ AS06
■ドライバー 3BA/中高音域31005/中域29689/低音22955
■感度105db
■インピーダンス15Ω
■周波数特性 20Hz-40,000Hz
■コード長1.2メートル
ハウジングはAS10比較でかなり小型になり、装着感が改善されたようです。万人向けでしょう。AS10比較で個人差があるとはいえ少し奥に入りやすいので、低音の出方をよく聴きながら挿入位置を見極めてください。
BAですが、音を聞く限りでは多少のバーンインが必要です。特に低域。こちらが鳴らし込み初期ではかなり膨らむのでそれが多少改善するまでとなります。推奨は30分。BAなので変化は余り大きくありません。
【KZ AS06 音質】
AS10とまったく音が違っています。
ドライバーの基本傾向は「ウォーム」。かなり音が暖かくなっています。帯域バランスはAS10比較で低域が少しブースト気味。
それだけなら問題は無いのですが、どうもハウジングから来る音の雑味が付帯音として載ってしまってるのか、もしくは低音域の被りか、その両方に起因するのか分かりませんが、とにかく全体的にかなり音の透明度が落ちています。
ハッキリ言うと「ぼやけて音が濁っている」と言ってしまっても良いでしょう。
AS10比較で音の透明度と分離、明瞭度などが明確にガクンと下がってしまっていて、それが平均値以下となっています。
この為、一言でいうとこちらのAS06は、非常に音が鈍っているというか「ぬるい」というか、そういうしょうも無い音がします。
音自体にキレが無く、なんだかぼやっとした音。これは低音域が少ないソースで確認してもなんだかボケたような音がしますので、低音域の被りだけではないでしょう。
ボーカルも少し奥に引っ込みやすく、質も良くありません。
特にダメなのが低音域。
これはもともとAS10でもBAとしてはギリギリの低域の強さがあると思っていましたが、適正帯域バランスから言えばそれでもちょっと少なめではありました。それがAS06では更にブーストされているのでBAドライバの限界を超えた音がします。
この為、低音域のエッジはユルく、かなり膨らみも大きく、非常に質が悪いと言えます。
低域が前に出るソースだと中域に被りも発生し、音をかなり汚します。
分離や明瞭度なども平均以下。
見るべき音は中高音域にも低域にもなく、何の見所もない駄作といえます。
【KZ AS06 まとめ】
残念ですが期待外れでした。
これははっきり申し上げておきますが、AS10をお持ちの方は必要ありません。むしろ音自体は「改悪」になっています。
フルBAのKZイヤホンが欲しければちょっと無理をしてでもAS10を買い求めることを推奨しておきます。
音質の部分でも述べましたが、このAS06は単なるAS10の改悪品でしょう。
低域をブーストして質を落とし、それだけならまだしもなぜか中高音域もかなり透明度が失われてしまっていて、全体的に非常に音が濁っています。
BAでDDのような低域を出す、というのは、これまで聴いたイヤホンで判断する限りは構造的に無理があり、それをなんとかしようとイコライザー的に無理にブーストしたので低域はボワついて破綻気味。
ゴミとまでは言えないのですが、AS10の方が遙かに出来が良く、音に透明感があります。そういった現状では良い評価を付ける理由がなく、AS10の発売前でしたら△評価できたのですが、AS10の音が存在する以上、こちらの評価とならざるを得ません。
まだお持ちでない方でKZのフルBAに興味がある方はとにかくAS10を手に入れてみてください。細かいところは目を瞑ってもかなりチューニングに深く取り組んだ、そういう音が聞けると思います。
AS06、残念でした。
総合評価✖
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
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【朗報】漢・中華L.S.オーディオ、男気を見せる
ビックリしました。
本日、中華のL.S.オーディオさんからDMを頂きまして、中華DAPのxDuoo X3IIをレビューすることになりました。
いや、ちゃんと「好きに書いても良いのなら受けますよ」という事は何度も念を押したのですが、お願いします。とのことなのでレビューを受けることにしました。
実際、何社かから依頼はあるのですが、「とにかく好きに書かせてくれ、一切の制限は受けない」と申し伝えるとすべての販社が音信不通になります。
それが正常な反応だと思います。
ところがここは「お願いします」とのことなので、正直、このL.S.オーディオさんは「日本語がわかっているのか」と云う一抹の不安も拭えませんが・・・まぁ、日本語は達者だったので理解して頂いたのでしょう。
最初はKZ AS06とケーブルのレビューを依頼されたのですが、もう既にAS06は購入していたのでそれはお断りしました。
ケーブルは僕の信念としてレビューするつもりが全くないのでそれもこちらから断りました。
その上でDAPのxDuoo X3IIではどうかとのことだったのでお引き受けした次第です。
キッチリ断っておきますが、忖度や手抜きはありません。依頼を受けようが何をしようが僕が忠誠を尽くすのはNOTE版読者とこちらの読者のみであってそれ以外ではあり得ませんので。
ただ、本音を言えばDAPになったのでちょっとホッとはしています。
これが中華イヤホンなら迂闊な物を送られても酷評になる可能性が高く、DAPならまともに作られてさえいればそうそう大差は無いはずで・・当たりの可能性もあることは確かです。
僕が聴いた限り4000円以下はかなりあぶない物が混じって入るのですが、5000円以上になるとかなりまともな事も事実なので、そういう意味では安心はしています。
と云うわけで、キチンと先方が送ってくれば次回の中華DAPの予定はxDuoo X3IIと云うことになります。
それにしても僕の辛口レビューのポリシーを理解した上で依頼してくるとは「漢・L.S.オーディオ」だなと、感心しました。
こう言う姿勢なら中華の何かを買うときにはL.S.オーディオから買おうかなと言う気にさせられます。
追記
LSオーディオ、逃亡しました。 アレほどキチンと書きたいことを書く、という条件を説明したのにも関わらず納得しておいてそれはないでしょう。笑笑
中華の販社の一つからレビュー依頼を頂く。好きに描いてよいとの事なので受けることにした。
— luna-luna 【極悪非道】 (@lunaluna226) 2019年1月16日
dapのxDuoo X3IIの予定。
ウチの辛口具合を理解した上でレビュー依頼するとは驚いた。
この件はブログに別途で記事にする予定。
漢、LS audio。ちなみに手加減はない。
ちなみにここね。よくウチになんか依頼してくるよな。 https://t.co/1Sr9HlrZg2
— luna-luna 【極悪非道】 (@lunaluna226) 2019年1月16日
ヘッドホン・イヤホン用ノイズクリーナー
先日、読者の方がデノンのヘッドホンアンプDA-310USBを購入したとの連絡を頂きました。
こちらのタイプ、もしくは同じデノンのPMA-30やPMA-50あたりを使用してる方も多く、デノン好きの僕としては嬉しい限りです。
ですが、DA-310USBを購入した方から「イヤホンでノイズが出る」という相談を受けました。
ノイズ自体は「ジー」という連続音で、感度の高いイヤホンだと聞こえるという話しでした。
あわててデノン使いの他の方にも問い合わせましたが、感度105のイヤホンでもノイズはなし、と云うことだったので原因がよく分からず、本人は一度不良品という事でデノンの方に点検に出しましたが「異常なし」だったそうです。
アンプの場合、自宅の電源環境でこういったノイズの問題を抱えたりすることも多く、解決は容易ではありません。
この時には色々と質問させて頂いて話を聞かせて頂いたのですが、どうにも機器内部の熱雑音と解釈できるのですが、本当のところは分かりません。
この時は電源ケーブル以外をすべて引っこ抜いてボリュームゼロでもノイズが聞こえる、とのことでした。
正直、一瞬僕は「耳鳴り」では?
と、疑いも頭をもたげた事は事実です。人間は必ず耳鳴りを持っていますが、普通はまず気がつきません。
恐ろしく静かな無響音室などに入室すると耳鳴りが聞こえたりするようですが、これは本来誰もが小さな耳鳴りを持っていて、普段のウルサい日常生活の環境では音に紛れて気がつかないだけです。
ですが、さすがにそれはないと言うことでお手上げ状態でした。
そんな状況でしたが、先日、遂にノイズ問題が解決したとの連絡を頂きました。
本人も根本的な解決策ではないと理解されているようでしたが、要するにイヤホン・ヘッドホン用のアッテネータをアンプとイヤホンの間に噛ませてしまうという力業でノイズが皆無になったとの報告を受けました。
イヤホンの場合、ヘッドホンよりも遙かにノイズに敏感なのでこういった問題を抱えている方が他にもいるかもしれません。
お手軽お気軽なノイズ解決法のひとつとして結構有効ではないかと思われるので、ここに紹介しておきます。
幸いなことに既に自腹で人柱に立った読者の方がいるので、何もないところから試行錯誤して解決するよりは速く結果を出せるでしょう。
イヤホンでノイズに悩まされている方は試してみる価値はあると思います。
ステップアップトランスのお話し ハム音を除去する
今日はちょっとアンプ用のアクセサリーというか小物のお話しを。
オーディオを嗜む方で、特に海外製アンプを使う方の為の記事となりますが、最近は「中華製」が増えてきましたので個人でアンプを輸入される方も多くなってきたと思われます。
アメリカでは120Vが供給電圧の基準となります。
もちろん日本は100Vですが、日本の代理店が間に挟まっているアンプは当然のことながら100Vに合わせて出荷されていますので何の問題もありません。ところが輸入の場合、現地の電圧のままこちらに送られます。
こう言う海外製機器を日本で使うと間違いなくハム音がでます。こういった場合、ステップアップトランスを間に噛ませるてこの厄介なハム音を除去するわけです。
ハム音。
「ブーン」という低周波音がアンプから聞こえますが、これはハムが出ていたとしても能率の高い機器でしか聞き取れない場合もあり、スピーカーでは分からなくてもヘッドホンなら分かったり、更にイヤホンならもっと敏感にハム音を捕らえます。
イヤホンでも能率が高いか低いかで聞き取れたりしなかったりするのですが、多くの場合、聞こえようが聞こえまいが115V対応アンプを日本で鳴らすとハムが発生します。
それをなんとかしようとするとステップアップトランスという変圧器を電源に噛ませて機器本来の電圧に調整してやるわけです。
実際、アメリカ製の115V対応の真空管ヘッドホンアンプなどはこのハム音が出てしまうので気になって聞いていられないため、僕もステップアップトランスを導入しています。
【音は変わるか】
これはなんとも言えませんが、トランジスタの機器なら音は変わらないと思います。真空管の機器なら動作電圧が変わってしまうので音は変わる可能性が高いでしょうか。
なんとも自信のない書き方ですが、僕が確認している限りでは自宅の機器では音は変わっていません。
ただ全ての機器がそうかどうかはなんとも言えないのでこう言う書き方になっていますが、一般論としてトランジスタの場合は変わることはなく、真空管の場合は変わる場合がある、と云う理解でよろしいでしょう。
真空管の場合、本来の電圧で動作させると真空管自体の温度が違うのは確かなのでアンプによっては音が変わるというか本来の音になるケースが出てくるでしょう。
ただ音が変わる変わらない以前に、ハム音は確実に除去できるので海外製のアンプや機器にはほとんど必須だと言えます。
そういう意味では自宅に中華製機器があれば動作電圧は確認しておきましょう。
【注意点】
海外製の機器の中には消費電力が記載されていない物もあり、記載されている場合でも安全のためトランスを入れる前に必ず消費電力を測りましょう。
マックスの消費電力より余裕を持ったトランスを入れないと大変危険です。
一応僕の使っているものを下に記載しておきます。
サンワサプライ ワットモニター5種類測定可能 検電器 TAP-TST8
- 出版社/メーカー: サンワサプライ
- メディア: Personal Computers
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機器の消費電力を図るためには必須の物です。
JP-60FP アップトランス120V(アメリカ等)-100V(日本)
- 出版社/メーカー: 東京興電
- メディア: ホーム&キッチン
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60Wまで対応。ヘッドホンアンプ程度ならこちらで大丈夫ですが、色々な機器を使う予定があるのならもう少し余裕のある電力に対応したタイプを選択しておいた方が良いでしょう。