【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ

中華低価格イヤホンとヘッドホン&デジタルプレイヤーDAP系のレビューのまとめとオススメです。購入した物や使ったモノが中心となります。誠実なレビューを心がけたいと思います。 。。基本的にライトな感じで一分で理解できるサイトを目指しています。このブログは「ぶろぐなんかめんどくせえよ」のスピンアウト・ブログです。なお、無断転載不許可です。

【レビュー】RHAの本物のハイエンド。 CL2 平面駆動イヤホンはロックを鳴らせるか?

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 どうもです。

なんと天下のRHAのまごうこと無きハイエンドイヤホンであるCL2です。

 

価格は約10まんえん。10まんえん。

大事なことなので二度言いました。

 

読者の方より貸していただけましたのでじっくりと聞き込ませていただきました。RHAと云えば個人的にはまさに世界最高峰のブランドであり、イヤホン界における至宝のひとつです。

 

なにしろこのメーカーは凡庸なそこらのメーカーと比較するともう既に「音色の深さ」が違う。このメーカーのチューニングひとつ取っても「理解できない方が悪い」と言っても言いすぎでは無いほどのよく考えられた本物のオーディオメーカーのひとつ。

 

そのRHAが開発に4年ほど費やした「平面駆動」ドライバを盛り込んだのがこのCL2です。CLの名前を冠しているとセラミックの1DDの筈なのですが、こちらは平面駆動となっています。

 

平面駆動・・・。

 

これ自体はたぶんダメな方式だと思うのです。定期的に現れてはすぐに消えてしまう駆動方式で、そこから類推すると大した音の出せる方式では無く、単なるマーケティングの一環として考えられるのですが、なにしろそこらの凡庸なメーカーが「売りたいという一心」でリバイバルさせた技術とは考えにくく、RHAがどう平面駆動をチューンしたのかという所が見所でしょうか。

 

普通の1DDでもRHAが料理するとひと味違うわけで・・・そのRHAが平面駆動に挑戦したとなればこれは聞かないわけには行かないでしょう。

 

RHAがやってダメなら他のメーカーができるはずもなく・・・

 

 

 

note.mu

 

【レビュー】LUXMAN p-1uヘッドホンアンプの音

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どうもです。

日が空いてしまいましたが、ヘッドホン用のアンプであるラックスマンのP-1uです。

 

最近ではデジタルが幅を効かせているので、上質なアナログアンプが減少の一途で、もはや絶滅危惧種のひとつでもあります。オーディオを長くやっていると、栄枯盛衰の歴史をみるものですが、まさかここまでアナログオーディオが追い込まれるとは予想していませんでした。

 

とはいってもデジタルは音が悪いので、イヤホンならデジタル専用ですがヘッドホンではエッジを見ながらデジタルかアナログかを選択することになります。それでも多くの場合、アナログアンプの方が結果が良いのですが、その肝心要のヘッドホンアンプが死滅寸前というていたらくです。

 

そこで中古で適度な価格にまで下がったラックスマンのP-1uを購入してみた次第です。

 

今のところ真空管ヘッドホンアンプを二種使っているのですが、真空管では基準を取るのが困難を極めるので、ヘッドホンのレビューをキチンと行おうとするとニュートラルで性能の安定したアナログソリッドステートというのは必須となります。

 

ただ聞くだけなら必要ないのですが、比較検討するときには「基準」を持たないとどうにもなりません。

 

そういう訳でラックスマンのヘッドホンアンプのレビューとなります。

 

LUXMAN ヘッドホンアンプ・DAC P-1u

LUXMAN ヘッドホンアンプ・DAC P-1u

 
LUXMAN ヘッドホンアンプ・DAC ラックスマン P-200

LUXMAN ヘッドホンアンプ・DAC ラックスマン P-200

 

 

 

note.mu

【レビュー】campfire Audio comet ボッタクリメーカーかそれともハイエンドか?

 

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とうとう待ちに待った人も多いであろうcampfire Audioのcometです。

 

今回、見ていきたいところは当然のことながらメーカーとしての実力の程度でしょう。

 

というのもこのcampfire Audioというのは価格だけ見れば単なるボッタクリメーカーと云われても仕方のない値付けで、もはやイヤホンの価格では無く、ヘッドホンのハイエンドが視野に入る価格帯でイヤホンを出していたりします。

 

これまで幾つかのハイエンドイヤホンを聴いてきましたが、正直、厳しい。音だけで云えばその価値はとてもなく、なんだかいつも「極端なチューニングに能力を全振りする」ことで音を誤魔化していたりする事が多いと感じています。

 

これはスピーカーやヘッドホンでも同じなのでオーディオ界伝統の裏技のひとつでしょう。もはや伝統芸と云えます。

 

こう云った成金オーディオは高ければ高いほどいいわけで、ありがたみが増します。

 

さて、campfire Audioですが、価格帯だけ見れば成金オーディオメーカーなんですが、その実態はどうなのかというのはキッチリ見ていきたいと思います。

 

世間的にはかなりの高評価を勝ち得ているメーカーなのですが、その点は忖度なしに判断したいと思います。

 

といってもこのcometはcampfire Audioの中ではエントリークラスなのですが・・・

 

Campfire Audio バランスドアーマチュア型イヤホン COMET CAM-5218

Campfire Audio バランスドアーマチュア型イヤホン COMET CAM-5218

 

 

 

note.mu

 

【レビュー】NUARLヌアール NX310A 独自開発N6 チタンドライバー

 

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NUARLヌアールという日本メーカー製イヤホンで、あまり聞いたことのない、よく分からないブランドですが、N6という独自開発したチタン振動板のドライバーを搭載しているようです。

 

NX310A。

 

発売日が2019年の5月となっているのでつい最近発売されたものです。

 

外装はコスト削減のため金型を使い回しているようですが、その分は確かにコストに反映されているようでこのブランドのイヤホンは全体的に見て良心的な価格帯にあると云えます。

 

といっても無名のブランドがぽっとでて来て高い価格など付けられるわけがないので、価格的な制約の中で何とか頑張ったと云えるのではないでしょうか。この点は大きく評価しておきたいと思います。

 

ブームだから言っていたずらに価格をあげるべきではありません。それが許されるのはほんの一握りのブランドのみ。

 

海外ブランドに対してかなり劣ってしまう日本イヤホンでは、価格面でも相当に頑張らないと色々と厳しいことは厳しい。価格面ではALPEXなども頑張っていますが、それよりも少し上の価格帯を狙っているのがヌアールなのかも知れません。

 

こちらのNX310Aはメーカーによると「軽快な音色を実現」したとあり、既存のドライバーの音では満足しなかったので新しく設計したN6ドライバーを搭載したとのことです。それがどの程度の性能なのか見ていきたいと思います。

 

 

 

 

note.mu

 

【レビュー】 KZ AS12 低域専用の大型BAドライバーを4発搭載

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 前回、ノート版にてKZのハイエンドイヤホンであるAS16の方をレビューしておきました。

 

購入前にアマレビューにちょろっと目を通してみれば、なんだかAS10と大して変わらないようなレビューがあったので、「あーZS10のように多ドラ系なら同じ音でほとんど変わらないのか」とガックリきたのですが、それはそれでとりあえず一気に2つ購入してみました。

 

横一列で一気に視聴した方が、音が良く似ている場合、テストがラクだからです。

あとでまた詳細に聞き込むのも疲れるので・・・

 

note.mu

 

ノート版のAS16は非常に極端に振ったチューニングが施されていたわけですが、それではAS12の方をレビューしたいと思います。

 

【KZ AS12スペック】

 

■モデルナンバー KZ AS12
■ドライバー 6BA /低域22955*2/中域29689*2・高域30012*2
■感度103db
■インピーダンス16Ω
■周波数特性 6Hz ~ 47000Hz
■コード長1.2メートル

 

高域側のドライバーがAS16と異なり新型に変わっています。AS16は片側8ドライバーなのでより複雑な構成になっていますが、低域のドライバーなどは同じものです。ようするに構成的にはAS16と同じドライバーで高域のみ違うドライバーにしてBAの数を減らしネットワークの帯域分割を少し変えたモノという事になります。

 

バーンインはBAと云うこともあってほとんど必要ありません。

 

装着感は悪くありませんが、確かにハウジングが大きいです。

 

 

【KZ AS12音質】

 

最初にハッキリさせておきますがAS10とはまるで別物の音です。何もかもが全く違う。AS06は低域を含めて音がアレなので論外として、AS10の後継機とは言いがたいほど音が相違するので注意が必要でしょう。

 

基本的にドライバーはクール系。ZS10の系統の音で、最近のKZのベクトルの音となっています。音色はニュートラルなので「普通」となっていて、明るくも地味でもありません。

 

帯域バランスは低域がいつものKZ比較ではちょっと少なめ。低音量は+6.0なのでKZ標準低音量で-1から-1.5くらい低域は少なくなっています。これでも録音時適正レベルからすると+1.5程度のブースト量なので低音は多めとは云えます。

 

低音量が少なくなっているので帯域バランスは良好でしょう。バカみたいにブーストされて緩めのKZの低音からすればかなりのタイト感があり、好感が持てます。いつものKZの低音より膨らみが少なくブーミーさがかなり鳴りを潜めています。

 

ボーカルフラットは中の上。普通よりも若干良いと云えます。ボーカルの音色はかなりスッキリしてナチュラル。クール系の音色として自然だと思われます。AS10の場合、ウォームですがかなり声色が変わってしまっていたところがあったのでAS12は王道のクール系で聞きやすいでしょう。ボーカルが埋もれてしまうと云う事もありません。

 

問題なのはやはり中高音域側のエッジの出方で、かなり尖り気味。エッジに関してはZS10proあたりよりも更にキツい。そこに来て音色がニュートラルなので落ち着いた地味な音にも聞こえます。高域側の新型ドライバーも少し抑え気味になっているかも知れません。

 

明瞭度はかなり高く、解像度も相当に高い。ZS10系を軽く上回ります。

 

中高音域側の音作りがZS10系よりも解像度を高める方向でチューニングされているようで音数が更に多い。ここまでの解像度はもはや不要とは思われますが、ビックリするという意味では確かに驚きます。

 

これには低域側がタイトでいつものKZよりもスッキリして量が少なめと云うことも関係しているようで中高音域側が際立ちます。

 

このイヤホン、とにかく低域スッキリで際立つ中高音域の透明感と明瞭度の高さ、そこから生み出されるエッジ強烈さに特徴があると云えます。

 

【KZ AS12まとめ】

AS10の音とは、音色も音の出し方もすべてがまるで違う。全くの別物でしょう。AS12はKZ最新のフルBA多ドライヤホンですが、ZS10系のベクトルをそのまま受け継いでいるようでどちらかというとZS10系のイヤホンの方に近いと云えます。

 

ですが、ZS10系のあのどれもこれも似た同じような音とはこれまた違っていて、クール系のベクトルを受け継いでいるのですが、AS12は鳴り方や音の出方はZS10系とはこれまた大きく違います。

 

特に低域。

 

この部分にタイト感があるので、AS12を、聴いた後にZS10系を聞き直すとブーミーさが際立つような聞こえ方になります。低域の下側の方の量が出てこないのでそう感じる部分もあるでしょう。土台となるベースがタイトなので全体的にかなりスッキリ聞こえます。

 

また明瞭度や解像度もZS10系よりもかなり上がっているのでその点でも驚きます。普通に聴けばZS10系でももはや必要ないほど解像度が上がっているのにAS12は更にそれを上回る。

 

上位のAS16とも中高音域が全く違うのですが、同じBAの中高音域でもKZは明確に音の出し方を変えてきたと言えます。

 

個人的には明瞭度や解像度が上がりすぎて非常に分析的に鳴るので、またAS10の柔らかくウォームな音の出し方の方を評価するので、AS10の後継機とは云い難いほどクール系に音の変わってしまったAS12はイマイチ高く評価できません。

 

低音部分などは確かにAS10よりも遙かにタイト感がありますが、中高音域があまりにもモニターチックで高解像度に鳴るので「音楽を聴くよりももはや音を聞く」という聴き方に近くなってしまうと云うことを考慮して評価しておきます。

 

ただもう少しエッジが柔らかければ〇にしても良かったのですが、ちょっとエッジが立ちすぎと感じるので少し評価を下げておきます。

  

総合評価△ 

 

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【まとめ】 KZ中華イヤホンの暫定的なオススメ 9/20日 AS12追記版

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国産や海外オーディオはこちらへ。

note.mu

 

KZイヤホンについて思うことを書いておきます。

格安中華を代表するシリーズと云ってもいいと思う訳ですが、現状、全てが確認できているわけではありません。

とりあえず手持ちの14個のKZイヤホンのうちED1とED8を除いてレビューが完了したので、ここまでの経過をまとめておきます。

 

【KZイヤホン 全体の所感】

KZイヤホンは、とにかく「初期不良」と「ビルドクオリティ」に問題があることが多くなります。

価格がとにかく安いので一説によると真偽は不明ながら「検品を省いている」のではないかと云う方もおられます。

 

GRなどは開封した段階で傷だらけだったりしましたが、このあたりは個人的にあまり気にしていなかったりします。

初期不良について云えば、ED10の時に一度だけ当たりました。

これは「右チャンネルの重低音だけが出ない、なおかつ音のエッジが不自然に立つ」というよく分からない不良で交換しました。

 

この時に感じたのですが、KZイヤホンはあまりにもクオリティーの問題が多いので個々のイヤホンによっては微妙に音が違う「初期不良」の可能性も考えられなくは無い、という事です。

また音のエッジが不必要に強い、等という訳の分からない初期不良があってもまたおかしくは無いと感じていることもあります。

このエッジの問題はそのほとんどがハウジングに由来するものなのですが、接着剤の問題などで音が少し変わると云うことがもしかするとあったりするかも知れません。チャンネルから特定の音が出ない等云う明確なエラーでないとたぶんほとんどの場合「そういう音」だと云う事で気がつかない場合があるのではないか?と云うことは念のために書いておきます。

 

【KZの音質について】

今回は市販されているKZイヤホンの半分以上を手に入れて短期間に集中的に聞き込みました。

まだ手持ちのもので2つほどレビューが残っていますが、ED1等はどうもディスコンになったようなのでレビューはおそらくしません。ED8は近日中にレビューする予定です。

 

集中的にレビューしたことにより、以前、単独で聞き込んでいた時と印象が変わって来ている部分が出てきています。

経年によるそういった印象の変化は避けることが出来ないので、そういう場合は順次レビューを修正しています。

 

これはなにもKZに限ったことではなく全てのイヤホンに共通していることでもありますが、イヤホンの音の判定は差が小さいのでかなり面倒でシビアな部分があります。

なので迷いは致し方ない部分でもあるという事をご理解いただければとおもいます。

 

今のところKZで最高峰の音質を持っているのは、ATRだと思っています。

おそらくKZの中でもずば抜けた音質の高さを誇っていると言ってしまって良いでしょう。

次点でEDR1とED3あたりとなります。

環境によってはED9も十分に勧められます。これはあまり鋭くない音のDAPをつかった場合はもう少し評価に値する音になると思っていますが、現状では中域の攻撃性と全体的に輪郭のボケが感じられるのでその点で評価を下げています。

もともとED9をよく聞けば聞くほどED3の方が明瞭性が高いので、ED9に対してはED3の方が個人的な評価は高いです。

 

意外なところでGRも検討しています。

ようするに今のところではATR・ED3・EDR1・GRあたりを頂点とするピラミッドにKZの美味しいところが詰まっていると判断しています。

 

KZは価格が高いものではありませんので、以上のイヤホンは全て手に入れて音の違いを楽しむというのも悪くはありません。

 

ED10あたりは賛否両論で評価が分かれているようですが、個人的には最悪に近い音だと感じています。

低音もダメ、輪郭もダメ、中域は荒れていると特に評価すべき音はしていません。

こういう音では例えばアナログや輪郭の優しい音のするDAPを持ち込んでも低音と輪郭は改善しませんので、いきなり評価が高くなると云う事は考えられないでしょう。

というよりもこの手の音にアナログを持ち込むと更に輪郭が溶ける場合があるので、要注意です。

X1あたりのDAPを使ってこの低域の緩さから云うと、ED10 の低域はこういうものだと判定せざるを得ません。

 

他の✖評価のKZ中華イヤホンに関してはほぼ論外というレベルだと思います。

 

【2018年6/3日  本文アップデート】

時が経ち、ある程度新作のレビューが増えてきたので全文を書き換えようかと思ったのですが、追記という形でアップデートしておきます。

 

現状のリファレンスはATRで変更はありません。

現時点でATRほど「基準」として好適なイヤホンはないと見ています。

価格も安いことですし、誰もが統一基準として気軽に使えるモノをリファレンスとしておきたいのでATRの重要性は変更ありません。

 

その他、ディスコン気味であったり、時の流れで淘汰されつつあるKZイヤホンが増え続けているので新作も含めてこのあたりでザックリとまとめておきます。

 

今のところ、リファレンスとしてのATR。それからクール系のES4、多ドラを楽しみたいのならZS5当たりを所有しておけばKZイヤホンの「美味しいところ」は楽しめると思います。

 

KZイヤホンで多ドラはちょっとまだ無理があるというか、音に違和感があるのでチューニングが進んでいるとはいい難い部分を感じますので、無理に購入する必要はありません。

 

マニアックなところではエッジが非常に優しくでるZSE当たりも勧めておきたいところですが、音漏れが酷いので通勤通学などには向いていません。

  

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【KZの買い方】

初期不良が多いので「信頼できるショップ」から購入するのが鉄則となります。

面倒なのがイヤな方はAmazonから購入するのが最も良い選択肢のひとつとなります。初期不良に対するAmazonの返品規定は結構強烈ですし、トラブルがあってもAmazonが仲介に入ればほぼ即時に解決します。

このあたりはAmazonというプラットフォームの強さで有り、安心感のあるところだと思います。

KZなどの初期不良が多い製品に関しては根本的な買い物に対する安心が担保されると考えて良いでしょう。

 

【KZイヤホンの今後のテストについて】

残りのKZについては時間をかけて順次テストに回していくつもりですが、飽きればそこで辞めようと思っています。

 

もともとちょっと手持ちの格安中華イヤホンをまとめておこうかなという趣旨で始めたので書きたいことを書いたらそれで終わりです。

 

【ZS3の立ち位置について】

残念ながら期待していた音質はなく、世間の評価ほどのイヤホンではありませんでした。

特に低音の緩さと高域側のエッジの鋭さは問題が多く、KZイヤホンの中の立ち位置としては「音の明瞭性」でなんとか中盤にランク付けする程度の性能だと判断しました。

デザインなどは良いのですが見かけ倒し感が否めず、ATRを超えるほどの性能はとてもありません。

 

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  【ZS5の立ち位置について】

話題のハイブリッド・マルチドライバのZS5ですが、基本的には「即買いレベル」です。

音はZSTと似た傾向があり、基本的にはニュートラルで明るめの音質です。

ですが全体的な出来栄えはZSTを遙かに凌ぎます。

 

かなり強めの低域レベルと階調表現に問題があり、ソースによっては中域に被ると音が濁る場合があるのが玉に瑕です。

リファレンスとしては従来通りのATR押しは変わりません。

 

ですが、音楽を楽しく聴くという場合はこちらの方が向いているでしょう。

分離と明瞭感もさすがのマルチドライバでこのあたりは1DDのATRでは太刀打ちできません。

低域の問題と音質に明るめの色がつくのでリファレンスには使えませんが、相当にレベルは高く、KZトップを張るイヤホンだと言ってしまっても良いと感じます。

 

ですのでリファレンスはATRで、音楽はZS5で楽しむのが賢い楽しみ方かもしれません。

素晴らしいです。

  

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【ATE-Sの立ち位置について】

ほぼATRの音です。

そもそもこのイヤホンが何のために販売されているのか意味が分からないほどで、この音ならATRでいいのではないかと思われます。

 

詳細はATE-Sのレビューの方に書きましたが、内部構造は確かにATE寄りなのですが、出てくる音はそのままATRと酷似した音です。

 

ATRの方は購入する必要はありません。

ATEの方はATRのつもりで購入してもよろしいかと思います。

 

基本的にATRの音なのでレベルは非常に高いです。

  

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【KZ ZSEの立ち位置について】

ニュートラルで地味目の音傾向なので、どちらとか言えばオーソドックスな音作りがなされています。

立ち位置的にはかなり優秀でKZのトップグループに属しています。

 

ズバリ長時間屋外で使用する方向けの音作りで、ATRの低音をブーストさせたタイプと言えば適当でしょうか。

 エッジがかなり優しい部類なので聞いていて疲労が少ないのが好印象でした。

 価格から考えるとかなりよく出来ているので、安価に手に入る状況ならお外で使うイヤホンとして1本手に入れても良いと思います。

 

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【KZ HDS3の立ち位置について】

 音だけ聞くとニュートラルでエッジの立ち方もよく、明瞭なボーカルと評価できるのですが、全体的に音に正体不明の濁りがあるので、今ところ平均的なイヤホンとはいえあえて推薦できません。

 

例え安値で転がっていても他の優秀なイヤホンにしておいた方が良いのではないかと判断します。

 

ちょっとしたところに瑕疵があり、チューニング不足というか惜しいイヤホンです。

  

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【KZ ZS6の立ち位置について】

基本的にZS5以下のレベルです。

ZS5の方は買い換えの必要性はなく、むしろ「改悪」となります。

全体的に問題が多く、ほぼ設計ミスだと言ってしまっても良いでしょう。

 

音の濁りや不適切に設定されたクロスオーバーなど、ZS5で味を占めたKZのやっつけ仕事だといえるかもしれません。

音のレベル自体が少し低い印象です。

 

KZの中の立ち位置としてはなんとか中盤の下の方に位置する実力だと思います。

購入は推薦できません。

 

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【KZ ES3の立ち位置について】

非常に明瞭度が高く、クリアーな音がします。
この為、短期集中決戦で音楽を楽しみたい方向けのイヤホンに仕上がっています。
 
ドンシャリタイプの低域バランスですが、低域の再現能力は極めて高く、とても優秀。
ここだけ取れば並のイヤホンではありません。
 
ですが、中高音域のエッジの尖りはかなり強烈でここにフォーカスすれば欠陥イヤホンです。
 
1DD+1BAということでZSTと比較しますが、ZSTを買うのならES3
を買うべきでしょう。
今からZSTを選択する理由がなく、ES3を持ってKZグループの位置づけではZSTの評価を落とし代わりにES3をトップグループの一角に入れておきます。
 
ただしもう一度書きますが長時間リスニングの方や音の痛さに我慢できない方は選んではいけません。
 
あくまでこれは短時間で音の透明度や明瞭性を楽しむべきイヤホンです。

   

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【KZ ED12の立ち位置について】

KZ自慢のゴミイヤホンのひとつ。

間違っても買ってはいけません。

 

全域にわたり音が曇り、雑味があります。

低域はボケ、輪郭はブーミーで崩壊しています。

 

なぜかボーカル域だけが素晴らしいのですが、それも雑味に埋もれていてお話になりません。

 

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【ZSRの立ち位置について】

 

基本的に音質はES3です。

ただし分離や解像度に問題があります。

音の質感もあまり良いものではなく、明瞭性のある音ではあるのですが、この音であるのならばES3の購入をオススメしておきます。

 

おそらくDDドライバーあたりに問題がある音で、非常に音が混濁しやすいので複雑なソースではスグに音が破綻します。

 

KZグルーブの中では「中段」に位置する性能と判断します。

ゴミではありませんが、優秀でもありません。

  

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【ZS10の立ち位置について】

 KZ初の片側5ドライバ搭載の格安機となります。

音質傾向はES3のタイプでクール傾向の派手目で明るい音質となっています。

 

低域の出来映えは普通ですが、ボーカル域の特性はかなり良好。

ですが、音質全体に妙な質感が載り、何かしらの問題を抱えているような音がします。

 

決して✖ではありませんが、この音であるのならZS5の方が数段上の音を出力しますのでよく考えて購入しましょう。

 

分離と明瞭度は平均以上でかなりクッキリハッキリとした音ですが、先ほども述べたとおりで何らかの「雑味」がかなり明確に音に載るので違和感があります。

 

音の攻撃性も高く・・・イマイチです。

 

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【ED15の立ち位置について】

1DD+1BAのイヤホンですが、装着感はカスタムユニバーサルデザインではないので好感が持てます。

オーソドックスな形が耳に合わせやすいのは高評価。

 

音質は「低音タイプ」でかなり低域が持ち上がっています。

低音の質はそれほど良いものではなく、重低音もなぜか出にくくなっていたりするところがマイナス要素です。

 

中高音域は特に見るべきものがなく、特に高域は明らかになまりが感じられます。

 

ゴミまでは行かないイヤホンですが、あえて購入する理由は薄いと思います。

 

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【ES4の立ち位置について】

モデルナンバーから分かるとおり、ES3の正当な後継機種となります。

 

ドライバーの傾向から帯域バランスまですべてES3を基本的に踏襲しています。低域やドライバーの欠点まで受け継いでいるのでその差はわずかとは言えます。

 

ただし装着感がES3よりも個人的には改善しているのと、ボーカル域などの特性が更にフラット気味になり極めて優れています。

 

クール系の音色なので無味無臭でダシが足りない冷たい質感を持っているのですが透明度の高い明瞭な音を好まれる方には1本持っておきたい優秀な性能を持っています。

 

音の攻撃性が高いのでこちらもES3同様に短期決戦タイプ。

ES3所有の方はあえて追加購入する必要はありませんが、ES4が安くなった頃を見計らって買い換えるのは有りでしょう。

 

ドライバーが破綻しやすいのでアコースティックな曲でボーカルを楽しむのにはとても向いています。

 

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【HD9の立ち位置について】

1DDのATR/ATE系の亜種の1つとなります。

基本的にはATEの音質そのままですが、低音域はATEよりも過剰ブーストが更に進行して劣化しています。エッジもユルいと言えるでしょう。

ただし、ボーカル域はATEよりも若干ですが特性は向上しています。

 

ATE系の音が好きな方でも低音域の問題が大きいので敢えて購入する必要はなく、ATEのバランスが好きならATEを素直に買っておきましょう。

 

全体的にATEの低音を劣化させたバージョンだと言えます。

 

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【ED16の立ち位置について】

 音質はニュートラルよりでわずかにウォーム。

 

音量上げ気味では帯域バランスが悪く音の破綻が早くなりますので、少し小音量で聞くと真価を発揮します。

 

ボーカル帯域にはうっすらと独特の質感が載りますがこれは雑味ではなく味という事で高評価。

 

音量絞り気味での帯域バランスと低音の出来映えも良く、あくまで小音量で普段聞くことが多い方なら買っても良いでしょう。

エッジも柔らかく、ATRよりももう少しウォームな音質のモノを探しているときには候補に入れても良いですが、本質的に「中高音域の音がやかましい」のでその点だけ注意が必要です。

 

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ZSTの立ち位置について】

 

新型のZSTカラフル/PROになり、旧来のZSTよりも大幅に音質が変更されました。

従来の全域に乗る「雑味」が影を潜め、ニュートラル寄りのクール系の音になっています。

 

ボーカルにはクール系にはない温かみがうっすらと乗ってくるので非常に好ましく、クール系バリバリの冷たく硬い音とは一線を画する「ほんのわずかに温かい音」を出力してきます。

 

低音部分の出来も平均以上でドライバーもかなり安定しています。

 

エッジがちょっと立ち気味ですが尖る寸前なので許容範囲。

 

素晴らしい出来映えで旧ZSTを大きく上回るイヤホンとなっています。

 

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【ZSAの立ち位置について】

強烈な低音バランスのイヤホンです。

籠もる寸前の音で質も悪く、エッジもユルいです。

 

中高音域重視のイヤホンですが、明るい音がすると云う意外にはこの帯域も取り立てて見所はなく、敢えて購入する理由がありません。

 

ここ最近のKZでは「ハズレ」の一品でしょう。

 

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【AS10の立ち位置について】

KZ初のフルBAドライバイヤホンとなります。

低域側も含めてBAとなっています。

 

基本的に中高音域向けのイヤホンであって、音の出方が不安定で性能はかなりのじゃじゃ馬となっています。

問題のほとんどすべてが低域のBAドライバにあるので詳細はレビュー本文の方を見ていただきたいのですが、中高音域の出来映えはかなりの高レベルです。

 

価格がすこし高めなのですがしばらくまてば熟れてくるでしょうから、その時を待って買うのがよろしいかもしれません。

 

中高音域はKZの中でもトップクラス。

とても洗練されていますので、多ドラ機が欲しいのなら十分に選択肢に入ると思います。

 

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【BA10の立ち位置について】

AS10のハウジング違いの5BAイヤホンとなります。

基本的に「低域ブースト」されていて、帯域バランスは完全に低域よりです。

その低域は質感もユルくイマイチ。

 

中高音域はエッジが優しくマイルドになっていますが、濁りがあり、ボーカルは奥に引っ込み気味。

 

出来はイマイチでこれならAS10の方を買った方がいいでしょう。

 

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【ZSNの立ち位置について】

KZ最新の1DD+1BAのイヤホンとなります。

クール系ドライバでES3/4の音の系譜に連なり、性能はかなり高く、音の明瞭度がかなり上がっています。

基本的な傾向はES4そのままで、細かな部分が少しずつチューニングされているという感じでしょうか。

 

音が明るめで鮮明です。

 

デザインも素晴らしく、なかなかよく出来ていて1本持っておきたいイヤホンです。

 

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【AS06の立ち位置について】

低価格3BAイヤホンですが、5BAのAS10の弟分のようなイヤホンとなっています。ただ、AS10とはまったく音質が違い、基本的には大幅な劣化版です。

 

中高音域の透明度も悪く、低域の出来映えもよくありません。

 

ほとんどゴミでしょう。これを買うのならAS10を買ってください。中高音域の出来映えが全く違います。

 

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【 ZS7の立ち位置について】

 

 

KZ多ドラの低域ブースト版となっています。

この為、KZの中でも更に更に低音が強め。

 

ですのでそこをどう評価するかで買うかどうかが別れるでしょう。個人的には少し多すぎると思われますが、いつものKZのバランスよりも更に低域のブーストが欲しいと言う方が選ぶイヤホンです。

 

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【 ZSN proの立ち位置について】

 

基本的に併売されているZSNの中高音域を変えたイヤホンです。

それ以外の性能はそのままZSNで、一言で云うのならZSNの中高音域をより派手にしてエッジを立たせたイヤホンという事になるでしょう。

 

個人的にはノーマルZSNの方が好ましいと思いますが、年配の方で高域の聞き取り能力が劣ってしまっている方やイヤホン特有の神経質な音が気にならないなどの方はこちらの方がよりメリハリがあるので良いかも知れません。

 

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【 ZS10proの立ち位置について】

 

1DD+4BAのKZの多ドラです。いわゆる近年のKZの音の方向性における集大成のようなもので、出来は良いです。

KZの多ドラの系譜は当たり外れがとても大きく、ZS5と低音を強化したZS7をオススメしていますが、ZS7は低音に多少の駆動力が必要なので、いつもの帯域バランスに落ち着いたZS10proの方が使いやすいでしょう。

 

多ドラにしては出来が良く、KZの音が知りたければとりあえずの1本としても良い。

他に幾つもKZを持っているのなら同じような音なので必要ありません。

 

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【 ZSXの立ち位置について】

 

 

KZの多ドラです。ZS7/ZS10/ZS10proとまったく同じ系統の音。

いわゆるクール系の音質で、大きな違いは帯域バランスとなっています。低音ブーストがKZ標準よりもわずかにアップ。その他、細かな違いだけです。

 

前述のモデルをどれかひとつでも持っているのなら特に必要ありません。

 

特にエッジや音質が優れているわけでもないのですが、どうしても聞いてみたいという方はKZ ZS10proあたりを購入してみるのがよろしいでしょう。

 

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【 AS12の立ち位置について】

 

 AS10と同じくKZのフルBAの多ドライヤホン。片側6ドライバで合計12ドライバ搭載。クール系の音色でAS10とは全くの別物。

 

タイトな低域と明瞭度の高い中高音域で解像度が高めとなっています。どちらかというとZS10系の音ですが、それとも音の出方やチューニング全く違うイヤホンとなっています。

 

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【 AS16の立ち位置について】

 

AS16は片側8ドライバの合計16ドライバのBAイヤホン。低域も大型BAをダブルで搭載することにより量を稼いでいます。

 

AS12の兄弟機ですが、いろいろと中高音域を中心に変更されているので非常に際立った音がします。こちらはノート版でのレビューなのでよろしくお願い致します。

  

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 【 国産は有料版のこちらへ】

 

国産イヤホンレビューも始めました。

ぜひどうぞ。

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【コラム】 中華イヤホンレビューはなぜ「絶賛」が多いのか?

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こちらの記事はしばらくの間、トップ固定と致します。

 

中華イヤホンの評価を見ていると、どうも「絶賛」ブログが多いのが気になります。

普通に考えればそんなことは絶対にありえません。

自分のお金を出して「買う価値」がある音響機器はそんなに数が多いわけが無いはずです。

 

というのも例えばヘッドホンの世界を見渡しても「5年10年と生き残っているヘッドホン」はほとんどありません。

有名な誰でも知っている大手の極一部のラインナップのみです。

ヘッドホン好きならそれらの名前のひとつくらいはいえるのではないでしょうか?

 

時間という「最も厳しい批評家」と対峙し生き残れるのは本当にごくわずかです。

 

にもかかわらず中華格安イヤホンのレビューなどを見るとたいていの場合、賞賛の嵐です。

良心的な人で「注意点」を書くくらいなものですが、これは明らかにおかしいと思っています。

 

これらの賞賛ブログを見ていれば「中華イヤホン」はみな名機だらけとなるはずです。

ですが現実にはそうはなっていません。

 

この「こぞって賞賛」をメインで支えているのが「販売店からのサンプル提供」となります。

もちろん自分で買われたレビューもありますが、中華の危険なところのひとつがこの「サンプル提供」や「実機の貸し出しレビュー」となります。

 

これが思いの外、数が多く、また検索結果を汚染します。

 

皆さんにもよく考えてもらいたいのですが、誰か友人に頼み込んでイヤホンを借りて、それを返却するときに第三者が居る場所で「酷評」できますか?

そんなことはなかなかできることではありません。

 

実際にサンプルを販売店からもらったり、頼み込んで貸してもらって「正当な評価」など下せるわけがありません。

勢いこれらの評価の多くは「絶賛」もしくは「それに近い賞賛」となるわけです。

ごくわずかに「気になるところ」を書くのが精一杯というわけです。

 

僕もいくつかのイヤホンは酷評していますが、代表的なところでeイヤホンが宣伝して売れまくったAuglamour R8などはその代表格でしょう。

このイヤホンなどはEイヤが自店の利益のために「絶賛して宣伝しまくり」、それに便乗した中華販売店が大量にサンプルを配布しました。

 

この話の本筋としては別にそういったサンプル品でも、貸し出し品でもそれ自体は問題ないのです。

そうではなく、「ダメな物をダメといえない」ところに大きな問題があるのです。

この結果、どうにもならない駄作をその価値以上の価格で「売りまくる」ということが巻き起こります。

 

そこに輪をかけて「自分で音の判断が難しい一部の人たち」が、裸の王様を称えるように集まってSNSで絶賛を広めるので、そこに向かって「いや、この音はダメだろう」というとプチ炎上状態になったりするわけです。

 

この問題の本質はそこに「サンプル品をもらったり」「実機を貸し出してもらえたり」「実機を大幅値引きで特別に安く譲ってもらえる」という「利益」が絡んでいるので話しがややこしくなるわけです。

 

しかも「販売店もブログ執筆者も共に利益がある」という構図となります。販売店は宣伝広告となり、ブログ執筆者はイヤホンが手に入り、更にブログにホットな話題を提供できるのでアクセスが増加します。

ここで注意しなければならないのは「損をするのは真面目に買った人」だけです。これが素晴らしいイヤホンを紹介しているのなら何の問題もないのですが、そうでないところが問題なわけです。

特に数万円の高額品イヤホンの初期レビューはほぼすべて「サンプル品」だと睨んでいます。幾つかサンプルを提供しても利益率が高いので販売店は痛くも痒くもありません。

影響力のある人に回せば元はすぐに回収できます。

具体的に例を挙げましょう。通常Aliexpressでのアフィリエイト利益が8%です。

3万円のものを5個売れば紹介者の利益は1万円となります。

どれほど「美味しい話」か分かると思います。

  

もちろん僕のいっていることが全部正しいなどと云うことはあり得ないわけですが、少なくとも「騙す」意図はありません。

自分で聴いて納得できなければその旨書きますし、そういう評価にしかなりません。

 

と云う訳なので、中華イヤホンの絶賛もしくは評価レビューには国産や海外大手メーカーとは違う「危険」が潜んでいますので、より深い意味での「深読み」の技術が必要になってくると感じています。

 

ただし、最後に書いておきますが、現状では1万とか5千円以下というクラスタにおいては、国産や海外製品は中華の優秀なイヤホンには全く太刀打ちできるレベルではありません。コストパフォーマンスという観点を取り入れたら、低価格品はもはや中華の独壇場と化しています。

それは間違いのない事実です。

 

追記1

これら提灯レビュワーの見分け方をざっくり書いておきます。

 

■1万円以上の中華イヤホンでは「同じメーカーの特定のイヤホン」をこぞってレビューしている

■無理矢理メリットを見つけて、バランスの良いレビューに仕立て上げている

■比較的に横のつながりがあるのでレビューの中で他の提灯レビュワーにリンクを張って誘導する

 

特に適当なポエム用語でまったく意味不明ながらも、どのイヤホンも適度に持ち上げているレビューは要注意だと思います。

 

 

最後に、僕のメインサイトと「Bluetoothワイヤレスイヤホン」を紹介するサイトのリンクを張っておきます。

お時間のある方はぜひよろしくお願い致します。

 

earphon.hatenablog.jp

lunaluna302.blog.fc2.com

 

【レビュー】KZのハイエンド AS16 合計16ドライバのフルBAイヤホン。

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随分お待たせしてしまいましたが、今回は一気にAS16とAS12を購入しました。音が似ている場合、同時に購入した方が分かりやすいので、それならばと一緒に購入した次第です。

 

AS系はKZのオールBAイヤホンです。

AS10とAS06と続いてきましたがAS10が非常に柔らかくウォームな音を持つので、その系譜が引き継がれているのかどうかなど興味がありましたが、なにしろAS16は高すぎる。

 

中華で1万超えなどあり得ません。ただ最近ではやたらと中華もドライバを増やして価格を上げるボッタクリ商売にシフトしているので、そう考えると16ドライバでこの価格ならまだ良心的とは言えるかも知れません。

 

今回は先行してAS16に関してはノート版でレビューを行います。AS12に関しては従来と同じくこちらでレビュー致します。

 

どちらにしろAS12のレビュー時に書くことなのですが、AS10とは全く違う音を持つのがAS16。しかも良い意味でも悪い意味でも「突き抜けた性能」をもつので非常に興味深かったと云えます。

 

そのAS16のチューニング違いがAS12と云うことになりますが、今回は先んじてAS16の方をレビューしておきます。


note.mu

AS16のレビューはこちらへ。

 

 

AliExpress.com Product - KZ AS16 16BA Units Balanced Armature Hifi Bass In Ear Monitor Earphones Noise Cancelling Earbuds Headphones For TIN P1 ZS10 ZSX

【次回予告】KZ AS12&KZ AS16 フルBAイヤホンを一気聞いてみる

 

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どうもです。

KZの残りAS12とAS16を一気に購入しました。

 

それで、残っているKZのフルBAイヤホンは一気にすべてやっつけることにしました。

 

AS10の亜種だとみていますが、AS12は低音のみBAの並列実装。AS16の方は全帯域でBAの並列実装です。

 

一気にいってしまう事にしたのは、ZS10系の多ドラの傾向を帯びているとするのなら、どのモデルも基本は同じ音で細部がちょこっとずつ違う可能性があるので、そうなると1度に全部聞いてしまった方が分かりやすいからです。

 

KZの多ドラは違いがあることはあるのですが、相違点が小さすぎてかなり聞き込みが面倒なことになっています。

 

ちなみにKZの多ドラは基本的に同じ音質なのですが、あとから出た物の方が微妙に改善されています。今のところただでさえ異常に強い低域を更にブーストしてしまったものは厳しいと判断しています。相違点が小さい場合、時間をかけるよりもAS10をベースに一気に聞き込んだ方がいいかなと思いました。

 

ただなんとも言えないのはAS06の出来がかなり悪かったので、このあたりは聞いてみるまで分からないことは事実です。

AS06とAS10だと低域を中心にまるで別物のように音が悪化しているので・・・。

 

僕はas10の音をKZの中では高く評価していますが、AS10のみがKZの最近のBAの中では音が柔らかめで多ドラの傾向とは真逆の音作りがなされていて、DDの音ではない繊細さがあると感じているからです。

 

ただし・・・BA機なのでDAPの影響を受けます。また、背景のクリアなDAPで無いと微妙な繊細さが味わい尽くせないとも考えています。

 

この為、KZのフルBAイヤホンに関してはリファレンスクラスのDAPを使う事を推奨しています。とにかく余計な音を入れない方がAS系は良いです。そもそも音にパワー感がなく、極めて精細な傾向があるので中華系の安いDAPだと音が悪化します。

 

AS10の方に近いのなら両機共にそれほど悪い物では無いと推測していますが、BA機は音にDDのような勢いが付きにくいので、エッジの立った中華イヤホンイヤホンした音が好みの人はそもそも向きませんが、マニア好みな楽しみ方になるでしょう。比較的に完成度の高いAS10が微妙に悪化したにせよ改善したにせよ、ここで一気に聞き込んで立ち位置を明確にしておきたいと思います。

 

あっと、今回はAS16の方はノート版で。AS12はこちらでレビュー致します。今回の購入先はすべてアマゾン。内外価格差がまったくないどころか微妙に日本のアマゾンの方が安いという事で、良い時代になりました。

 

それでは。

  

note.mu

 

 

お詫び。

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どうもすみません。

最初に謝らせて頂きます。

 

あのですね、KZ ZS7の評価を書き換えました。これダメですね。

ここの所、ZS10proからZSXと聞いてきたわけで、ZS7の低音が超絶ブーストされているのは分かっていたのですが、ここに来てKZの多ドラをレビューのために比較検討した結果、絶賛するほどの性能は無いと判断しました。

 

今からなら、ZS10proあたりをオススメしておきます。

 

やっぱり同じような音でZS7の帯域バランスは悪すぎます。低音の性能もブーストが強すぎるだけで駆動力のあるDAPを使用してもたいしたことは無いと聞き直しました。

 

それで〇評価から△評価に。

 

レビューも書き換えました。

 

エッジに関してもKZは全般的に出来は酷いですからね。

 

それからニュートラルとクールの音質判定も必要なソースを整えましたので、今後はより正確になるかと思われます。

 

ウォームだけなら簡単な話なのですが、クール系とニュートラル系は微妙なところで別れているので、特にニュートラルに寄ったクール系はかなり微妙な聞き込みが必要だったりします。

 

僕自身も日々進化しようと努力はしているのですが、間違いがあれば気がついた時点で訂正していきますのでよろしくです。