【レビュー】ゼンハイザー IE40pro 最新モニターイヤホン
モニター系メーカーの代表格であるゼンハイザーの最新のイヤホンIE40proです。
つい先日発売されたばかりですが、さっそく購入してみました。
オーバー1万円付近の価格ですが、この価格帯は大手ではエントリークラス扱いのイヤホンが多く、音質的には各社の個性を出したまま入門機という位置づけがなされることの多い価格帯でもあります。
もともとどちらかというと「無個性」に個性を見いだすような音を得意としているようなメーカーですが、そのゼンハイザーが「モニターイヤホン」として開発したからには1DD特有のナチュラルさを保ったまま、バランスや音質などプロチックな音質をどこまで出せるのかと言うのが見所でしょうか。
価格的には少し難しい価格帯ではありますが、ゼンハイザーのIEシリーズの最新イヤホンに期待したいところです。
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【レビュー】UiiSii BA-T6/ARKARTECH T6/WINTORY BA-T6 2DDドライバイヤホン
前回、UiiSiiのBA-T8sをレビューしたら思いのほか良く出来たイヤホンで驚いたので、今回は同じドライバーを使ったと思われるT6の方に行ってみました。
こちらはT8Sが1BA+2DDのところ、1BAを取り除いたバージョンのようで同じ2DD/6mmを実装しています。
また、今回はUiiSiiのものに行ってみましたが、ARKARTECH T6/WINTORY BA-T6も見る限り同じもののようですので、おそらくOEM版ということで音はまったく同じでしょう。
【UiiSii BA-T6スペック】
■モデルナンバー BA-T6
■ドライバー 2DD/6mm
■感度108db
■インピーダンス16Ω
■周波数特性 20Hz-40,000Hz
■コード長1.2メートル
2DDなので1時間は回したいところです。低音域のエッジが締まるまで。
デザインがユニークなので耳に合わない人が出てくると思います。個人的にはT8sよりもこちらの方が耳に合わず苦労しました。
基本的に低域はブーストされているので、低音が少なく聞こえる場合はベストポジションではありません。
特にこのイヤホンは装着で音が激変してしまうので、しっかりと念入りに低音を聞きながらイヤーピースを合わせて下さい。
【UiiSii BA-T6音質】
最初にはっきり申し上げてしまうと、こちらのT6は前回レビューしたT8sと音質や帯域バランスなどの基本的な部分はまったく同じです。
というわけで基本のレビューはT8sを参考にして下さい。
と、これで終わらせてしまうと身も蓋もないのですが、どう音を聞いても基本傾向は一緒なのでそれは事実ではあります。
さて、それではなぜT8sと価格がこれほど違うのかというと、1BAが省かれているのがT6という事になりその分価格が下がっている。
では、音の違いはというと・・・
まずエッジのキレが鮮明なのがT8sの方です。
またボーカルフラットもT8sの方が徹底的に特性を詰めてあり、T6はわずかに劣ります。
ただボーカル域というか中域の細かな特性の煮詰め方は細かく細かく聞く方でないと分からないでしょう。
特に違うのが音のエッジで、中高音域の輪郭の出方がT6の方が穏やかというかT8sと比較するとちょっとボケ感があります。
この為、両イヤホンで聞き比べするとT8sの方が鮮明に聞こえます。
これは「好みの差」というよりも確かに「性能差」に感じるので、こういった点でT8sと音質差を付けているという事になります。
と云うわけでこちらのT6はT8sとほとんど似たような音を出力します。
【UiiSii BA-T6まとめ】
基本的に価格の高いT8sと音の傾向はまったく同じです。
帯域バランスもスーパーウォームな音も含めてほとんど一緒の音。
と云うわけでT8Sと同じ2DDドライバーを使ったイヤホンだと判断しても良いでしょう。少なくとも音を聞く限りではそういう傾向です。
細かい部分が違うこと、また音のエッジや明瞭度などに若干違いがあり、そういう意味では確かに違うイヤホンですが、大騒ぎするほどの音の違いは無く、予算が厳しい学生の方などはT6の方を購入することも十分に有りです。
ただ、やはり細かいとは言えボーカル部分の音の詰め方や音のキレなどは明らかにT8Sの方が上なので、予算がある方は出来ればT8Sの方を買っておいた方が後々後悔が少ないかもしれません。
いまT6をお聞きになられている方は、T8Sの傾向を持った十分に優れた音のするイヤホンなので自信を持って楽しんで貰っても良いと思います。
ここからはちょっとした余談ですが、T8Sの1BAの使い方がちょっと不明なところがあり疑問なのですが・・・。というのもこちらのT6でも十分にT8sと似た音が出ています。では、1BAはどこに使われているのかと。
いつもの自作備忘録さんで分解記事が上がっているので、こちらからの推測ですが・・・この音の出方からしてもしかすると中高音域全体にわずかにBAドライバの音を被せているようにも聞こえます。
T6の中高音域のエッジの出方が明らかにT8Sよりもわずかに穏やかなので、T8Sの方のエッジのキレはBAの音が関わっているのではないかと聞こえる部分もあります。
それにしてもこのT6とT8Sを設計した人は相当な実力者のようで、T6の中域の特性などわずかに暴れさせてあったり、エッジをわずかに眠くさせてあったりと、絶妙にチューニングを落としてあるのがよく分かり、その才覚に驚くばかりです。
と云うわけで、基本的にはT8Sの音質傾向を踏襲していて、慣れていない方が聞けば「同じ」と判断してもおかしくはありませんが、細かい部分や音のエッジが少し落とされているので、そこを考慮するとやはりT8sに少し及ばないと云うことになります。
といっても相当に出来が良いイヤホンで、こちらのT6を安く見つけた場合はかなりお買い得でしょう。
総合評価〇
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追記
こちらのT6のレビューはT8sとかなり音が似ているのでちょっと面倒でした。
泣きたくなるほど面倒でした・・・
【レビュー】ZERO AUDIO カルボ ドッピオ ZH-BX700-CD 国産2BAイヤホン
NOTE版読者の方より手持ちのZERO AUDIO カルボ ドッピオ ZH-BX700-CDをレビューして欲しいとのことでお借り致しましたので、急ぎでレビューに回した次第です。
こちらは国産のゼロオーディオの2BA機である程度の価格のイヤホンとなります。国産BA機の音は個人的には好きな方なので、いろいろと聴いていますが、それをカルボアイを作ったゼロオーディオがどのように味付けし料理したのか興味がありましたので、読者より借り受けてレビューしてみた次第です。
こちらのイヤホンもVGP3年連続受賞しているようで、ブラスホーンノズルという真鍮削り出しノズル搭載などなかなか面白いイヤホンではあるので、実際の実力などを見てみたいと思います。
お借りしたものなのであまり悪い評価を書きたくないという事も事実なのですが、そこはそれとしてきっちりレビューしたいと思います。
ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ ドッピオ ZH-BX700-CD
- 出版社/メーカー: ZERO AUDIO
- 発売日: 2013/11/30
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
【全国一律送料無料!3営業日以内発送!】ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ ドッピオ ZH-BX700-CD
- ジャンル: モニターヘッドホン
- ショップ: RHYME STORE
- 価格: 17,772円
【レビュー】MDR-EX650AP 国産ベストセラー
NOTE版ですが本日からマガジンはV2に移行します。
記念すべき1発目のイヤホンはSonyのMDR-EX650APで、大ベストセラーイヤホンのひとつです。
真鍮製のハウジングを採用していて、12mmの1DDですが実質サイズで16mmと同等という巨大なドライバーを実装した期待のイヤホンです。
正直なところSonyなので余り大きな期待はしていませんが、適度な価格設定でエントリからミドルクラスまでの国産イヤホンの実力確認の一環としての購入で、中華と国産イヤホンを含めてどの程度の実力を持つイヤホンでどのようなチューニングが施されているのか、巷ではドンシャリとして語られることが多いようですが、その真偽や如何に。
【レビュー】ALPEX HSE-A1000 1000円クラス最高音質?
eイヤホンチューニングで日本製のアルペックスのイヤホンとなります。
価格は1000円程度と激安ですが、Eイヤに言わせるとこの価格帯で最高音質と歌っているイヤホンです。
今回はNOTE版のために少し息抜き感覚で購入してみた次第です。
1DD/10mmドライバを使って居ますが、Eイヤがどのような方向にチューニングしたのか、またこのクラス最高音質というのは本当なのかという事を含めてレビューしたいと思います。
さて、どうなることやら。
TV番組でも紹介されているイヤホン専門店e☆イヤホン様と「安くて良いものを本気で作る」をテーマに共同開発したカナルタイプイヤホンの第二弾! 数々のイヤホンを試聴、販売してきたイヤホンのスペシャリストがチューニングし、低価格でも高音質の音楽再生を実現! 音質はボーカル声域が聴きやすく低音を響かせたチューニングでPOPSやROCKに最適です。クリアな中高音と広がる低音の絶妙のハーモニーをご賞味ください
Eイヤの説明文です。
【e☆イヤホン×アルペックス】 共同開発 コラボ HSEシリーズカナルタイプイヤホン HSE-A1000R R 01 レッド 【同価格帯で最高音質を実現】 HSE-A1000R R 01
- 出版社/メーカー: アルペックス(Alpex)
- 発売日: 2018/04/27
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
【レビュー】final E1000 遂に放たれたエントリー機
【final E1000スペック】
【final E1000音質】
オススメイヤホンを語ってみる
ここら辺で中華オススメイヤホンを少しまとめておきます。
だいたいがイヤホンは次から次へと新機種が出るので賞味期限が短いところに、飽きも早いという事もあります。
また性能向上も著しく、一年も経つとイヤホンの販売は終了していたり、時代に合わせて更によいものが出てきたりしていますので、今の最新の状況に合わせて、僕個人のオススメイヤホンをまとめておきます。
何しろ色々とイヤホンを買いあさったのでレビューの数も増えてきて何がななんだか分かりづらくなってきたこともあります。
短評などは載せません。
単に個人の押しのイヤホンを並べていきますので、個々のレビューを参照してください。紹介するのは中華イヤホンに限ります。
だいたいがこのイヤホンの中から選択していただければよろしいかと思います。
今後は新しいカテゴリーというかタグで「オススメ」という項目を作りますので、参考にして下さい。もちろん、このオススメタグは状況に合わせて付けたり外したりしますのでご承知おきくださいませ。
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【レビュー】UiiSii BA-T8s 異色の3ドライバイヤホン
熱心な読者の方より何度かレビュー依頼があり、少し迷っていたのですが、異色の3ドライバ搭載で2DD+1BAという構成で面白そうなので購入してみた次第です。
UiiSiiというといくつかレビューしていますが、それほど抜きんでた存在ではなく、GT800が評価に値する音が出ていましたのでかつて〇評価を行いましたが、低音が強すぎるのでイコライザー使用無しではジャンルをかなり選ぶというイヤホンでした。
僕はイコライザー否定派なので・・イコライザーを使用しないのならジャンルを絞って聴くと云うことでGT800の低音の強さを回避していたわけです。
それから格安品のUiiSiiを幾つか購入して聴きましたが、どれもこれもしょうも無いので放置プレーでしたが、今回は何度もレビューを要請されたため、とりあえずダメ元で行ってみるかとなった次第です。
【UiiSii BA-T8sスペック】
40000hzと云うスペックは嘘くさいですが、2DDというのがよいところでしょうか。
DDはやはり自然な音が出てくるのでチューニングさえしっかりしていればナチュラルな音が聴けます。
バーンインはDD主体なので2時間ほどは回しておきたい。低音のユルさが改善し、音色の違和感がなくなるまでが目安。
【UiiSii BA-T8s音質】
非常に珍しいのですが、低音向けと言ってもよいほど低音域の出来が良いです。
下側にエッジのユルさはありますが、階調表現能力が同クラスの中華と日本製を含めてかなりよく異例の出来の良さ。
特にイヤホンでは単にブーストして低音の出来を誤魔化すイヤホンがほとんどを占める中で、かなりまともに低音を出してきます。
ただし正規の帯域バランスよりもわずかに低音の量は多めとなりますが、それでもカルボアイと同等クラスで他の中華からすればかなり抑制された低音量。
ちなみに重低音もそこそこ頑張っています。
基本の音質はスーパーウォームで少し明るめの音。
音がかなり暖かいです。
音が出た瞬間にいきなり安心感がある音で、レベルの高さを存分に感じられます。
ボーカルフラットも素晴らしい。特性を詰め抜いた音で評価できます。
更には多ドラにもかかわらずクロスオーバーなどの違和感もほとんど無く、音のつながりも非常に良く出来ています。DDとBAのハイブリッドイヤホンでは珠玉の出来の良さ。
エッジの出方はスピーカーを彷彿とさせるものでまさに一級品。
これでぜひピアノなどを聴いてその音の出方の抑制された美しさなどを堪能して欲しい。
このイヤホン、価格を考えればあり得ないほどの出来の良さを感じさせてくれるもので、この音は中華の新たなる到達点を指し示すものとなり、日本製イヤホンもこの価格帯ともう少し上を含めてちょっと勝負にならない
さて、ここで少しこのBA-T8sの気になる点を書いておきますが、全体の出来映えの良さから言えば些細なことだと言えます。
まず第一に低域の下側が少しユルく膨らみが必要以上に大きくなります。それから音の明瞭度が少し低いようで音がクッキリハッキリしているわけではなく、少しゴチャッとしたまとまった感覚で鳴ります。
敢えて言うのなら、このゴチャッとした感覚で音が鳴ることが唯一にして最大の欠点でしょうか。
【UiiSii BA-T8sまとめ】
ハッキリ言いましょう。
中華が遂にここまで来てしまった、というのが正直な感想です。
特に高域側の音作りに関しては「欧州基準」ともいうべき音が出ていて、これをやられると日本イヤホンの高域の音作りでは太刀打ちできません。
ほぼすべての日本製イヤホンがそういう音で高域を誤魔化して居るわけですが、唯一finalだけが違うとはいえ、今度は寝かせすぎるという事でうまいところに落ち着かなかったといえます。
そういう意味では中華はまだまだ世界的な音は出せないだろうと感じていましたが、このBA-T8sの高域の出し方は世界的に通用するレベル。ShureやRHAのイヤホンに通じる音作りで、ちょっとした衝撃があります。
これまでの中華は日本製イヤホンと同じような中高音域の出し方で、帯域バランスが日本よりも強め強めに入るブースト気味なところに特徴がありました。
今回のBA-T8sは少しだけ低域が強めだとはいえ、それでもこの低域のエッジと階調表現の良さはこの価格帯では群を抜いています。それに加えて高域の音の出し方が非常に抑制されていてハイエンド的な音です。
ここの所、日本製や海外製のイヤホンをよく聴いていて、全体的なレベルではまだ中華イヤホンは日本製にすら追いつかない、と感じていましたが、このBA-T8s単独で見るのなら、同価格帯やそれ以上の価格の日本製イヤホンが霞んでしまうレベル。
少なくとも特性の良さでも高域の出し方でもかなり才能のある人が音作りに関わったと思えるレベルで、かなり煮詰められた音が出ています。とてもではないですが日本の単に性能重視・特性重視の真面目な音作りでは適わない。
才能のある人が音に関わると努力では勝てない、ということがよく分かるイヤホンで全体的な出来映えはこの価格帯(5000クラスからその上くらい)では中華と日本を含めて並ぶものがない。
このイヤホンは刺激的な音を出さないので、よくあるイヤホンの音作りになれていると違和感を感じるかもしれませんが、このイヤホンでなければ聞けない音がでていて、それはとてもレベルが高く、何をさしおいてもとりあえず手に入れておくべきイヤホンです。
中華イヤホンで久々に深い満足感が得られました。
総合評価◎ 素晴らしい出来映え
【次回予告】 final E1000
次回はfinalの新作であるE1000の方に行ってみる予定です。国産ですが、価格が価格なのでこちらの方にレビュー掲載予定となります。
finalのイヤホンはモデルによる当たり外れが極めて大きく、正直なところあまり期待していないような状況です。
ハズレのfinalイヤホンを買うくらいならKZの出来の良いものでも買っていた方がマシだという事も事実で、このあたりはロットがどうのこうのではなく、単にfinal自体がそういうメーカと云えばそう言うモノです。
日本メーカーとしてのプライドを見せて欲しいというのが本音ですが、最近のKZなどはチューニング技術がかなり上がっているので、ZSNなども十分に楽しく聞けて地力もそこそこ高いわけで、価格的に真っ向勝負するにはよほど真剣に取り組まないとなりません。
finalと云えば中高音域の独特なエッジの描き方に特徴が出るわけで、そのあたりの確認と音のグレートがどのあたりかも含めて確認しておきたいと思います。
10/30日に発売予定なので、予約してすぐにレビューに持ち込めるように頑張ります。
追記
記事を書きました。
catwalk1101earphone.hatenadiary.jp
APPJ 1502A中華製真空管ヘッドホンアンプの事について書く
最近はNOTE版の方にバリバリと記事を投下していますが、中華製のアンプのことなのでこちらの方に記事を書いておきます。
以前、APPJ 1502Aアンプのことについてはレビューを書いていますが、あれから何度もテストを重ねて、ヘッドホンアンプとしてイヤホンなども鳴らすことを前提に考えるとひとつの結論が出たのでお伝えしておきます。
この1502Aというアンプ、かなり出来が良いと思います。
プリ段の6N4については今は12AX7のシーメンス製に変更しましたが、だいたい25000円くらいのアナログ真空管アンプとして考えると、相当に出来が良い。
この音の秘密は「日本製トランス」を実装していることで有り、価格を考えると中華としては異例の事であると思います。
そういった姿勢がキチンと音に反映されています。
もちろん更に上の価格帯の良質な真空管アンプとして考えると劣る部分も見受けられますが、それは10万位の良質なアナログヘッドホンアンプと比較した場合の話しであって、このクラスでは非常に良く出来ていて、皆様にオススメできると確信が持てたので改めてここに紹介しておきます。
まず当方の環境では驚くほどノイズレスなのでイヤホンをならすことにも使えるのが大きい。真空管アンプは何らかの形でノイズが入るものが多く、イヤホンを使うのは厳しいものが多いのですが、こちらの1502に関してはかなりノイズが少ない。
この為、ヘッドホンからイヤホンまでアナログの真空管アンプの音を楽しむ事が出来ます。
音も悪くないです。しばらく聞き込みを続けてみましたが、これだけ聴いていたらかなり満足するレベルの音が出ています。
もちろん真空管アンプなのでジャンルを選びます。そこは注意点で、ロックや最近のガチャガチャした曲には向かず、アコースティックやジャズ、クラシック、それから女性ボーカルものはとても巧く鳴らしてきます。
音色は出てきませんが、このクラスから上のアンプも含めて音色はなかなか出せませんのでこれは仕方なく、代わりに真空管特有の優しく暖かい音でキチンと良さを感じられるでしょう。
これが25000円程度で買えてしまうと言うのは何度聞いても驚きます。
ちょっと問題点としてあげられるのは価格の安さがSN比に出てしまっているので、背景がザワつくところでしょうか。付帯音も少し多めで分離もイマイチなんですが、アナログというのはそこを突くものではないので、それ以上に得られる音質の良さとジャンルがかみ合ったときの絶妙なバランスは素晴らしい。
最近、他のアンプ絡みで徹底的に聞き込んだら、価格を考えれば思いのほかよかったので改めてお伝えしておくことにします。
更にはちょっとしたヒントなのですが、こちらは12AX7というプリ管を使っているので、将来的にはSN比もグッと改善できます。要するに更に音質をグレードアップする事も可能なので長く使えるでしょう。
その場合に使うべき真空管については有料記事に上げておきましたが、今すぐは必要ではなく、聞き込んで更なる音質アップを更に図りたいときに参考にしていただけれはよろしいかと思います。
驚くほど付帯音が減って音が変わります。ビックリすると思います。そういう将来的なグレードアップもふくめて考えると最初の素材としてもこのAPPJ PA1502はこの価格帯では珠玉の出来と言ってしまっても良いでしょう。
少なくともこちらの1502はフル真空管の本格的なアンプであって、この価格帯によくあるゴミやおもちゃでないことは確かです。
追記
まずは前段の真空管をエレクトロハーモニクスの12AX7に変えてみましょう。中高音域が穏やかになります。手に入れやすいのでお手頃かと。
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ELECTRO-HARMONIX 12AX7EH GOLD ミニチュア/mT 双3極管 TEHG12AX7
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