【次回予告】KZ ES3 とゼロオーディオ
次回予告です。
たぶん次はKZ ES3でいきます。
これは確定です。
twwiterで聞かれたこともありますのでちょっと試してみる予定です。
あとは珍しく国産のゼロオーディオのZERO AUDIO カルボ バッソ ZH-DX210-CBかカルボ テノーレ ZH-DX200-CTのどちらかに行こうかなと予定しています。
知っている人は知っていると思いますが、モノクロ特別編集版イヤホン・ヘッドホンランキングのアンダー5千円以下ランキングで堂々の第1位を獲得したイヤホンで、見合った実力があるかどうかを見極めようと思います。
たぶんこちらの読者の方でも使われている方が多いのではないかと推察していますが・・・。このランキングの問題点は「中華」が排除されていることです。
たぶん意図的な排除だと思われるのですが、たとえばKZのグループとして比較するのなら国産大人気の低価格イヤホンがどれくらい食い込めるのかについては興味があるところです。
今の段階で「予断」は排除しておきますが・・・5000円以下というガチンコで中華に張り合う価格帯でどの程度まで健闘できるのかというのは見てみたいなと思っています。
まぁあのランキングが中華排除で作られていることからしてもなんとなく想像できてしまうのは・・・・あるのですが。
おそらくなんですが低音多めのバッソの方が売れているのではないかと思うので、バッソの方に行く可能性が高いです。
テノーレとバッソでどちらを買った方が良いものか・・・・
どなたか希望があればTwitterで意見をお待ちしています。
追記
相変わらずリピーターが50%近くあるのは嬉しい限りです。
がんばりまーす。
ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ バッソ ZH-DX210-CB
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ZERO AUDIO カナル型イヤホン カルボ テノーレ ZH-DX200-CT
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【コラム】 ケーブルはカッコいいものを買おう
ケーブルについては単なるプラセボなのでその点はもう既にあちこちに書いてきたので今さら書きませんが、一言だけ言わせてもらえば「ケーブルで音が変化する」等という事を本気で信じていて、そう聞こえるのならもう言う言葉はありません。
プラセボ人間は何を聞いても音が違うと感じることに特徴がありますが、いざブラインドテストに持ち込めば判別はできないわけですから。
僕はスピーカーの方では手持ちのいくつかからノイズシールドの弱いタイプのケーブルを選んで使っていますが、イヤホンではまったくこだわりが有りません。
ですから基本は付属のケーブルでそれ以外に興味はありませんが、最近は安くてカッコいいケーブルが多くなってきたのでこれは有りだなと思っているわけです。
音が良くなるからケーブルを変えたと聞けばバカだと思いますが、カッコいいからこのケーブルにしました、と言える人間は純粋に男前だと思います。
と云うわけでイヤホンのようにお外に持ち出すものに関してはできるだけ見た目にこだわったカッコいいケーブルを積極的に使いましょう。
最後に言っておきますがイヤホンではノイズシールドにこだわってもいいのですが、ほとんど意味はありません。
もともと解像度が高いですから・・・
と云うわけでカッコいいケーブルが欲しくなっている今日この頃です。
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【コラム】KZ ZS6に見られるKZ社の努力?
ZS6は「まとめ」でやっつけ仕事ではないかと書いたわけですが、KZも日々努力を重ねているわけで、今回はそれが実を結んだとは言いがたいわけとなります。
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こういったことはよくあることで別段不思議なことではありません。
最新のイヤホンが旧型と比較して「いつも優れている」訳ではないわけです。
むしろそんなことはできるわけがないと思います。
特に前作がある一定のレベルに達している場合、改良するつもりが改悪になる事もごく普通のことではないでしょうか?
そこでZS6を聞いて思った事を更に書いておきますが、これは単なる「推測」なので話半分に聞いていただければと思う次第です。
まずは前作のZS5の問題点を箇条書きにしてみます。
■低音過多
■高域の尖ったエッジ表現
■ソースによっては中域に被る音の濁り
この3つがZS5で改善すべきと感じていた点ですが、ZS6でどうなったかと言えばいくらか改善されたのは「高域のエッジ」のみで、それもマイルドになったとはいえ、今度は逆に「鈍りすぎ」というところまでエッジを丸めてしまいました。
昨今のデジタルDAPはかなり尖るのでこれに対処するためではないかと推測するのですが、これはいくらか「丸めすぎ」だと思うところもあるわけですが傾向としては間違っていません。
改善されているのはこの部分のみで、他の2つの問題はそのまま残されてしまい、特に中域のかぶりに関しては更に「悪くなっている」わけです。
ここから考えると、今回のZS6でKZは高域のエッジをなんとかしようとした可能性が高いのかもしれません。
ZS5の高域のエッジ表現はちょっと問題としては大きいので、エアポートを付けたりドライバーの実装方法を変えたりしてなんとかしようしたのですが、それに失敗してあのような音になってしまったのではないかと勝手に想像しています。
ただ、これをもって価格の下がったZS5は買い時であることは間違いありません。
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【コラム】僕がこんなクソ中華イヤホンサイトを運営している理由
僕がなんで中華イヤホンサイト等という面倒なサイトを始めたのかと言えば、手持ちのイヤホンをちょっと評しておこうかなと思ったからですが、面倒になれば「辞めてしまおう」と気軽に思っていたわけです。
ですけれども、本当のところは「騙されて養分になる人を減らす」という大前提があったわけです。
僕はオーディオは20代の頃から始めていますが、幸運なことに「試聴」にはだいぶ歩きましたので、オーディオショップの手口やらオーディオ雑誌の「嘘」にはある程度免疫ができましたが、これから始める方はそうはいきません。
実は僕も散々やられてきているわけです。
デタラメなオーディオポエムを読み、欠陥品のスピーカーを散々買ってきたわけですが、この試行錯誤をスピーカーでやってしまうと普通の方は資金が持ちません。
スピーカーやアンプを1つに買うにしてもミドルレンジクラスから上の製品を狙う場合は「最低でも数年」使う覚悟で買うわけで、失敗したときのそのダメージも限りなく大きいわけです。
その点から言えばいまの「イヤホン」というのはもっとお気軽お手軽に楽しめる趣味の1つだと思うのですが、それでも「中華」や「その他ブランド」メーカーによる「だまし」は次から次に行われています。
特に価格が安いものになればなるほど受けるダメージも小さくなるので「ダメなら次に行く」という風に考えられますが、これがよくありません。
何がダメなのかというと「検討が足りない」のです。
痛みが少ないので検討することも少なくなり、欠陥品を次から次へと試してみることになります。
それではどこにもたどり着かないと前々から申し上げて来ているとおりです。
欠陥品はどこまで行っても欠陥品で・・・これは好みの問題ではありません。
キチンと欠陥と好みは分けて考える必要があります。
例えば、ドライバーがクールかウォームかは好みの問題です。
ですが、ハウジング由来の雑味があったり、低音がまともに鳴らなかったり、エッジが必要以上に立ってしまっているものはこれは好みではなく製品の「欠陥」です。
僕は自分が散財してきて思うのですが、いまの特に10代や20代の方に「適切な音」というかできる限り安くいい音で楽しんでもらいたいのでこういうブログをやっています。
僕がリファレンスとしているATRなどは800円もあれば買うことができます。
最近のA01なら3000円ちょっとのアンプでそれなりのレベル(あくまでデジタルの中で)聞くことが出来ます。
そういう経験を積み上げて、次の段階に進んでいってもらいたいのです。
オーディオはワザと平均よりも大幅に高い製品を発売して高値で売りつけるというのがまかり通る世界です。
プラセボでしか音を聞けない人はそういう高額な製品であればあるだけ「いい音」だと騒ぎます。
例えば僕はグラドのヘッドホンは輸入初期からユーザーですが、ハイエンドのPS1000は欠陥品だと思っています。
理由は・・・そもそもグラドの音ではないこともあるのですが、中域の暴れがあの価格の製品にはあってはならない欠陥だからです。
それをたいていのサイトでは「絶賛」しているのが現状で、中には「王道のグラドの音」だと持ち上げていたりします。
それを見抜けるようになって欲しいのです。
ですので、僕がこんなクソサイトを運営しているのはここをスタートに、いつの日か余裕のできたときにより上の製品を購入する足がかりとして欲しいのです。
特にこの事はできるだけ若い人に伝われば良いなと思っています。
あなたたちは騙されてゴミのようなイヤホンを買う前に、もっと他に有意義なお金の使い方があると思うのです。
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【レビュー】KZ ZS6 名前倒れの駄作【多ドラ】
総合評価△
ZS5から短時間で多ドラの新作を出してきたKZですが、アルミハウジングになり、ZS5と同じく片側4ドライバ搭載という事で大きく期待していました。
最初に申し上げておきますがこれは駄作です。
最初は✖評価にしようかと思ったのですが、そこまでではないので一応最初に△評価としておきますが、おそらく設計上の根本的な問題の可能性が高く、この音であるのならZS5の方を推奨しておきます。
【KZ ZS6スペック】
■モデルナンバー KZ ZS6
KZお得意の2pinケーブルなんですが、このケーブルが入りにくい個体でかなり焦りました。
左ハウジングはダメかと思いましたが、デスクに固定して無理矢理押し込むとなんとか入りました。
製品精度に少し問題があるかもしれません。
【KZ ZS6音質】
音の基本的な傾向が似ているのでZS5を持ち出して比較しますが、そもそもZS5にすら及ばない音質で、もう少し詳細に両イヤホンを聞き比べようかと思いましたが、そこまでする必要もないほどのレベルなのでさっさとレビューします。
ちなみにZS5よりも優れている部分は一カ所しかなく中高音域のエッジがマイルドに変更されている点です。
このエッジだけ取れば出来はかなり良いのですが、その代わりに気になるエコーがわずかに入るので細かく聞き込む方は気になる点となるでしょう。
大きな問題は低音過多という点です。
これは ZS5も同じ問題を抱えているのですが、中域への影響を考えると更に酷いです。
低音ブーストされたイヤホンは幾つもありますが、ちょっブーストが強めであるにもかかわらず低音の輪郭はかなりよくありません。
このブーストがZS5よりも明確に中域に影響を及ぼすので音質をかなり汚します。
これは不適切なクロスオーバーの関係も大きいかと思われます。
ボーカルの正確さはZS5と同レベルで質が高いのですが、そもそも音が汚れているのでどうにもなりません。
基本的にイヤホンで必要とされる「音の透明度」がZS5比較で足りません。
要するにこちらのZS6はZS5の音を劣化させて中高音域のエッジを丸めたものと言えます。
エッジの出来だけならZS6の方が優れているのですが、それ以外の劣化が著しく、とてもではないですがこの価格の音ではありません。
ちなみに「音漏れ」も大きく屋外での使用を推薦できず、エアポートも意味があるとは思えません。
【KZ ZS6まとめ】
買う理由は特にありません。
音の傾向はZS5と似ていますが、根本的にZS5には及びません。
レビューサイト等でZS6を「絶賛」しているという事であれば「疑って」掛かった方がよろしいかと思われます。
ZS5を大きく劣化させた音がこちらのZS6の評価となります。
この原因なのですが、まず低音過多から来る低音の不明瞭さとエッジの緩さ、ハウジングの設計ミスから来る中高音域の雑味の多さ、多ドラのチューニングミスから来る不適切なクロスオーバーから発生する中高音域の音質の汚れ、色々なことが重なってこちらのZS6の音の評価は低くせざるを得ません。
こちらのZS6を高評価しているサイトはプラセボに汚染されているかアフィ目的の絶賛サイトかテスト用のチェック音源が適切ではない、等の理由が考えられます。
この音の傾向であればZS6の登場で大幅に価格の下がったZS5の方を狙うべきです。
エージング(笑)を、何十時間しようが何をしようがもっと根本的な問題なのでこの音はどうにもなりません。
ロットでどうにかなるような「相違」でもなく、ハウジングやドライバーから設計し直すくらいでないと解決しない問題だと思います。
ゴミとまでは言えませんが、他のもっと適切なイヤホンを購入することを強くオススメしておきます。
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【レビュー】■新リファレンス■AGPTEK A01T/A01 衝撃の低価格MP3プレイヤーが登場
衝撃的な低価格プレイヤーが登場しました。
AGPTEKから発売しているので、どこか他の中華メーカのOEMだと思われますが、一言でいってかなり高音質です。
特に低価格プレイヤーにおいては今までリファレンスとして推奨してきたM20を大きく超え、その音は更に上の価格帯のリファレンスとしているiPhone6S/7の音質をも超えています。
このA01はBluetooth機能が搭載されたモデルがA01Tで、BluetoothなしがA01と云うモデルナンバーを与えられています。
Bluetooth機能はまだ未チェックですが、とりあえずあまりにも驚いたので取り急ぎで音質を中心にチェックし記事にしておきます。
【AGPTEK A01T/A01 スペック】
■Bluetooth4.0搭載(A01Tモデル)
■CNC合金削り出し
■ボイスレコーダー
■歩数計
■マイクロSD 128GB対応(内蔵8GB)
■1.8インチTFTカラー液晶搭載
■FMラジオ搭載
■対応フォーマットMP3、WMA、APE、WAV、FLAC
■連続再生45時間
筐体がM20と比較して2倍程度大きいです。
タッチボタンの反応などは問題ありません。
音楽の対応フォーマットがすこし少ないです。
M4aのアップルロスレスに非対応なのが痛いところです。
【AGPTEK A01T/A01 操作について】
残念ながらこれがあまりよくありません。
M20の操作性に対して格段に落ちるので、慣れるまで誤操作を連発するでしょう。
音量ボタンも独立ではなく、なぜかボイスレコーダーボタンがどのモードからも瞬時に立ち上がるという意味不明な仕様で返す返すも残念なところです。
【AGPTEK A01T/A01 音質】
素晴らしい音です。
コストパフォーマンスは馬鹿らしくなるほど高く、比較するものがありません。
M20とはそもそも比較にならず、その上のグレードのリファレンスであるiPhone7と比較してもその上を行く高音質となっています。
iPhoneとの最大の違いがエッジの立ち方で、尖ったエッジがなく、極めてマイルドで最適な輪郭表現を描くことができます。
低音も十分に鳴らすことができ、iPhoneクラスと同レベルの低音表現力を持つので、比較においては間違いなく数万レベルの音質が出ています。
しかもiPhoneでは通信系の回路から来る高周波ノイズが音に乗りますが、iPod touchと同じく高周波ノイズも載ってきません。
異例なことにたかだか3000円台のプレイヤーの比較にDP-X1を持ち出すハメになりましたが、さすがに左右セパレーションの良さや背景の静けさなどではX1の方が明らかに上でしたので胸をなで下ろした次第です。
こんなものがこの価格で出されてしまうと早晩、X1クラスの音が1万程度で実現する日も遠くないかもしれません。
【AGPTEK A01T/A01 まとめ】
正に衝撃です。
同じAGPTEKのM20プレイヤーが1万円以下ではリファレンスとして推奨してきたわけですが、M20は低価格プレイヤーの中では紛れもなくトップを張るだけのクオリティのある製品でした。
当分、 1万以下の低価格帯においてM20を超えるプレイヤーは現れないだろうと思っていましたが、なんとこの3000円台のプレイヤーはiPhoneの音質をも超えています。
最初に当然のことながらM20との比較を試みたのですが勝負にならないため急遽iPhone7を持ち出しましたが、なんとこちらのA01の方が音が良いわけです。
そうなるとクラス違いとはいえDP-X1を持ち出さなければならなかったわけで、さすがにX1には適わないことを確認して少しホッとした次第です。
ただし適わない部分というのが背景の静けさなどの部分やDACから来る倍音などの表現力の部分、また電源部の余裕による低音などになるので、その差は思うよりも簡単に埋まる部分ではありませんが、それにしてもわずか3000円ちょっとでこの音はどういう事だと言わざるを得ません。
低価格プレイヤーで高音質品を探している方は間違いなくこのプレイヤーは買いです。
あり得ないほど高音質です。
今後のリファレンスはこのA01とDP-X1の二本立てとなります。
もちろん低価格品でこちらのA01に匹敵するものは当分の間でないでしょうし、この01を持ち出されてしまうと低価格プレイヤーの存在意義が音質という一点での比較なら無くなってしまうので、状況に応じてM20も持ち出す必要がありますが、それにしても驚くべき高音質プレイヤーです。
これで音の背景がもう少し静かであれば5万以上のプレイヤーの存在すら脅かすことになったと言っておきます。
これでは将来的に5万以上の専用プレイヤーを音で選ぶと云う時代が終わるかもしれません。
それほどの衝撃がある低価格プレイヤーでした。
追記
スピーカーであればノイズを綺麗に取り去ると碌な音がしませんので、適度にノイズを残す方向に考えた方が良い結果を生むのですが、イヤホンやヘッドホンであればノイズはない方が良いです。
なんども書いていますがデジタルではもともと音が荒れているのでたどり着ける音の限界が低くなります。
なので、そこまで気にするよりも荒れてはいるが透明度が高いノイズなしの音の方が満足感があると思います。
耳元でのざわつくノイズは単純にダメージが大きいのです。
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【コラム】 ネットにつながれないDAPの未来と価格下落について
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【次回予告】 KZ ZS6 とオーディオショップでのプリアンプ試聴のお話し
次回予告です。
KZ ZS6を購入しましたので、次回はその予定です。
たぶん一週間程度で行けるのではないかと思います。
うーむ、最近はというよりもイヤホンそのものを買って30分程度しか聞かないので無駄が多く、それでいて「欠陥品」のような音がするものも数が多いのでなんとも言えませんが、ZS6に関しては気が向けばZS5との比較をちょっと真剣に行おうかと思っています。
それでも面倒ならやりませんが・・・・
さて、前回も次回予告の時はちょっとした小話をしましたが、今回もすこしだけオーディオショップでの出来事をお話ししておきましょう。
少し前の話になりますが、僕はピュア用のプリアンプを探していたので試聴に歩いていた時期がありました。
プリアンプの試聴は特に難しくて、正直に言うと100万クラスの製品になってくると定評のあるメーカーのものは一聴したくらいでは「差が分からない」というのはよくあることです。
最近のポータブルなDAPだと音の差が激しかったりしますが、これは製品のレベルが低いから起こることであって、ある程度完成された高価なプリアンプを試聴するとそういう歴然とした差というのは無くなります。
ようするに「よくわからない」訳です。
では差が無いのかというとそういう訳ではなく、音の立体感や滑らかさや背景の静けさなど違うのですが、ある程度の価格を超えてくるとその差が小さいために「じっくりと音を聞かないと分からない」訳です。
ですので試聴して特に問題なければあとは可能性を信じて購入して自宅で時間をかけて聞いてみる以外に無いわけです。
そこであるショップで有名メーカーのプリアンプの試聴を切替ながらしたわけですが、実力が拮抗していて、まぁ問題のない製品であるわけです。
そこで僕はうーんと唸って試聴を続けていたわけですが、そこに付いていた20代後半のスタッフが「この2つの音は全然違う」とのたまいました。
そこで僕は少しイラッときたのでスタッフに聞きました。
「あのさ、こんな試聴室でちょっと聞いてこのレベルのプリアンプの違いなんか分かるわけが無いんだけど・・・この2つは似たような性能だと思うよ。
それをキミの耳では「全然違う」ふうに聞こえるわけ?
それ本当にいってる?ちなみにどこが違うのか教えて欲しい」
と聞き返しました。
するとスタッフはこう言ったのです。
「申し訳ありません。実は違いがまったく分かりません。そう言えと言われているので言ったまでで、僕には同じ音にしか聞こえません。普通、違う違うと横で言うとたいていの人が「やっぱり違う」と言ってくれますが、お客様は正直です」
と。
「そりゃそうだよね。たぶん違いはあるんだよ。音の高さ表現とか・・細かいところで。でもさ、自宅に持ち込まない限りこのレベルの価格の製品は分からないはずなんだよ。逆に言うと「出来はいい製品だと思うよ」この時点で違いが明確に出ないんだからさ。平均以上の実力はあると思うよ。」
僕はこのスタッフはずいぶんと正直に話してくれるなぁと少し感心したのでした。
オーディオは怖い趣味なんですよ。
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【レビュー】JOYROOM E109 Metal Earphone
総合評価△
JOYROOMのE109となります。
メタルハウジングのイヤホンで、質感も色も安っぽい感じでプラスチックのようにも見えるところがあります。
JOYROOMのイヤホンにはあまりいい感触がありませんが、E109の出来はどういうものなのか興味がありました。
【JOYROOM E109 Metal Earphoneスペック】
【JOYROOM E109 Metal Earphone音質】
音質はニュートラルで、音はちょっと明るめとなります。
音が少し派手に出るような傾向の音です。
帯域バランスは低域が少し強めの出来となりますが、問題なのは低音の質感があまり良くないことです。
60Hz付近の帯域が弾むようには出てくるのですが、質感がちょっとおかしいというかボケるのとは違い妙な違和感を感じます。
低域が強めであればそれだけ低域表現に関しては有利になるはずなのでこれはいただけません。
高域のエッジはわずかに立っていますがこれは許容範囲の中にありますので問題ではありませんが、中域のエッジはかなりとがり気味です。
どうもこちらのイヤホンは中高音域が少し前に出る傾向があり、音がうるさめに感じたりします。
なお、独特のエコーが付加され傾向があるのでハウジングの設計がそういうものなのでしょう。
こういったイヤホンはDACにおいて倍音が少なめなモノを使用するかして微調整をかけた方が良いかも知れません。
【JOYROOM E109 Metal Earphoneまとめ】
JOYROOMの中では出来が良い方だとはいえ、とりたてて指名買いするようなブランドはなく、こちらのE109もあえて買う価値があるかどうかと言われると「無い」と言わざるを得ません。
他のJOYROOMの過去のレビュー品からすると確かに出来は良いのですが、それでもやっと〇評価に近い△程度の出来映えで、ゴミ箱に投げ捨てるような作品ではないとはいえ、価格程度の価値しかないとは言えます。
JOYROOMと云うブランドにはもう少し期待を持たせるイヤホンを作って欲しい気持ちもありますが、今回のE109は過去作品と比較すれば確実に良いとは言えますが、現在の中華イヤホンが溢れかえって次から次へと発売される状況の中ではブランドの位置的に厳しいと言わざるをえません。
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